発酵食品に頼らない塩味こそ、スープの良し悪しがストレートに出る。
塩がダメなら2度と行かないし、美味しかったら次は醤油を頼んで…という。
スープ、タレ、麺の湯切り…色々な要素が相俟ってラーメンは完成するというのに
今思えば、青臭い時代。
まあ、20代から老成していても、それも困りますが…
もう十数年の歴史があるこちらのお店、以前は、私の住まいからは中途半端な
立地だったので行った事がありません。
現在は地下鉄南郷通18丁目から徒歩2分ほどなので、初めて訪問しました。
塩が美味しいと聞いていたので、素直に(?)普通の塩を注文。
中華鍋にモヤシを入れて炒めて…と言うと、モヤシの青臭さがスープを汚して
という、私の大嫌いなパターンなのですが、ここではその心配は無用。
油を入れた中華鍋を、煙が出るくらい充分熱し、そこにモヤシを投入するので
強烈な炎が上がり、強火で炒めるので、モヤシの青臭さや水分が出る間が無く
しゃきっとした美味しさに仕上がっています。
ここまでなら狸小路の一徹や、砂川のまるとも と同じやり方なのですが
ここでは麺を入れ、トッピングを載せた後、カセットのバーナーで上から
炙っています。
結構長めに炙っていましたから、チャーシューの脂部分も殆ど溶け、スープに
浮いているようです。
そのため、ギトギト感はないけれど、適度なこってり感と香ばしさとが唇に残り
店を出た後も、舌なめずりしちゃいました。
今年初のスープまで完食の一杯です。★☆