【ゲーム感想】『9-nine-新章』天ルート(3) | 雪花の風、月日の独奏

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10秒で分かるこれまでの9-nine-のあらすじ:


ゴーストに絡まれた!

天に助けてもらった!

天がスティグマに浸食され始めた!

天も翔も存在が消え始めた!

天に「あたしが大事なら、イケない関係になって?」と誘われた!




さあ、どうする翔!どうなる翔?

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選択肢は二つ。
一つ目は「受け入れる」。エロゲ的にはこっちが正解っぽく見えるけど、これを選ぶとバッドエンドへ直行コースデェス!

あ、バッドエンドだけど、ここでしか回収できないCGもあるので、ご注意を!


こちらの選択を選んだ翔は、表面上では天を受け入れる体を装っているけれど、その実、近親相姦の罪を犯す覚悟ができていないので、些細なことで動揺してしまい、それを天に看過される。
最終的には天は翔と共に歩むことを諦め、一人で姿を消し、翔の記憶からは天の記憶が徐々に失われていく。


守らなければいけない大切な存在のはずなのに、それが誰なのかもう思い出せない。
 

砂が手のひらから零れ落ちるかのように、記憶が抜け落ちていく。
 

このシーンの絶望に満ち満ちた翔の絶叫は必聴もの。

主人公にボイスがついていて良かった、とつくづく思った。



もう一つの選択肢は「受け入れない」。
こっちの選択肢を選んでも、翔は禁忌の道に踏み出す覚悟はまだできていない。

それでも、受け入れられない…と断言したうえで、天の気持ちを受け止める。

受け入れないんだけど、受け止めるんですぜ!!



「ふざけんなよ、お前」
「どうせってなんだよ、消えちゃう前に、ってなんだよ」
「なんで消えること前提に、そんな話してんだよっ!」

「それでお前がげんきになるなら、がんばろうって思えるなら、なんだってしてやるさっ!」
「けどな、なんだよ。どうせ消えるって!消えちまう前にって!最後の思い出のつもりかよ……っ!」

「そういうことはっ、そういう大事なことはっ!元気になってから言え!そうしたら、考えてやるっ!」



翔、めちゃくちゃかっけえええええええ!
真の男前とはこういうヤツのことを言うんだよッ!

ある意味、逃げてるっちゃ逃げてるんですけど、この二人、そもそも血縁兄妹だし、すでに禁忌を安々と踏み越えてる天と違って、翔の方は兄妹として接してきていたわけで、そりゃ普通は逃げるわ。ダッシュで逃げるわ

でも、全くの不意打ちだったわけでもなく、前半での「ここ数年、適切な距離は保てていたはずだ」という独白やバッドエンドのモノローグを見るに、翔も天の好意には薄々感づいていた模様。
それで、彼女の感情に尋常でないものを感じ、一線を越えられることを恐れて一人暮らしを始めた、と。
よっぽどのことがない限り、禁忌なんて軽々超えられるものじゃないからね。

翔の感性は普通。


 

それでいて、こういった真摯な対応ができるんだから、ホントいい男だよ。

なんでモテないかな。

……いや、みゃーこ先輩と妹にだけモテてればいいや(ォィ

 


さてさて、「この勢いで兄を禁断の道へ引きずり込んでやるぜ!」と考えて……いるはずもない、まっすぐな天ちゃん。
全く望みがないわけでもなく、かといって100%の希望があるわけでもない状況に陥った。

ある種、餌をちらつかせておあずけさせられるという、なかなか過酷な状況だけど、やけくそな願いなら叶えてやると言われて、「お腹空いた!」と叫び、トーストにかじりついて、食べ終わるや否や、気まずさとか疲労とかいろいろ押し寄せてきて、ベッドになだれ込む。
ここの一連の流れも良かったな。

新海兄妹がますます愛おしくなってしまった。



 

で、その後の雑談で、天が兄貴の写真をコレクションしていることを吐露する。

日常生活だけでなく、寝顔までコレクションしてることが発覚する。

お兄ちゃんの下着でいかがわしいことまでしていたことが露見する。

くそう…妹、ホントに可愛いな。

それと、その翔写真集こっちにも売ってくださいませんかマジで(真顔