新・警視庁捜査一課9係 第4話「死者からのメール」 | Coffee break

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4階建てビルの下で多田(山口龍人)という男の変死体が発見された。一見、投身自殺のようにも見えるが、死ぬ気ならもっと高いビルを選びそうなものだ。顔に奇妙な傷もあったことから村瀬(津田寛治)は他殺も念頭に置いての捜査を指示する。そんな村瀬の仕切りが気に入らない青柳(吹越満)。矢沢(田口浩正)とビルの屋上で女性用の高級腕時計を発見するが、こっそりとしまってしまい…。
一方、死体が発見された現場では倫太郎(渡瀬恒彦)が妙な模様が写っている紙片を発見するが、それが何かは倫太郎にも直樹(井ノ原快彦)にもわからない。

監察医・真澄(原沙知絵)によると、顔の傷は煙草を押し付けられて出来た火傷だという。しかも、死後についたものだとか。さらに右手の中指の根元にも傷が。誰かと殴り合っていたのか、いずれにしても他殺の可能性が高くなった。

死亡した多田は事件を起こし中等少年院に入っていたが、1年半前に仮退院。保護観察中の身で、名前の多田も改名後の名前であることがわかった。多田、旧名・川村は工業高校時代、同級生をいじめて自殺に追い込んでいた。

現場に落ちていた川村の携帯電話はすべての通信記録が消去されていたが、唯一「渡辺」という名前が発見された。渡辺は川村が自殺に追い込んだ少年と同じ名前。まさか復讐では?村瀬と小宮山志保(羽田美智子)は死んだ渡辺智久(山口裕次郎)の父・渡辺庸平(菅原大吉)を訪ねる。庸平は、川村の死を知らなかったようだが、息子の死が原因で妻も自殺しているだけに動機としては十分だ。アリバイも作業所で1人で仕事をしていたと曖昧だが…。
現場に落ちていた高級時計を調べた青柳と矢沢は、持ち主の花穂(AKINA)のもとへ。花穂は川村が亡くなったのも知らないようだった。川村が少年院に入る前につきあっていて、時計は花穂が川村にあげた物だった。40万円もする高級時計を学生が買えるわけはない。

追求すると、花穂は川村の命令で中年男性をホテルに誘い、川村が写真を撮影。それをもとに脅して金を奪っていたとか。高級腕時計もそうやって手に入れていたらしい。が、花穂は川村殺害に関しては服飾の専門学校にいたとアリバイを主張。矢沢は花穂の線は消えたと判断する。

直樹の調べで川村がメールを出していた渡辺は、川村と同じ少年院にいた渡辺正(伊藤祐輝)であることが判明した。倫太郎は直樹を連れ、渡辺正を訪ねるが不在。そこで渡辺正の担当保護司をしている高畑宗一郎(不破万作)と知り合う。就職も決まりそうな渡辺正が今更川村を殺害するようなことをするとは思えない。高畑は懸命に渡辺正を庇うが、その高畑が渡辺正の部屋から何かを持ち出したことがわかる。直樹が高畑を尾行すると、高畑は渡辺と会っていた。直樹、青柳、矢沢が渡辺を補導した。
一方、真澄のその後の調べで殴られた打撲痕があり、銅が付着していたため、庸平が容疑者として再び浮上。村瀬と志保は庸平から話を聞くと、川村は渡辺智久の墓参りに行くことになっていて、墓の前で川村を見た時、川村が供述したように変っていないと知り、許せなくてパイプで殴った。未成年でも大人より残酷で、ずるい奴がいて、刑が軽くまた悪いことをする。

しかし、渡辺庸平は屋上から突き落としていないと言う。

渡辺正は、取調べ中にタバコを吸おうとして、矢沢が未成年だから怒り、没収すると正は「保護司と同じことをするな」と言う。

高畑が渡辺正をかばったのは、両親が離婚し父親が残した借金のせいで、取り立て屋がいつも来ていて、母親が襲われているのを見て男をつかみかかり、男が二階の階段から落ちて死亡し、母親は正が勝手に殺したと言って、仮退院の日に迎えにも来なかった。親に捨てられ、それから漢字の勉強をさせて面倒を見続けたのは高畑だった。子供には信用できる大人が必要なのだと言った。

渡辺庸平の容疑は晴れて、暴行罪だけだった。川村をこの手で殺さなかったのを後悔しているという。

犯行を否認していた渡辺正は、遺体にタバコの後があり、そのタバコの銘柄が正が持っていたものと同じ銘柄だと聞いて、自分が犯人だと認めて、未成年のうちに裁判をして欲しいと言った。

正は川村に脅されていたので、殺したと言う。タバコの火を押し付けたのは、仕返ししたくなったからだと言った。

あっさり白状して不審に思った倫太郎は、高級時計を見て、花穂に会いに行き、川村と別れた本当の理由を聞いた。

高畑は市議会選に出ることが決まっていた。

倫太郎は、川村のメールの宛名が渡辺という改名した名前が使われて、本名でないのを怪しいと思っていた。渡辺も佐々木から改名していたからだ。高畑は佐々木という名前だったのを知らなかった。

倫太郎は高畑が渡辺のタバコを没収したのかを確認。没収していた。

直樹は倫太郎に、川村を殺したのは高畑だと言う。

高畑は川村に、花穂と高畑がホテルの前で撮られた写真で、脅されていた。

選挙に出るから、この写真が表に出たら、当選するわけがない。

「俺はあんたみたいに、自分が絶対正しいと思っている人間は大嫌いなんだ。これから毎月金を送って来い。でなければ、あんたの人生めちゃくちゃにしてやる」と川村が言った。

屋上で格闘しているうちに、時計がはずれ、パソコンで印刷した写真が破れて、川村が屋上から落ちた。川村の遺体に高畑の血が落ちて、ふき取っただけではダメだと、タバコの火を押し付けて焼いたのだ。

そのタバコは渡辺から取り上げたタバコだった。高畑は、渡辺と川村が少年院で一緒だったのを知っていたため、高畑がメールで渡辺に送り、川村と落ち合おうとしたと偽造したのだ。

高畑は渡辺を犯人にしようとしたのだ。渡辺も川村と同じで、犯罪を犯す奴はどこか壊れているという高畑。

倫太郎は高畑に、渡辺正は自分がやったと自供していることを教えた。

逃げられないと思って、少年法を逆手に取ったんだという高畑。

犯人のタバコが自分の銘柄と同じと聞いて、保護司の高畑が犯人と気付いて、かばって自供をしたのだ。唯一自分を信じてくれた大人は高畑だけだったからだ。

高畑は泣き崩れた。

高畑は渡辺に漢字を教えて、「晴耕雨読」と書ける様になっていた。

青柳「先生だの保護司だの、善人面しているやつに限って、何だかなあ。」

村瀬所長「そういう言い方はないんじゃないか。保護司は全国で5万人、国家公務員だが給料は一切出ていない」

小宮山「そういう人たちの善意が無かったら、この国の更生保護は成立しないのよ」と詰め寄られた青柳は、矢沢に助けを求めると、

矢沢「青柳さんは、保護司についてもらうほうだからな。」



今週は少年法で刑の軽い少年が少年院を出て再び犯行を犯し、脅して金を取ろうとした保護司に殺されて、同じ少年院を出た少年に罪をきせようとする話でした。世間には善人面して、青少年を育成、心の中では蔑み、疎ましく思っている偽善者。青柳さんのように、なんだかなーと思う事件でした。

でも保護司の高畑は、いい保護司で本当に志穂に悪いことを止めるように説得していたのかもしれません。志穂が川村と別れて服飾専門学校へ行って更正しようとしていたから。ただ、市議会選は勝ちたいと思い、川村が邪魔だった。

最初から悪い人間などいない、性善説。罪を償い罰を受け、心を入れ替え名前を変えて、世の中に出てから、更正するか、再び悪の道に進むかは環境次第。お母さんや彼女、友達が1人でも信じて、喜ばそうと思ったら、悪い道に進むことも無いと思うんだけど、川村みたいな子供がいたらどうしたらいいんでしょうね。保護司さんたちも万能じゃない。夜回り先生だったらどうしたかな。

川村に目を付けられて、智久がお金を巻き上げられていたのは、志穂が美人局を止めてからだ。力で弱い子から楽にお金を取ろうとする川村に追い詰められて自殺した智久くんもかわいそうだし、奥さんまで後追い自殺されて、渡辺さんが気の毒でした。菅原さんはとてもいい演技でしたね。


青少年の犯罪は多くなっているから、刑法で年齢を引き下げればいいという問題でもないと思うけど、それが抑制力になるなら、刑期が長くなっても仕方がないと思う。

志穂役のAKINAちゃんもかわいかった。昔は男の子みたいで色気ゼロだったけど、20代半ばとなると、今風のケバイ元ヤンみたいに役も変って来るよね。

かわいいのに強気で男勝りなAKINAちゃんは好きなタイプだ。

視聴率は14.0%。9係は毎回安定している。

第5話は青柳と同棲している彼女の妙子(遠藤久美子)の回です。





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