secret☆time -24ページ目

if……

始めから知っていたんだ。

きみには大切な人がいることを

でもそんなこと気にならなかった


だってそのときの僕にはまだきみではない大切な人が心にいたから。





やがてその人がいなくなり

いつの間にかきみが大切な人になった



だから




始めから『終わり』が見えていた。




それでも



きみのとなりにいたくて

きみの全てになりたくて



『もし………』





いつしかその言葉に全ての想いを託していた



叶うことのない想いを

いつになれば

僕はいつになれば

きみのことを過去として話せるのだろう



僕にとってきみはまだ

『今』で
『過去』ではない

きみのとなりに僕はいないのに


僕のとなりにはまだきみがいる






最後の日のきみのくれたキスが僕の時間を止めた



きみとのことはもう過去のことなのに

僕にとってきみはまだイマでしかない





いつか僕はきみのことを『過去』にして




きみが僕のことを『過去』にしたように






誰かとまたキスをする

奇跡と軌跡

きみに出逢えたことは


きっと奇跡だ



生まれたところも
育ったところも
年も
趣味も

なにひとつ接点のない僕らが出逢った。




いつしか僕らは愛し合い幾つもの夜を共に過ごした


ふたりが歩いてきた時間
それは出逢うはずのなかったふたりが出逢い、作り上げてきた軌跡。







神様はいじわるだ


僕らの結末を知りながら出逢うはずのなかった僕らを…………



きっと僕があそこへ行かなければ



あの日きみがあそこにいなければ






僕らは一生出逢うことはなかったんだ




ひとつの奇跡とふたりの軌跡が生んだもの。







それはひとときの愛の物語。