とうとうラスボス降臨か…。
というわけで、寧々ちゃんの親友こと『花子くん』のラスボス(だと私が勝手に思ってる)
アオちゃんが八面六臂の大活躍の13巻。
予想外の方向で、ですがねー。
怪異につかまり、中華風の艶姿で登場したかと思いきや、
怪異を手玉に取るわ、親友をだまし討ちするわ、幼なじみを殺そうとするわ、
やりたい放題好き放題。
いやー、アオちゃん怖いわー。女って怖いわー。
寧々ちゃんと違って、自分の「女」としての武器を理解して有効活用している子なので、
男子には好かれるけど、女子には嫌煙されてそうなイメージがある。
いやー、アオちゃん怖いわー。女って怖いわー。
これまでの巻を読んで抱いた印象だけど、
アオちゃんって、人を信じてない子なんじゃないのかな。
何でも程々にこなせて、男子にも簡単に好かれて、一見人生充足してるように見える。
でも、実は、みんなと共通できる感情がなくて、みんなが理解できなくて、心の中が空虚。
誰も信じることができない。
それ故の「遠くへ行きたい」発言ではないかと推察。
キーパーソンになるのは、もちろん幼なじみの茜くん。
茜くんにどれだけ熱い告白をされても、のらりくらりとかわすだけ。
彼が本当に自分のことを好いているのか、断り続けてもその想いは本当に変わらないのか。
笑顔の裏で、ずっと彼を試し続けてる。
「ねえ、私のこと本当に好き?」
「違うんじゃないかな?」
いやー、アオちゃん怖いわー。女って怖いわー。
好きだけど、こういうキャラクター。
アオちゃん自身は彼のことどう思ってるのかなあ。
「『蒼井葵』って名前は嫌」と言いつつ、期末試験の順位発表では彼の名前が隣に並んでご満悦だったし。
うーん、底が知れない深い女の子であった。
かなり気になる引きで終わりを迎えたので、続く14巻も期待大。
それにしても、茜くんは眼鏡なしの時は、ずいぶん人格(と頭身)が変わりますね。
普段は、真面目で面倒見のいいクラス委員なのに、
眼鏡外して怪異に変化した途端、斜に構えた性格に…。
13巻のツボ。
『DAIROKU:AYAKASHIMORI』でヲシテ文字の存在を知り、
ヲシテ解読に勤しんでいたその日、『花子くん』でもヲシテに遭遇。
…なんなんだ、いまヲタク業界で流行してるんだろうか、ヲシテ。