慢性リンパ性白血病(CLL):奇跡の処方せん -22ページ目

慢性リンパ性白血病(CLL):奇跡の処方せん

自分とは到底無縁の病気だと思っていた慢性リンパ性白血病になりました。20万人に1人という確率です。しかも、かなり進行速度が速いようです。

何年も前から、CLL患者に対するCTのリスク(遺伝子の変異を伴う悪性化)については、しつこいほど警鐘を鳴らしてきました。一般の人の場合は、がん抑制遺伝子が正常なので、CTによって傷ついた遺伝子は修復できます。修復できなければ異常細胞を自殺させることができます。だから一般の人の場合、CTによる発癌リスクは非常に低くなります。

 

しかしCLL患者は、がん抑制遺伝子が失われているので、CTによって生じた変異を修復したり、悪性化した細胞を殺すことができません。非常に危険です。添付する記事に書かれているように、CLLの悪性化はCTが原因である可能性が高いのかもしれません。

 

CLLの患者さんのなかには、「不必要に不安をあおっている」と批判的な人もおられます。警鐘を鳴らす必要はない、自分がCTやらなければいいだけのこと。そうも思ったことも度々ありました。しかし、研究者として、わかっていて知らん顔することには罪悪感を感じます。ほとんどの医師は、「大丈夫ですよ、CTは安全ですよ」と言うでしょう。多くの人は、1人の研究者の、まるで不安をあおっているとしか思えないようなブログの記事より医師の言うことを信じる、信じようとするでしょう。当たり前です。それでも、その危険性に気づいてくれる人が1人でもいれば、それで十分意味があった思っています。

 

CLL患者に対するCTのリスクについては、海外の血液内科関連のサイトでも指摘されました。

 

https://cllsociety.org/2021/09/the-cumulative-risk-of-multiple-ct-scans-on-blood-cancer-patients-enrolled-in-clinical-trials/ - :~:text=Perhaps TP53 mutation%2Fdeletion resulting from excessive cumulative exposure,CT Scans in Patients with NHL %28Non-Hodgkins Lymphoma%29.”