CLL治療中の患者はコロナワクチンを接種しても、ほとん抗体ができないという研究結果がでました。特にリツキサンなどの場合は、治療後1年以内だと、ほとんど抗体ができないようです。リツキサンが1年間も体内に残るためか、正常Bリンパ球が壊滅状態になるかだと思われます。イブルチニブなどのBTK阻害薬でもかなり抗体生成量は落ちるようです。よって、血液中のBリンパ球の量なども考慮してワクチン接種時期(治療開始時期も?)など検討する必要があるとのこと。未治療のCLL患者の場合は(サンプル数が少ないのであまりあてにならない)、一般の人より少しばかり抗体生成量が落ちるという結果になっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NYjPajEdOnk
BTK阻害薬の休薬については、1週間以上休薬すると一気にリンパ球が増えるという論文がでています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6813846/pdf/nihms-1028243.pdf
このため、海外のある専門医は、コロナワクチン接種時もイブルチニブなどのBTK阻害薬は中断しない方針でやっているそうです。
そんな状況なので、イブルチニブ休薬は1週間以上にならないようにしようと思います。今のところ、3日休薬し今日、1錠飲みました。今後は、2日か3日空けて飲もうと思っています。
ところで、CLLという病気は、Bリンパ球がアポトーシス(自殺)しにくくなっているため、Bリンパ球が増えていく病気です。ということは、ワクチン接種により、通常の人より抗体分泌B細胞がアポートーシスしにくく、抗体もたくさんできるということになるのですがーーー??なぜだろうか?
Bリンパ球は骨髄の限られた増殖スペースで増殖します。CLLの場合、このスペースが膨大な数のリンパ球でぎゅうぎゅうになると、Bリンパ球は増えにくくなるはずです。CLLの患者の場合、Bリンパ球数が多くなると増え方が緩やかになるのはそのためでしょう。と同時に、抗体産生Bリンパ球も同じく増えにくくなると思われます。CLLの場合、「抗体産生細胞がアポトーシスしにくいので抗体産生が長期にわたって続くというのはありそうです。最終的な抗体量はそれらの差引の結果でしょうか。例えば、ワクチン接種すると、リンパ球が増え、その後も減らない場合、ワクチンに対する抗体がたくさんでき、その後も抗体をつくり続けている可能性はあるのではないかと思います。その場合は、一般の人では数ヶ月で、コロナワクチンの効果は消失するのに対して、このCLLの人は抗体が消失しないのかも知れません。エビデンスはありません。僕の仮説にすぎませんが。