プラド美術館展 三菱一号館美術展 | ちわ☆わんつーmemory 

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日々の忘れたくないこと



今年最初の鑑賞は丸の内の三菱一号館美術館
スペインのプラド美術館展
館内の撮影スポットにはポスターが並べて展示

左はヒエロニムス・ボスの愚者の石の除去
右はアントン・ラファエル・メングスのマリア・ルイザ・デ・パルマ

愚者の石の除去
絵の上と下に書かれた文字
下の文字は‶だまされるお人よし〟という意味の言葉
頭を切られている白い服の男性がお人よし
周りの3人はグルで、座っているお人よしをだましているのだろうとのことでした。

ボスの絵は意外と小さくて、そしてこれ1点のみ
ボスの油絵自体も20点ほどしか現存していないそうです。

マリア・ルイザ・デ・パルマ
可憐な女性に描かれていますが
参考にあったゴヤの「カルロス4世とその家族」

この真ん中に描かれている堂々とした女性が同一人物の年取った時の姿
~考えてしまう~ どんな人生だったのか? ~強そう~



関心の高い美術展なのか、平日の朝でしたが、けっこう混んでいました。
エル・グレコの受胎告知
「受胎告知」というテーマで何枚も描かれているなかの1枚
エル・グレコの顔の描き方、特徴的

ムリーリョのロザリオの聖母
大きいこともありますが、印象的な絵
抱かれているイエスも理知的な風貌
ムリーリョの初期の作品で、その頃は聖母が得意だったとのこと



ダーフィット・テニールス
猿の画家

同じく猿の彫刻家

今年が猿年だからということでもないのでしょうが、2点展示
リアルな描写 
先日は猫  今回は猿 今年の干支だったのでポストカードを購入

アポロンと大蛇ピュトン
大きなコルネリス・デ・フォスの作品は
ルーベンスの下絵を基にしているとのこと

昨年テレビ「ぶらぶら美術・博物館」でこれを紹介しながら、アポロンとキューピット
二人の視線が交差していない。
ルーベンスの下絵も展示されていて比べることができます。
やはりルーベンスの下絵はふくらはぎの筋肉とか力強い絵。動きもいいし~
この絵を描いたフォスはルーベンスの弟子の中でも力のある画家だったそうですが。
飾る場所とかを考慮して、少々構図が変わっています。
色も。
そこで視線が交差しなくなってしまったのか…
ルーベンス工房がどのようなものだったか、わかりやすいです。




展示された作品のなかで、記憶に残るとしたら、やはりボスの作品でしょうか…