IT業界独特の言葉ってたくさんあります。当然ですが、でも、なかなか普通のお客様には理解していただけないものの一つが、「人月(にんげつ)」です。
「で、このシステム開発いくらくらいなの?」
「ざっくり、5億円程度ですかね」
「根拠は?」
「ハード1億に、開発単金200万*開発工数200人月=4億です。」
みたいな感じで使います。
「じゃあ、一人月がなんで200万もするの?根拠は?」
「それはですね、XXXXなんです」
「じゃあ、なんで200人月もかかるの?」
「それは、要件定義が50人月、開発100人月、試験50人月で、9ヶ月で開発します。」
みたいな感じになって、どんどん深みにはまっていく、で結局、お客様も納得していただけなくて失注するか、もしくはまあ予算内だからいいか、みたいにあいまいな納得感で発注していただく、ということになります。
もうひとつ、「規模」だとか「ステップ数」という尺度もあるのですが、これがまたあいまいな尺度なのです。開発する前から、
「じゃあ、想定規模は?」
「まあ、だいたい、500kくらいですかね」
なんてことを言ったりします。もちろん、最終的に開発が完了した際には実績規模を計算して、予実管理をして、差異分析して次に活かしています。それらをデータベース化してより確実な見積規模を出そうとしているのは確かではありますが、それにしても、システムの見積というのは、わかりにくい。
これって、何十年も前から変わらないらしいですね、次の10年で変えることができるでしょうか。
そのためには、やっぱり、相場観みたいなものが必要なのかもしれません、それをどうやって作るか、それが課題なのかもしれませんね。