インドの料理人さんには、50種類位のスパイスなら普通に記憶していて
食べた料理に使われている香辛料とブレンドを、ほぼ当てる人も普通にいる
と、雑誌で読んだ記憶があります。
出された料理を漫然と口にし、酸甘苦渋と、口に合うか合わないか位しか
感想を言えない身としては、ただ驚嘆するより無いのですが。
本日は、雑誌の立ち読みで気になった「富公」の暖簾を飾ったお店を初訪問。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160307/23/mightymogu/a0/e3/j/t02200165_0480036013586749941.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160307/23/mightymogu/c3/9f/j/t02200165_0480036013586749942.jpg?caw=800)
※写真は社長さんのご好意で撮らせていただきました。ありがとうございました。
古くからの札幌っ子ならご存知かもしれませんが、富公と言う店は
今は亡くなられた、菅原さんと言う伝説のラーメン職人一代限りの店で
弟子はとらなかったので、レシピを知る人も無くと言うお店。
その味に惚れ込んで通っていたという大将(旧紫雲亭のオーナー)と
更にそのお店のファンだったという若き社長とがタッグを組んだのが
こちらのお店になるそうです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160307/23/mightymogu/2d/22/j/t02200165_0640048013586749943.jpg?caw=800)
まだ南1条通りを市電が通っていた昔、第一勧業銀行の裏手にあった
初代の店舗(後に狸小路7丁目に移転)のガタピシの引き戸を開けた
頃の記憶がよみがえります。
ラーメン自体が二週間ぶり位なのを差し引いても、美味しかった。
昭和の味がします。
結構低加水率の麺は、札幌ラーメンと旭川ラーメンの中間くらい。
これが富公の味だったかは、私のあやふやな記憶では何とも…
(冒頭の言い訳が、ここで生きてくるのですが)
別なブログで書いた話ですが、昭和40年代の札幌のラーメンファンは
「三平の麺を富公のスープで食べてみたい」と言うのが、夢だったとか。
この麺をいただきながら、ふとそんな話も思い出しました。
たまたま雑誌で読んだのですが、ラーメン作りを担当する大将は
フレンチのシェフだったとか。
先に「富公の味に惚れて」旧富公の店舗後に店を構えた「一徹」の
オーナーさんも、確か洋食のシェフ出身だったはず。
富公の遺伝子は、洋食出身者を強くインスパイアする何かを持って
いるのでしょうかね?
最近の超濃厚とか、ギトギトのラーメンはいささか疲れを覚えるので
こうした一見地味だけど、ほっとする味が増えるのは嬉しい事です。
【関連過去ブログ】
2012/03/11 麺とスープは
2012/03/03 初めての一徹[夜の部]