disco&lovers vol.21 | 魅惑のX*tasy「mightyz mix shake」

魅惑のX*tasy「mightyz mix shake」

人間愛主義・感情動物は愛にトキメキ舞い踊るLUV&LIFEコーディネイト

disco&lovers vol.21

mightyは元六本木ディスコ時代の有名店
幹部スタッフのキャリアを持ち、今のクラブに
流れつくまでディスコカルチャーのヒストリーを
長年に堪能してきた経験のリアル場面トーク集



「ディスコピークの年末騒ぎ」


今だから話せるバブル全盛のディスコ年末の狂乱騒ぎなんて
ある意味 いくらでもあるから善し悪しに感じてみて欲しい。

ここ最近の街はせいぜいクリスマスシーズンがピークで
もちろんカウントダウンをクラブで盛り上がろうなんてノリも
イベント次第ではなくもないだろうが
会社や学校も晦日前にはオフに入ってしまうせいか
わざわざ街に繰り出す足も遠のくのだろうか!

バブル全盛の街は、雨だろうが雪だろうが
実際は東京においては比較的に寒くはあっても案外に年末は
悪天候ってことも少なかった時代だったから
12月の20日も過ぎると ボーナスも入ったの普通に給料も
手にしただろうか、繁華街は休む暇もなくひしめき合いに
混みまくって男女が入り乱れていた。

そんな中で若者のもっとも娯楽の先端を行っていたのが
何を隠そうディスコをおいて他にあっただろうかって感じだ。

このmightyがスタッフをしていたディスコの何年間は
どの年もなく ある意味 仕事している側としてはよく
この年末のバカ騒ぎを乗り切れたものだと感心するほど
ハードなタイミングだったと言っておく

その分に、知らない世代は、どんなものかと思うだろうが
変な話し 死者が続出しちゃうほどの狂乱なんだと思っていい。

別にトラブルでそうなるのではなく、とにかく人が溢れ返って
その多くは乱痴気騒ぎでもするように 忘年会だぁ
二次会にディスコだぞと 酒も浴びるように飲んだりするから
収容人数なんてとっくに超えて ホールは冬でもサウナみたいに
なっているなかで、ドンチャン騒ぎをしているのだから

急性アルコール中毒だの酸欠や貧血になったり
興奮し過ぎとか 理由なんていろいろあるだろうが
オーバーアクションになってしまうなんてザラだった。

あまりにも客がパンパンに晴れ上がりすぎて
それらがダンスホールだろうが所構わずに踊りまくるから
人の振動で本当に、ディスコビルが揺れたなんて日もあり

せっかく盛り上げる為にDJが気を利かせて鳴らす
ヒットナンバーなんかは、余計にエキサイティングするから
レコードの針が、飛びまくっちゃうなんて感じもあった。

それでも 次々とどこからともなく団体客あたりが
すでに飲んで出来上がってる状態で、次々と群がって来るわけで
当然に、スタッフはめちゃくちゃな店内を駆け回るため
スタッフの方も テンパってしまうなんて普通だったりでね!

ディスコの箱にもよるけれど やっぱり言葉にならないほど
パニックの日は、大晦日のクライマックスのカウントダウンの日だ。

ロッカーなんて設備してあるけれど 5倍はないと足りない
状態で冬場は特にコートやジャケットが余計になるから
しまいには、ゴミ袋なんかも失礼ながらに保管袋に企てて
使ったりもして、団体客別にまとめてめちゃくちゃに放り込む
ような感じで ごめんなさいだったものだ。

途中で帰るって言ったって、そうはすぐにはお預かりしている
私物なんか 簡単に出せる状態じゃないほど
店内に仕舞えなくて、通路や非常階段もしくは外にまで積んだほど!

この数日間のスタッフは、とにかく連日に寝る暇がなかった。

労働基準法やら見合った手取りの給料なんて、あってないような
タイミングで、実際にぶっ倒れるスタッフもいたぐらいだった。

このmightyもある年は、ハジけ過ぎて高熱を出した時もあったね!

いよいよ カウントダウンだなんてタイミングは
もうスタッフも普段は厳しい幹部連中なんかも無礼講状態になり

片っ端から店内の酒をフリーグラスにそそぎウェイターが
誰と構わず配り スタッフも飲みまくってみんながみんな
一体となって 踊りまくって年越しを迎え さらに
朝まで飛ばしまくる盛り上がりようだった。

もう ハイになっているだけに疲れは案外に感じないのだが
問題は営業時間が終わった後の後始末の時間に
みんなヘロヘロになってしまったのも今となって過激な想い出だね!

後にも先にも あの時代より盛り上がるクラブの年末なんて
さすがにないのも無理もないけれど

現実に、あのドンチャン騒ぎを経験したことが今となっては
まるで夢の中の出来事だったかのようだが、本当にどう言葉に
現していいのか分からないほど、街も人もすべてが
エネルギッシュに盛り上がった年末を忘れられない。

まだまだ語り足りない事は 山ほどあるけれど
充分に どれぐらいのイメージなのかは伝わったかと思う

出来ることなら、あの瞬間を今に返して欲しいぐらいだ。


see you next音譜


こちらdisco&loversは連載中です。
是非 熱きみなさんのためへ始めからどうぞ
まだまだディスコ&クラブ談の面白い話しはつづく


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