時代劇「必殺」シリーズの中村主水役や「はぐれ刑事純情派」の安浦刑事などで親しまれた俳優の藤田まことさん(ふじた・まこと=本名・原田真=はらだ・まこと)が17日午前7時25分、大動脈瘤破裂のため大阪府吹田市の病院で死去した。76歳、東京都出身。
藤田さんは2008年5月に食道がんの手術を受け、同10月にドラマ「必殺仕事人2009」の撮影で仕事復帰。その後、リハビリしながら仕事をこなしていたが、「JIN」のクランクイン直前に「慢性閉塞性肺疾患」と診断され、ドクターストップがかかった。
その後体調も回復し、「時代劇専門チャンネル」のナレーション収録で今年1月に仕事復帰したばかりだった。週3回のリハビリにも励んでおり、今年3月の“完全復帰”を見据え、スタートを切っていた矢先の出来事だった。
東京都豊島区生まれ。父は無声映画時代のスター俳優、故藤間林太郎さん。歌手として芸能界入り司会業などで地方を回り、大阪で喜劇俳優に。1962年、コメディードラマ「てなもんや三度笠」に主人公・あんかけの時次郎役で出演し、「俺(おれ)がこんなに強いのも、当たり前田のクラッカー!」のギャグで草創期のテレビを席巻した。
73年、「必殺」シリーズ第2作「必殺仕置人」に中村主水役で出演。09年までのシリーズ全31作中16作に出演し、代名詞ともいえるはまり役になった。
その他にも「はぐれ刑事純情派」の安浦吉之助刑事役や、映画「明日への遺言」(08年)、舞台「その男ゾルバ」などで円熟した演技を見せた。
2月5日に、「剣客商売スペシャル」を見たばかりなのに、突然の訃報。12年続いてきた藤田さんの「剣客商売」も最後だったようです。撮影は昨年10月で、食道がんの手術を受けて復帰したばかりのころで「必殺仕事人」に続いての出演でしたが、11月の「JIN」の降板のころにはすでに体調が優れなかったんですね。
ご冥福をお祈りします。