愛讐のロメラ ③ | Coffee break

Coffee break

テレビ・映画・特撮・本など好きなものを徒然に書き込み、勝手に応援して行きます。

10年後の2008年秋、アメリカで活躍していた恭介が、政治家の奥村希和子の心臓手術のために帰国する。

その頃、加賀見家では珠希の娘・彩の10歳の誕生会が行われていたが、映子が倒れてしまう。急きょ加賀見病院に入院した映子は、急性肝炎だった。

翌日、恭介はアメリカへ帰ることになっていたが早朝、映子が倒れたという連絡がホテルの部屋へ入る。それでも成田へ向かう恭介だが、途中で行き先を変更。母の顔を一目みようと加賀見病院を訪ねると、さっそく珠希と再会してしまう。

恭介が映子の病気のことを知ったのは、悟が連絡をくれたからだった。そのことを母に告げ、さらに恭介は11年前、モザンビークに渡り難民キャンプで医療活動を行っていたこと、3年前からアメリカに移り、今の名声を手に入れたこと、以前加賀見病院の事務員だった歩美が秘書をしてくれていることなどを話す。明日にはアメリカに戻ると語る恭介を淋しく見つめる映子。

その日、映子の病室で恭介と彩が偶然顔を合わせる。伯父恭介に打ち解けて、病院内を案内する彩。

悟は恭介に、加賀見病院へ戻ってきてほしい、と頼むが恭介は断り、アメリカへ戻ろうとする恭介は歩美に日本に残るよう告げる。歩美が珠希に婚約したと嘘をついたことを挙げるが、恭介は自分は誰とも結婚する気はないと言う。恭介の冷たい態度に歩美はつい亮太の遺書に、英夫を殺したのは謙治だと書かれていたと話してしまう。

珠希は仁を病院の理事にするように謙治に働きかけて認められた。恭介はそんな仁と珠希を見て皮肉を言った。さらに加賀見病院へ戻る決心をした恭介は、亮太の遺書のことで珠希に詰め寄る。珠希は遺書の内容を否定。自分は幸せを手に入れるために悟と結婚したのだ、と恭介をはねつける。

恭介は映子に亮太の遺書のことを話すが、映子は謙治を信じているという。



映子が病院を抜け出して突然家に帰った。映子は、英夫を殺したのが珠希ではなく、謙治なら自分も同罪で謙治を守ると言い、珠希はそのことを知ったうえで、お腹に宿した命のために加賀見家に入ったのだろうと言う。

悟は影で二人の会話に衝撃を受ける。

家族の誰もが謙治の秘密・罪を知っていて、黙認していることに恭介は加賀見病院を謙治から取り戻すことを決意、珠希は加賀見病院に邪魔な人間は恭介でも容赦しないと言った。

その矢先に、研修医が医療ミスを犯し患者が意識不明になる。

事件を隠ぺいしようとした珠希は、指導医佐竹を解雇するが、程なくして医療ミスの実態を探るため厚生労働省の視察が入る。

珠希は歩美の紹介で政治家・奥村希和子に協力を願い出て、査察を乗り切ろうとしていた。

恭介は恵や仁に亮太が遺書を残していたことを告げ、それを全員が知っていながら知らぬふりをして暮らしてきた加賀見家の家族を非難した。

恭介も謙治に復讐するため、病院をつぶそうと希和子に近寄っていった。

ある日、謙治は目の前に現れた政治家・希和子が、過去の恋人だとわかり戸惑ってしまう。

加賀見病院に不正請求の疑いがかかり、病院の保険指定が解除される可能性が出て、病院にとって死活問題になる。病院を潰そうとする恭介が、希和子に手を回して仕掛けたのだ。

珠希は恭介にアメリカに帰るように言うが、恭介は加賀美家に復讐するつもりだ。

11年間胸に秘めてきた思いを捨てるつもりの珠希だったが、頑なな恭介を見て"復讐の連鎖"を止めるのが自分の役割だと思い直すのだった。

珠希は恭介に道を踏み外させないでほしいと希和子に頼む。希和子は珠希の言葉に恭介への愛を感じた。

不正請求の責任をとり、珠希が医師を辞めることに。
医師を辞めてまで病院を守りたいのか、と恭介は珠希に詰め寄る。病院を潰したら、死をもって病院を建て直そうとしていた亮太の思いが無駄になると珠希は訴える。その言葉が痛いほど胸に響いた恭介は、希和子に計画の中止を頼む。

ことが大きくなり過ぎた今、止めることなど不可能だと言う希和子だが、会話の流れで恭介のことを頼みにきた女医の名が珠希であり、旧姓が七瀬と知り、顔色を変える。

希和子は興信所に頼んで珠希が自分が捨てた娘だと知り、聴聞会で再び心臓が苦しくなり、加賀病院に入院してしまう。

珠希は彩に見方が多い方がいいと思い、本当の祖母が恵だと教えるべきだと悟に相談する。彩が20歳になったら話そうと約束していただけに、珠希の申し出に悟は驚く。二人の会話を偶然聞いてしまった映子は、いつでもこの家を出て行く準備は出来ていると珠希に告げる。珠希は恵の店に行き、自分の考えを話すが、恵は映子のことを考えて聞こうとしない。

悟は恭介に加賀病院を辞めるように言った。恭介は謙治が希和子が働きかけて加賀見病院を助けたと思い、彼女に疑問を投げかけると、「珠希を助けてやりたかった」と言う。

さらに「七瀬珠希は、私が捨てた娘なの」との、驚くべき告白をした。

希和子は謙治にも珠希が自分の娘だと言った。

珠希は思いつめた表情でDVDに彩へのメッセージを録画し始める。

「自分のしたことは許されることではない、彩と過ごした10年は私にとって宝物のような時間だった、一番信頼できる人にあなたを託して、私は行きます。」

珠希の決意をもう誰も止めることが出来ないことをにじませていた。
自分無き後の加賀見病院のこと、加賀見家のことを考え、行動を開始する珠希。恭介を外科部長に推薦し、恵にも加賀見家に入って欲しい、と言ったことを取り消す。

仁が譲治を脅迫するさなか、仁の不正経理の告発文が病院に届いた。

思いつめた仁が譲治を刺し、譲治は意識不明に。

加賀病院で謙治の手術をする珠希に、恭介は故意に死に追いやるのではないかといぶかる。

謙治の手術が成功。珠希は本当に謙治を憎んでいないことを皆が解った。珠希は恭介に謙治を憎むのを辞めるように言う。

謙治は仁をかばい、知らない男に刺されたと言ったが、珠希は仁が刺したのではないかと思った。

悟は恵に謙治が刺された事を教えたが、恵は見舞いにも行こうとしないので、悟は不審に思う。

その頃、珠希は最近、トラブル続きの加賀見病院を落ち着かせるため、希和子に病院の理事への就任を頼んでいた。

珠希は自分がいなくなった時の為にしっかりした後ろ盾と、恭介のような医師が必要と考えて、恭介に加賀病院にいて欲しいといった。

希和子は病院の理事就任を珠希に頼まれたことを謙治に報告。これまで一度くらいは娘に会いたいと思わなかったのか、と問う謙治に、夫は妊娠中に死別しており、生活力のない自分に子どもを育てられるわけもなく、だから生まれてすぐ捨てた、と。出産は人生の汚点だと思ってきた、とも希和子は語った。

仁が恵の店に行き、自分が謙治を刺した事を話し、警察に自首するというが、悟のことを考えて止めた。恵は謙治に会い、仁の一件を詫びて、亮太の遺書は本当にあるのかを聞いた。

勝手に退院した謙治は恵の店で仁に会い、彼を許して慰労金として300万円を渡して「これでお前とお別れだ」と言った。

刺された件に関してすべて終わった、と珠希に告げる謙治。すると、仁を陥れる匿名の告発状を出したのは自分だと珠希が謙治に告白する。加賀見病院や加賀見家にとってマイナスになる人間は容赦なく切り捨てる、と言い切る珠希に、空恐ろしささえ感じる謙治だった。

アルバイトで製薬会社の仕事をしている歩美は、恭介に自分も登録した骨髄バンクの登録確認証を手渡し、これでHLAの型の合う白血病患者を助けることが出来ると話す。恭介は、取り寄せた自分のHLAの検査伝票をもとに作業していると、自分のHLAと亮太のHLAが一致していたことが分かり、恭介は怒りに震える。

恭介は珠希に亮太と骨髄が一致していたことを告げると、珠希はそれを知っていたことに驚く。悟は扉の向こうで聞いていて驚き、恭介を謙治に合わせて話を聞くことに。

翌日、悟と恭介は、骨髄が一致しなかったと嘘をついた謙治を糾弾。だが謙治は、加賀見病院を守るためには仕方がなかった、と平然と答える。恭介が石川の妻の手術のあとに、亮太の手術をしても間に合うはずだった。恭介は謙治への憎しみを強めた。恭介の一件を珠希に伝えると、珠希がいつものように過去は忘れたので謙治を恨んでなどいないといった。むしろ悟が謙治への不信感を強めていた。

その日、希和子が謙治を訪ね、病院の理事就任を断る旨を告げるが、ちょうど謙治に用事のあった珠希が、「珠希が希和子の捨てた娘だ」という会話を耳にしてしまったのだ。

映子は訪ねてきた恭介から、亮太の死にまつわる謙治の罪を聞かされていた。「母さんのことは俺が守ります」と言われても放心状態の映子。

恭介は悟に謙治がしてきた全ての事を明らかにして、自分なりの報復を与えることにしたと告げる。すると悟がいつになく強い態度で、自分には守らなければならない家族があるから、恭介と刺し違える覚悟はできていると言った。

謙治が家に帰ると映子が仏間に一人、座っていた。亮太のことを問う映子に、謙治は映子をあれ以上苦しめることはできず仕方がなかった、と答える。

病院のことを優先させる院長である前に、息子のことを心配する父親でいて欲しかった。映子のそんな言葉に謙治は、「できることなら私もそうしたかった」と言う。「恭介が加賀見家の長男として、この家に起きたことに決着をつけたいと思っているように、私も加賀見家を預かる者として、この問題に結論を出します」。映子の言葉には強い意志が込められていた。