賀老の滝の帰り、さて何を食べようかと道の駅に来ました。
メニューの最初に、島牧名産「どんじゃのり」と。
?なんじゃそれ…と、オヤジが出そうなのを呑み込み、蕎麦を注文。
食べてみると風味最高。天然海苔ですね、これは。
汁の塩気も甘さも控えてあるので、海苔の風味がストレートに生きています。
蕎麦そのものはごく普通ですが、海苔の風味に★
美味しかったので、帰りに責任者風の男性に聞いて見たところ、この海苔は
この地方で2月頃から春先までしか採れない岩海苔で、全ての工程が漁師
さんの手作りなのです、と。やっぱり。
その手間に★を一個追加です。
生産量が少ないので、ネット販売などはせず、この道の駅で売るだけだが
今年の春の価格は、畳1枚程の大きさで3750円だったそうです。
普通の海苔の数倍しますが、この風味を思うと妥当な価格でしょうか。
養殖海苔は、種類がわりと全国で標準化されていて、名称は「海苔」
天然物は、種類にかなり地域性があり、こちらは「岩海苔」と呼ぶそうです。
海苔は元々紅藻類で、今回食べたような茶褐色っぽい色が普通。
天然の岩海苔は、潮が引くと海面に出る岩場で育つため、適当に太陽に当る
そのため、細菌も付きにくく、また、柔らかく風味もよくなるそうです。
一方、養殖の海苔は成長効率を上げるため、日の当らない深場で育てるので
色は黒くなるのだそうです。
その反面、細菌が着かない様に、網を酸性処理液に浸すのだそうで…
風味と処理には疑問も無くはないですが、その分天然岩海苔より格安。
話はそれましたが、気にしだすと何も食べられませんからね。
ただ、黒い海苔に慣れた方が、黒光りするような養殖物を上とし、色も褐色
がかり、ややゴワゴワした海苔を下とする傾向があるため、天然物中心に
海苔を生産していた業者さんは消え行く運命なのだとか…
ちょっと切ない話ですが。
参考まで、どんじゃのりの地元新聞での記事 を見かけました。
興味ある方は、上の青い文字をクリックして見て下さい。