慢性リンパ性白血病(CLL):奇跡の処方せん -32ページ目

慢性リンパ性白血病(CLL):奇跡の処方せん

自分とは到底無縁の病気だと思っていた慢性リンパ性白血病になりました。20万人に1人という確率です。しかも、かなり進行速度が速いようです。

日本のCLL患者は海外に比べて極めて少ないためか、CLL専門の血液内科医も少ない(またはほとんどいない?)と思われます。このためか、日本の血液内科学会が出しているCLLの治療法のガイドライン(2018年版)は、海外に比べると相当遅れています。ガイドラインには、未だに、「17p染色体欠失かp53遺伝子欠失以外の通常のCLL患者にはFCR(フルダラビン、シクロフォスファミド、リツキシマブ併用療法)が推奨される。高齢者にはイブルチニブも可。」と記載されています。これには、少々あきれてしまいます。海外では、もう数年以上も前から、化学療法であるフルダラビン単剤療法やFCR(フルダラビン、シクロフォスファミド、リツキシマブ併用療法)をやる人はいなくなりました。化学療法に比べて、はるかに副作用が小さく、著しく生存年数や寛解期間を延長できるイブルチニブなどのBTK阻害剤やベネトクラックスが使えるようになったからです。フルダラビンやシクロフォスファミドのような化学療法薬はDNAを傷つけ(変異を起こす)るので、急性白血病などのニ次がんを起こします。一方、イブルチニブ類やベネとクラックスはDNAには作用しないので、二次がんの心配はありません。