今回は再び山田さんのターン……なのだが、
「私から見ればジュリエットはモテ女」
……なんか名作のヒロインに「モテ女」などというこんな俗っぽい単語を当てられると、気持ちがしおしおと萎えてゆく。
今の若い子の感性は分からない、しくしく(ノД`)・゜・。
そんな時代錯誤な古典回帰主義人間のたわごとはさておき、いやあ、さすが女性原作者の手による作品。
聖先輩を筆頭とする女性キャラの行動がいかにも「女子!」って感じで、ギャルゲをプレイした後だと却って新鮮に映る。
あらかじめ「ごめん!わたし失敗するかも!」と触れ回っておくことで、暗に「何やっても怒らないでね」と予防線を張っておく山田さんの狡さには、覚えがある人も多いのでは。
防御は最大の攻撃とはよく言ったもんで、日本語の「ごめん!」って責任追及から逃れるため自己防衛の言葉なんだよなあ。
しかし、それをバッサリ切り捨てた委員長はさすが。
恨み節全開のティボルトも実に魅力的でした。
山田さんが土壇場で本領を発揮していく展開は予想通りだけど、かつての級友の励ましが実は愛の告白(!)だったことに気づいたことを端緒にしたのは想定外。
吹き荒れる百合の嵐。ならっちファイト(謎の応援
山田さん本人は人に好かれたことがないと嘆くけど、会場の端の方から熱烈な視線を送っている御仁(CV飛田さん)がいることに早く気づいてあげて欲しい(笑)
教師だって人間だから依怙贔屓しちゃう!ってのは、まったくその通りですな。
しかし、星野さんの舞台がダイジェストで済まされてしまったのは残念。
ちゃんと見たかったなー、星野さんの凛々しいロミオ。
で、後半はさらさのターン。
いつもは明るいさらさも複雑な家庭事情が絡んでくると、どうも沈みがち。
暁也くんとはたぶん余計な感情を抜きにして純粋に付き合いたい(男女関係込みかは不明)けれど、煌三郎お父さんはそうはさせてくれない。
娘の動向を逐一把握しておきたいからと、弟分に「さらさと付き合え」と遠回しに命令するのは卑怯なのでは。
父の意を汲んで自分の方から「付き合おう」と持ちかけるさらさの心情や如何に。
そして、衝撃のラスト。
え?安藤先生がロミオ…だと…(ざわざわ