おでんは当然ですが、焼てびちが有名なこの店の開店は、夜の9時半。
安里の駅を降り、地図を頼りに行く暗い小路には、周りに営業している店も
無く、探し当てた店はシャッターが下り、店の明かりも行灯も無く…少々不安に
なりますが、人が数人並んでいるのを目印に、シャッターの前で待ちます。
9時半ちょうどにシャッターが上がり、良かった、営業するんだ…と、安堵。
開店後5分もすると、お客さんがつめかけもう満席。並んでおいて良かった。
厨房はママ一人。入店順にオーダーを受け、料理順に皿を重ねています。
おでんは一人前500円でお任せの様ですが、「てびち入れますか?」
「こんぶにしますか?たまごにしますか」と聞いてくれるのは、当方が旅行者
と見ての配慮でしょうか?てびちは「焼き」で頼むので、卵でオーダー
レタスと小松菜が載りますが、注文を受けてから、手で茎をポキポキと折って
入れています。包丁の鉄気を嫌ってかな?何か嬉しいですね。
醤油の色も薄めで甘めは九州系の醤油でしょうか?関西と関東の中間と
いった色の濃さで、滋味があるけれどくどくなく、とても美味しいですね。
厚揚げも大きいです。正直、もうこの時点で結構お腹は足りてきています。
お目当ての「焼きてびち」。ご存知の方も多でしょうが「てびち」は豚足の事。
ボイルした豚足をフライパンに入れ、お湯(出汁かも)とサラダ油(?)を加え
30分ほどかけて、加えた水分が飛ぶまで焼き、2回ほど返して出来上がり。
出来上がりは、外側がパリパリ。中はしっとり、もっちりのコラーゲン。
ママ曰く「葡萄食べる要領でガブッと齧りついて、種を出す要領で骨を出す」
と、良いのだとか。当方は箸でホジホジしていましたが、なるほど。
パリパリはとても美味しいけれど、コラーゲンの方はこの量だとやや口飽き
します。そこに泡盛グィッが口の中を綺麗にしてくれて、また食べられます。
この焼きテビチ、直径20cm厚さ5cm位でしょうか? お値段は600円。
これで(小)なのですが、結構なボリュームです。出来ればてびちハーフとか
あれば嬉しいのだけれど、コンロの数を見たら、これ以上は無理でしょうね。
にしても、一人でおでんとてびち、両方は多かった、というか、当方の胃袋も
ずいぶん小さくなったものです… おでん★☆ 焼きてびち★