童謡に「どじょうっこ ふなっこ」と言う歌がありましたね。
は~るになれば し~ばれもとけて…と歌われるあれですね。
私が田舎にいた頃はまだ水田を作っていましたので、春になると水田の
水を引くための水路の補修を手伝いました。
僅かな水気しかない泥をさらっていると、泥鰌が出てきてびっくりする事も
たびたびでしたが、泥鰌は鰓呼吸をしながら水が無くなると皮膚呼吸に
切り替え、春を待つのですね。本当にたくましい奴です。
そして夏、泥鰌の旬を迎えます。
とは言っても、札幌では泥鰌はなかなかお目にかからなくて。
むかし狸小路のエイトビル(現アルシュ)の地下に、泥鰌料理の店があった
のですけれどね、とは言ってももう30年以上前ですが。
朝の通勤路、お店のメニューに「泥鰌(丸)なべ600円」の品書。
京都育ちの知人が「あそこの店は京都で修行した板さんがやっている」と
話していて、前から興味を持っていていたので早速この機会にと訪問。
突き出しは茶碗蒸しで、具はホッキの貝柱などでとても良いお味です。
これは期待が高まりますね。
鍋が出来る間、しめ鯖をいただきました。
かなり生っぽい仕上がりでそこは〇ですが、結構塩は強め
その分、酢はほとんど感じられないのは個人的にはちょっと寂しいです。
鍋が出来てきました。
泥鰌は10匹ほど入っていて、他に豆腐と牛蒡のささがきなど。
味は、甘さを控えて、かつ塩分は濃い目…と言ったらいいでしょうか?
浅草の駒形や飯田でいただく甘辛系の味とは違うだろうな?とは思って
いましたが…
でもまあ、リーズナブルに泥鰌をいただけた事には感謝です。
「京都で修行した…」という知人の話の先入観があって、品のいい小料理屋
かと思ったら、喫煙フリー、結構な音量で演歌がガンガン…居酒屋でした。
申し訳ないけれど私は、演歌(しかも声を張り上げコブシを回す純正演歌?)
も煙草も大嫌いなので、そこはちょっと残念でした。
きっと大将がお好きなのでしょう、そして演歌ファンの皆さんごめんなさい。
南14条西6丁目