今日は「アメリカの研修医の長さ」について書いてみたいと思います。
アメリカでは進む科によって、研修医期間が違います。
早速ですが、下記のリストをみて何かわかるでしょうか?
・放射線科
・放射線癌科
・皮膚科
・神経内科
・眼科
・麻酔科
これを見て気付く方も多いかもしれませんが、上記の科はどれも「一般的な治療」をする科ではありません。
機械を扱ったり、特殊なトレーニングを受けたり、患者様との関わり方が違うなど、どれもユニークな科です。
この上記の科が1年間のpreliminary year(1年間の内科または外科のインターン)を義務付けられています。
それは、内科また外科的なトレーニングというのは、全ての医療の基盤となるからです。
自分も放射線科に進むので、1年間のpreliminary year (外科のインターン)を終えたところです。
さて、ここからは各科の研修期間の違いをみてみましょう。
研修期間早見表:
・家庭医 3年間
・小児科 3年間
・内科医 3-4年間
・救急医 (ER) 3-4年間
・病理医 4年間
・産婦人科 4年間
・精神科 4年間
・神経内科 4年間
・麻酔科 4年間
・眼科 4年間
・放射線癌科 4年間
・放射線科 5年間
・外科医 5年間
・形成外科 5年間
・耳鼻咽喉科 5年間
・泌尿器科 5年間
・整形外科6年間
・神経外科 7年間
※上記は1年間のpreliminary yearを含んでいます
これは、医学部4年間を終えたあとからの年数です。
アメリカの医学部は大学院である事も考えると、神経外科医になるには大学から数えて15年くらいかかることになります。
ちなみに下が、アメリカで医者になるまでの流れです。
大学
↓
医学大学院
↓
研修医 (レジデント)
↓
フェロー
↓
アテンディング
また比較的研修医期間が短い内科も、これは一般内科になるまでの時間で内科系専門医(循環器、消化器等)になるには、ここから更に3年間かかります。
更にどの科も、最近は細分化が進み、この研修医期間終了後にフェローシップをすることが、「当たり前」となってきました。
※アメリカでいうフェローシップとは、研修医終了後の医者が専門医の資格を取る為に必要なトレーニングの事を指します。
こうして3~7年間の研修医を追え、フェローシップの後に、ようやく一人前の医師として羽ばたいていきます。
この長い研修医期間中に学ぶ事は、医学的知識に留まらず、大小の大きな国内外のカンファレンスに参加したり、研究をしたりと非常に忙しくあっという間に過ぎ去っていきます。
非常に長いトレーニングですが、人の命を預かる責任を得るには当然の対価だと思います。
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