ある夜、神南署管内の渋谷のクラブで女性が、突然倒れ死亡した。通報を受けて現場検証する安積班と鑑識チーム。店員は佐智子は一人で来ていて、初めての客だという。所持品から銀座のホステスで、藤井佐智子(東山麻美)で30歳だと分かる。
現場の状況から、鑑識の石倉(唐十郎)の見立てでは、青酸カリによる毒殺とのこと。ほどなく、彼女が飲んでいたカクテルから青酸カリが検出された。
この一ヶ月の間、池袋と新宿でも青酸カリ混入事件が発生しており、この事件の翌日、警視庁との合同捜査が決まった。本庁の担当は高野警部(宇梶剛士)。以前にも安積(佐々木蔵之介)と捜査方針の違いで衝突した曲者だ。
高野は、一連の事件を同一人物による犯行と断定、不特定の人間を狙った無差別殺人。クラブの従業員や客をしらみ潰しに当たるよう指示。安積は被害者の周辺も捜査すべきだと進言するが、充てられる人員は2人だけだと一蹴される。
安積は村雨(中村俊介)と桜井(山口翔悟)に被害者の身辺を調査するよう指示するが、佐智子の職場銀座の「ラビリンス」で後輩のホステスに話を聞くと、一人でライブなんてらしくない、デートだと思っていたが、彼のことは聞いていないという。
自宅でもそれらしいCDも雑誌もないし、20歳前後のお客の多い場所に30歳のホステスが一人で浮いていると村雨は言った。連続殺人とは別件だと推測する。
そんなとき、新聞を読んでいた須田(塚地武雅)があることに気づく。
クラブの事件と同時刻に、荻窪で殺人事件があったのだが、その被害者・池波昌三(45)の勤め先はニシダ建設という会社で、そして事件が起きたクラブの客の中にも、ニシダ建設の人間がいたのだ。これは偶然なのか?
安積は高野に別件の可能性があるので、捜査に人員をさくというと、「頭を使わず、所轄は体を使え」と命令した。安積は本庁のこま使いじゃないと言って、一人捜査に加えた。
被害者の身辺捜査に水野(黒谷友香)も加わり、事件当日、クラブにいたニシダ建設に勤める久保田泉美(高橋かおり)の元へ、村雨と水野が話を聞きに向かった。村雨らの質問に対して、淀みなく話す泉美だったが、村雨と水野はその態度が舞台に上がった役者のようで違和感を覚える。池波昌三の名前が出たときだけ表情が変わったからだ。
桜井は荻窪署から池波について聞いて、別居中の妻はアリバイもあり離婚も感情のこじれもなく、定期的に会っていた女性がいて、ナイフの角度から犯人は池波より背の高い男と思われた。
その一方、高野は豊川(勝也)という若者を、重要参考人として神南署へと連れ来た。豊川も事件のあった夜クラブにいた人物で、青酸カリを使用するメッキ工場勤めの知人がいるとのことだった。ただそれだけの理由で豊川から自白を強要する高野のやり方に、安積は公然と異を唱える。
村雨と水野は、池波の同僚に話を聞き、久保田泉美とつきあっていて、のめり込み離婚をしたと聞く。
水野は藤井の部屋が見たいと桜井と共に見に行くと、藤井の壁に飾られた写真がプロのカメラマンの写真と気付いて、携帯の履歴にプロのカメラマン・宇田川秀彦(柳憂怜)がいて、事情聴取する。
藤井と恋愛関係にあり、宇田川は近々モデルの女性と結婚の予定があった。
村雨と水野は泉美と会い、池波と愛人関係にあったと確認し、宇田川秀彦を知っているかと聞いたが知らないという。
安積班は、渋谷の事件と荻窪の事件は、交換殺人と推測した。荻窪署に報告をして、久保田泉美を事情聴取することにした。
本庁の高野は豊川を公務執行妨害で逮捕。安積は彼は犯人ではなく、交換殺人で久保田が犯人だと高野に教えるが、豊川が犯人だと主張、誤認逮捕は見逃せない。恥をかくのはあなただという。
「お前何様だ」という高野に、「神南署の安積です」と答えた。
村雨と水野は泉美に会い、どうやって青酸カリを藤井のカクテルに入れたのかを聞いた。ライブハウスの従業員に知り合いはいないかと聞いて、泉美は知りあいはいないと言った。
黒木(賀集利樹)は、ライブハウス「eggman」の従業員・中島(林剛史)が泉美をナンパしていたと聞き、黒木と桜井(山口翔悟)が中島に、泉美に頼まれて、カクテルに青酸カリを入れたのではないかと問いただすと、持っていたモップを振り回して外に逃げた。追いかけて黒木と桜井が逮捕。中島は泉美に薬を渡され、藤井の写真を見せられて、薬を入れたが、腹が痛くなる程度だと聞いていた。泉美に捨てられたくなかったと言った。
安積は高野に、実行犯の中島を緊急逮捕したと伝えた。
久保田泉美は逮捕されたが黙秘を続けていた。宇田川も荻窪署で逮捕され、交換殺人を認め、青酸カリは東南アジアで宇田川が買ったもの、接点はネットの掲示板で、主導権を握っていたのは泉美の方だった。
泉美は、涼しい顔で、中島の作り話、宇田川との接点も無いという。
宇田川が自供した、完璧な犯罪など無いという安積。
泉美「弱い男」
安積は「人間は道具じゃない。」自分の殻に閉じこもって、仮面を付けて生きてきた。仮面を取って本当の顔、本当の心、自分の言葉で話せと言った。
高野は安積班に日本酒を差し入れて、連続殺人の捜査に戻った。
今週は、高橋かおりさんがゲスト。本庁VS所轄で、交換殺人に気付いた安積班が二つの事件の犯人を逮捕。村雨さん大活躍でしたね。
本庁も、クラブの客か店員が犯人って、両方だから捜査は間違いじゃないけど、連続殺人じゃなかった。ただ、被害者を殺す動機が犯人には無いので、真実にたどり付くのが難しかった。
ライブハウス「eggman」は、有名な老舗のライブハウス。ライブハウスだって、お芝居だって、スカイシアターだって、イベントだって一人でどこでも行きますけど、何か?偏見だ、偏見だ、偏見ダー!
犯人のライブハウスの店員役は林剛史さんでしたね。急に走り出して怪しすぎる。ジョーくんに続いて、林くんも桜井たちに追っかけられて、モップや鉄パイプを振り回して、黒木に捕まってしまいましたね。暑いのに元気だなって、仕事か。
林くんが青酸カリを入れた真犯人。店員がこっそり毒を入れるって怖いわね。
秘書の泉美は同じ会社の池波と不倫、セフレで遊びだったのに、離婚しちゃって結婚しろと迫って痴情のもつれ、ナンパしてきた中島を使って毒殺。宇田川にDJライブに藤井を誘わせて、宇田川は荻窪のマンションへ池波を殺しに行って、ライブハウスには来なかったんだな。
カメラマン宇田川(柳憂怜)の依頼で銀座のクラブホステス藤井を、泉美がつきあっていた店員の中島に頼んで毒を盛り、泉美は宇田川に池波の殺人を依頼した、交換殺人だった。
泉美は否定したのに、宇田川も中島も吐いてしまって、渋々犯行を認めていた。自分が完全犯罪の絵を描いて、完璧だったのに、すぐに自白してしまう男達。
接点の無い二人が知り合ったのは、ネットの掲示板。
交換殺人の話は原作「二重標的(ダブルターゲット)」なので、本庁を出し抜いて、先に真犯人を捕まえて、鼻を明かした感じが、所轄の意地みたいで、その取調べしている奴は白だよって、ハードボイルドでしたね。
本庁のお偉いさんの宇梶さんに、キッチリ正論を言ったり、部下たちを信頼しているところも、安積班のいい所が出ていましたね。
賀集くんと塚地さんは仲間はずれ、安積班の捜査に加われず、本庁のお手伝いで道案内係。だいたい、いつもそんな役回りだ。
でも、同時刻の同じ建設会社の殺害記事を見つけたのが塚地さん、本庁の捜査で泉美について聞き込みで、中島を捕まえたのが賀集くんの黒木と桜井だから、全員活躍したよ。
ラストの話は、刑事なら誰でも通る(らしい)、自分は刑事に向かないんじゃないかと桜井くんが悩む話でした。
時節柄、宇梶さんが出ると、佐々木希親方の父と、鴻上コーポレーションで「ハッピバースデー」が頭をよぎったのは、仕方が無いよね。
塚地さんのハンチョウのモノマネ、ジャケットプレイは出ませんでしたね。モノマネを秘かに練習している気がする。
茂樹さんの速水と安積の似ているところは、大人に成りきれていないところ。子供だから、大人(本庁)の言うことなんか聞かない。大人に反発してズケズケ言って、「私は神南署の安積だ」って、速水さんが言えっていったから、自信を持って言っていました。
視聴率10.9%。
