胃がん闘病295日目 | 進行性胃がん(ステージ3)と闘っている母親を持つ息子のブログ

進行性胃がん(ステージ3)と闘っている母親を持つ息子のブログ

さいたま市の某所で猫二匹と進行性胃がん(ステージ3)
の母親と暮らしている30代の独身男が、「がんと闘う
家族の記録」を日々綴っていくブログです。

伯父夫婦宅での療養6日目。

午前7時頃、起床。

朝食後、所用のため、一時帰宅。

帰宅中、訪問介護の女性がやって来て、洗髪、

身体洗浄、オムツ替え、点滴の処置。

抗がん剤をタキソールに切り替えて「抜け毛」が

始まって以来、一度も髪を洗っていなかったお袋

であるが、久しぶりの洗髪で見た目にもずいぶんと

さっぱりとなった。

午前11時30分頃、点滴の後処理のため、伯父夫婦

宅へ戻る。

午後、訪問介護ステーションから電話。

臨終の時が近づいていると判断したのか、夕方もう一度

お伺いしたいとの事。

午後5時頃、看護師1名と実習生1名来訪。

体温および血圧測定の結果、やや体温は高いが血圧は

安定しているとの事。

もっとも、痰が頻繁にからむようになったため、「吸引機」

を借りる事にする。

その後、お袋の幼馴染の男性が見舞いにやって来る。

夜、兄貴と俺の二人でオムツ替えを担当。

また、吸引機で数回痰を除去する。

脳梗塞が進行したのか、最早、こちらの呼び掛けにいっさい

反応する事もなく、ずっと同じ姿勢のまま、手足を動かす事も

なくなった。

瞳孔反応なし。

いわゆる「脳死」に近い状態と思われる。

唯一の救いがあるとすれば、もう「痛み」や「苦しみ」のために、

地獄のような思いをする能力さえ失われた事である。

すでに「人間としての命」を終え、あとは「生物としての命」の

火がゆっくりと消え去ろうとしている。

昨晩と同じく親子三人川の字で寝て、今夜は、俺がずっとお袋

の手を握りながら就寝。