昼食代の節約。と言うかそれは手段で、主たる目的はそれで浮かせた金で
１０日に一度位は、それなりのランチを食べる事。
久々の１０００円を超えるランチは、こばしの上天丼１３２０円（税込）。
同じ値段で上天ぷら定食もあったのですが、ふと内田百聞氏が書いた
暫らくぶりに天丼を食べ、最初は周りの音も聞こえなくなる程うまい。が
ご飯が丼の底まで濡れていてる。犬か猫のご飯の様だ、情けないものを
食った、明日からはもう何も食うまい、腹が減ったら水での飲んで…
何と屈折した丼愛。確かに昔はご飯に汁かけてがペット食でしたが
そんな事を思い出し、そうだよ、やっぱり丼だよ！タレの味も味わうには
丼でないといけないしねと、一人で得心。
上天丼は穴子一本に海老と野菜が四品。
同じ値段で穴子二本の穴子天丼もあって、ちょっと心が揺れましたが…
米はやや柔らかめ、とても私好みの炊き加減です。
蓋をせず出てくるので、サクッとしたエビもアナゴも野菜も、みな美味しい★
タレはちょっと東京風も感じたので伺った所、黒糖の入る大黒屋とかのタレは
濃い目に作ったものを最後に割り、こちらは少しサッパリ加減に作り、煮詰めて
濃くして行くので、結果的に似る所があるが、プロセスが違うそうで…なるほど
濃い目の味で、蓋をして３～４０秒蒸らし、しっとりさせ出てくる東京風も大好き。
衣薄めでサクサク感重視のこちらと、衣厚めでしっとり感を重視の大黒屋とでは
自ずからタレの濃さが違うのは当然でしょうし、それぞれ別の美味しさがあるし。
余談ですが田子の海岸で潜った後、出前してもらったイカ天丼大好きでした。
天丼は出前に限る！派の人たちの気持ちも、ものすごく共感します。
１２時半と言う絶妙の時間？に予約を入れておいたので、食べ終わって次の
予約の方との狭間で、お話を伺う事が出来ました。
ご主人は、帯広のはげ天(銀座の店にもいたそうで)や、和食のお店で修行を
され、以前は道庁の近くでお店を持たれていたとか。
ちょっと気難しいかな？と思いましたが、とても気さくな方で楽しく話を伺わせて
もらいまして、ありがとうございました。
また節約して、今度は上定食の方もいただきに来ますね。
そうそう、ご主人が一人でやってらっしゃるので、事前に電話一本いただければ
無駄足にならないので、ご一報をとの事でした。私はそうする事にします。
南３条西３丁目