土手の伊勢屋で食べたアナゴ | Bグルときどき腕まくり

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東京の休日二日目は、青森の農山村の昔の衣料や寝具の展示を見て

その頃の暮らしを思いを馳せ、ちょっと心をウルっとさせた後、ランチへ。

 

馬道通りから日本堤方面に歩くと、吉原大門の信号が見えて来て更に

進むと天麩羅屋さんと桜肉鍋屋さんが並んで立っています。

 

こちらの伊勢屋さんは創業130年だそうで、遊郭吉原が栄えていた

ころから、これから繰り出す客、朝帰りの客、夜は遊郭への出前と

二十四時間で営業していたそうです。

 

さすが人気のお店で、店内はそう広くないので一時間位はかかりそう。

 

風情ある建物は関東大震災の後に立て直し、東京大空襲の炎から

奇跡的に延焼を免れたと言いますから、すでに95年ほどになるので

しょうか?

建物を見上げ並んでいると「先に注文を伺います」と来てくれました。

 

天丼はイロハとあり、ロとハはアナゴが入っています。当店はアナゴ

が自慢なのでお勧めしますとの事で、ハ(2500円)を注文。

 

おお、ボリュームがありますね。

 

このボリュームなので丼は蓋をせずオープンで出てくるのですが、蓋も

きちんと付いてくるのは、取り皿代わりに使って下さいと言う事でしょう。

 

途中で気付いたのですが、これは熱燗をもらい、かき揚げとシシトウなん

ぞを蓋にとって、それを肴に先に一杯やってから丼…というのが正しい

呑み助の姿ではないかと…

酒は後で寄席で呑みながらと、端から決めていた事に捉われていたのが

失敗で、仕事と酒は柔軟に発想しなくては。

 

 

いやしかし、アナゴは身も厚く大きく、さすが毎朝専用の水槽から出し

活〆で提供すると言うだけあって、身がプリッとしてとっても美味しくて

どうせ食うなら美味しく食ってくれというアナゴの心意気が伝わるよう?

でした。

 

帰りにパンフレット戴いて帰ると、ロとハの違いはハの小海老のかき

揚げがロではイカのかき揚げになり、ハには季節の魚(この日はカサゴ)

が付くのが違いとのこと。

 

私はイカ大好きですから、次回来た時はロを頼み、熱燗もらって一杯

飲ってというコースで決定ですね。

 

味も量も充分に満足させていただきました。

 

【関連した別ブログです】  哀しく美しい襤褸(BORO)