現在は、治療を開始する前に、17p染色体欠失かそれ以外の染色体異常かの検査(FISH)を必ずすることになっています。 その理由は、17p欠失CLLに対して、フルダラビンなどのケモテラピー(DNAを傷つける) は効果がほとんどないことがわかっているからです。イブルチニブとベネトクラックスが使えるようになるまで(数年前まで)は、17p欠失CLLに対する有効な治療薬はありませんでした。今は、17p欠失CLLに対する治療法が飛躍的に進歩しました。イブルチニブやベネトクラックスは、17p欠失以外のCLLはもちろんのこと、17p欠失CLLに対してもよく効きます(イブルチニブの場合、数年間病態進行を止めることが可能)。イブルチニブ耐性クローンが優勢になって再発したとき、新薬のAS-1763が効く可能性が高いので、さらに病態進行停止期間を延長できる可能性があります(https://ameblo.jp/miee58/entry-12733950140.html)。ベネトクラックスも有効ですが、単剤より、ベネトクラックス/リツキシマブ併用の方が、より効果があるようです[2年間病態進行しない人が82%という結果がでています(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1713976]。