古いビルに前の店の看板が残っていて、若い店主さんが居抜きで入った?
と思いきや、店主さん?のほか、年配のご夫婦との三名体制でした。
券売機はトップから右に鶏そば醤油、同塩ときて、煮干しそば、中華そばの順。
このお店の案内を置いてあったのが、煮干しラーメンの有名店だったので
迷わず煮干しそば700円を注文。
うっかり鶏そばを頼んで、もし鶏チャーシューだったすると、私には悲劇ですし。
名前の割に煮干しが強く香るというタイプでは無いですが、スープをゆっくり
味わうと、遠くに煮干しの腑の苦味が感じられまが、片口イワシと真イワシの
煮干しだそうです。
スープの色や独特の甘みを感じさせるのは、白醤油とのブレンドでしょうか?
塩気は抑えてあり、強く個性を出さず、吸い物の様にスーッと入ってくるタイプ。
麺はかなり細めでチリチリの縮れ系。
量が多くは感じないのですが、細くて口触りが良いせいもあるのでしょう。
メンマは太いけれど柔らかく、繊維を感じる事なくサクッと噛めます。
エグミなく塩出しも適切で、これは美味しいです。とても気に入りました。
全体にスルスルと入ってくる淡麗系ラーメンで、私の様な昭和世代が
懐かしさを感じるというタイプでは無いけれど、優しい味のラーメンです。
残るチャーシューは……レアチャーシューでした。
今流行りなのですねぇ…
例によって、最初に麺の下に埋めて置いて、ゆっくり後からいただきました。
まったく個人的な感想なのですが、こうした淡麗系にこそ、適度に味の浸みた
オーソドックスなチャーシューが似合う気がするのですがね。
その方がスープとコントラストが出来、相互に引き立てあう気がするのですが
どうなのでしょう?
プロレスがベビーフェイス同士でやってもつまらない様に…
それにしても、低温調理か寸胴で煮詰めるかは別として、煮豚ではなく
昔ながらの縁の紅い、紅糟を塗って炉で焼いた、ホンモノのチャーシュー
食べたいなぁ
大衆中華のお店では、最近はついぞお目にかからないし、今は普段
行けない高級店でしか食べられないのかなぁ、ちょっと寂しいですね。
西区山の手3条4丁目