北海道もようやく春の気配。蕗の薹だったり、ニシンの便りだったり。
半年間海は時化、雪に閉ざされる地域では、保存食としてガッチリ塩を
効かせたものが多いですね。漬物しかり、魚の塩蔵然り。
北海道なら塩マスに塩鮭、糠ニシン、糠ホッケ、糠サンマなどかな。
魚を糠塩に漬けこむやり方は、東北や北陸の移住者の方の知恵でしょう。
能登半島の「こんかいわし」や、福井の「へしこ」をお手本にして。
過日、福井でお世話になったK先輩から、いわしとさばの「へしこ」を戴いた
話は、前にも書きましたが、本日はその中の「サバのへしこ」をお刺身で。
ご推薦の食べ方は「糠を落として」となっていますが、私は魚の脂と塩気が
移ったこの糠は嫌いでありませんので、このまま薄く斜めにそぎ切りします。
つまは大根、長芋、キュウリ、何でも良いのですが、今日はオニオンスライス。
雑な切り方は、男の手料理のご愛嬌と言うことで…
いや、それにしてもこれは日本酒の味方。酒が引き立つのは米糠も一助?
今回のへしこ、以前頂いた物より塩気が少し和らいでいる気がします。
健康に気配りし減塩にしたのでしょうか?こちらが濃い好みになったのか?
後者なら気をつけなくてはなりませんね。
オヤジには、酒の飲みすぎと塩分の取り過ぎは要注意ですから。
途中で、ふとひらめきましたが、このへしこ、糠⇒米つながりで日本酒、なら
もしかしたら、もみ殻を使った「さなぼり焼酎」との相性も最良かも。
OK、この日本酒空けたら、次はその組み合わせを楽しむとしましょう。
酒の飲み過ぎに注意、と書いたその端からもう…懲りないオヤジです。