胃がん闘病296日目(最期の日) | 進行性胃がん(ステージ3)と闘っている母親を持つ息子のブログ

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さいたま市の某所で猫二匹と進行性胃がん(ステージ3)
の母親と暮らしている30代の独身男が、「がんと闘う
家族の記録」を日々綴っていくブログです。

伯父夫婦宅での療養6日目。

午前8時頃、起床。

午前9時30分頃、看護責任者の女性と実習生1名来訪。

診察の結果、もう意識はまったくないとの事。

これ以上の処置は、「いたずらに寿命を延ばすだけ」という

事で、点滴の投与を中止する。

あとは、静かに「自然死」を待つのみ。

その際、看護責任者の女性が言った


「家族に見守られながら実家で臨終を迎える事は

最高の贅沢」


というセリフが耳に残る。

お袋を実家に連れて来て本当に良かったと再確認。

午前10時頃、所用のため、一時帰宅。

正午頃、伯父夫婦宅へ戻って、関係各所に問い合わせの

電話をかける。

その後、兄貴、一時帰宅。

午後、保険関係の手続きのため、兄嫁と一緒に区役所へ。

夕方、お袋の容態悪化。

肩を使って、ぜいぜいと呼吸するようになり、段々と手足の

先が冷たくなる。

午後8時30分頃、スーッと浅く息を吸って、途中で「一時停止」

するような不規則な呼吸に変わる。

集まって来た家族および親戚一同で「臨終間際」と判断。

すぐに俺のケータイから夜間の緊急連絡先である共立病院

経由で、訪問看護ステーションのスタッフに連絡。

電話を切った直後、お袋の心肺停止。

一瞬、カッと目を見開いた後、まるで何かのメッセージを伝える

ように2~3回パクパクと口を開いて、そのまま息を引き取る。

午後8時42分、お袋永眠。

まさに「絶命」といえる壮絶な最期。

お袋の臨終を看取ったのは、俺、兄貴、伯父夫婦、伯母2人

の計6名。

心配して再度電話をかけてきた看護責任者の女性にお袋の

逝去を伝える。

午後9時30分頃、看護師1名来訪。

改めてお袋の死亡を確認。

午後10時頃、もう1名、看護責任者の女性がやって来て、

「身体洗浄」「着替え」「死化粧」といった死後のケア。

これで「296日間」に及んだお袋の胃がん闘病生活は

終わりを迎えた。