ベルギー旅行記(2009/5/1) [二日目] | 翠日記

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イラストレーションを描いてます。本を読んだり映画を見たり走ったり食べたりするのが好きです。
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ベルギー旅行の二日目です。


早起きしてトラムでラーケン王宮温室まで。

ここは一年で二週間程度しか一般公開されないのですが、

今年の公開日程は、2009年4月17日~5月10日。

ちょうど私達のベルギー旅行の日程と重なります。

ラッキー!!ということで、急遽出かけることにしました。


この温室も、一日目の楽器博物館と同じく、アールヌーボー建築です。

アールヌーボーは、植物など有機物の曲線を模した優美なパターンを多用するので、植物園にぴったりの建築様式だと思います。


建物はこんなのでした。


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王立の植物園らしく趣味のよい外観、周囲の植木もきっちりと刈り込んであります。

そして・・・、フランスもそうでしたが、西洋の庭園の刈り込みはかなり角刈り率高いです

ストイックまでに真四角に刈り込んでます。

日本の寺院などのお庭の造り方とはかなり違いますね。



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温室の外は、見渡す限りの青々とした庭が広がります。

お庭というには広大すぎますが・・・・。この広さなのに隅々までちゃんと木の手入れをしているところがすごすぎます。



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道すがら、こんなかわいい小屋がありました。


そして・・・温室のなかはこんな感じです。



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どどーん!


五月だったので、バラのシーズン真っ盛りです。こぼれんばかりの大きなバラがところ狭しと咲いていました。あー、この季節にベルギーきて良かった!と思いました。



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藤もきれいでした。写真では分かりづらいかもしれませんが、とにかく花の一つ一つが大きいんです。王室の高度な造園技術をもってこういう立派な花を咲かせてるんでしょうねえ。


そのほかにも、鮮やかな赤い花(多分ツツジでしょうか?バラかな?)が素敵でした。

目にしみるほど赤い色で、写真では鮮やか過ぎて色が飛んでしまってます。

葉が見えなくなるほど花の密度が高いんです。ぎっしり咲いてます。



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さて、午前中から早起きして温室内を歩き回ったのでお腹がぺこぺこです。

ベルギーといえばムール貝!ということで、ムール貝料理で有名な「LEON」へ。

LEONは色々なところに支店がありますが(フランスにもありました)イル・サクレ地区のど真ん中にある本店へ行きました。

あまりに有名でチェーン店なので、味はどんなだろう・・・と思いましたが、とっても美味しかったです。



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で、まずはビールです。



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ムール貝のフリットと、ポテトフライ。

見るだけで油っぽそうですが、フライは食べるとムール貝の汁がじゅわっとジューシーで美味しかった。


ビールの陰に隠れてしまっているのが、トマトに小エビを詰めたベルギーの郷土料理です。

これもあっさりしていて、塩加減も丁度良く良かったです。



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さて!有名なムール貝の白ワイン蒸しです。

でかーい!

でかいけど、たっぷりセロリとエシャロットを質の良いバターでいためたものと一緒に蒸してあり、さわやかな香りがして、結構あっさり食べれてしまいそうな予感・・。

(もちろん、私一人で食べたのではありません。夫と半分こです。)



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ぺろりと平らげました(笑)


ムール貝は、既にシーズンではなかったのですが、LEONで出てきたムール貝は、割合大きく季節の割りに質が良かったのではないかと思います。やはり専門店なので特別な仕入れルートを持っているんでしょうね。


ベルギー、確かに日本のレストランより量は多いのですが、まあ結構食べれます。

私の場合は、日本食は炭水化物の比率が多いので、ご飯を食べてお腹一杯になっちゃうんですが、

こっちは、炭水化物(つまりフランスパン)は付け合せ程度にしか出てこないので、知らないうちに結構な量のメインを平らげることができました。


フランスでもそうでしたが、ヨーロッパは肉が塊でごろりと出てきても、それは結構普通の光景です。

そして、なんだかんだ言いつつ、それらを私は大抵の場合完食してました。

「え・・・私、あの肉塊を食べてしまったの!?」というくらいぺろりと・・・。

炭水化物が少ないからいけちゃうんですね。多分。(私だけ?)

(帰国後、その肉が脂肪となって体につき、それを落とすのに今は必死です・・・(泣))


そして、パンパンのお腹を抱え、ふらふらと街歩きに出ました。

もう3時くらいになっていたでしょうか。

ふらりと立ち寄った教会。人っ子一人いません。

普段、町の人たちに使われている教会らしく、生活感があり(入り口に掲示板がありコンサートなどの張り紙がしてありました)、落ち着ける場所でした。


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ベルギー漫画博物館に入りました。ベルギーはタンタンをはじめとした漫画文化が意外と盛んで、日本の漫画本も本屋さんに沢山売ってました。

フランスもそうですが、ベルギーでも日本の漫画はとても人気があります。

それも「ドラゴンボール」とか「手塚治虫」など超有名どこだけでなく、「デスノート」や「テニスの王子様」や、あと私のあずかり知らないマニア向けのディープな美少女漫画など、さまざまな漫画がリアルタイムで読まれているようです。


しかし、これだけ日本の漫画が支持されていながら、ベルギー発祥の漫画はなぜか殆ど「ゴルゴ13」なみの濃ゆい劇画調なんですよねえ・・・。なぜ?

それでなければ、タンタンみたいな軽いかわいい感じの漫画か、とにかく両極端です。

中間はなぜ生まれないんだろうか・・・。



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しょうこりもなく、またワッフルを食べます。(もちろん夫とシェアします)

これは「エリザベス」というチョコレートでも現地では有名なお菓子やさんで購入しました。

ここはワッフルに乗せるアイスも濃くて美味しいし、クリームもこってりとこくがあり甘すぎず、本当に美味しかったです。


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でっかいですね・・・。でもぺろりと食べました。



地元の人でにぎわうレストラン街(セントカトリーヌ教会界隈)で、よさそうなお店に夕食に入りました。

この辺のお店で、なんとなく地元の人が沢山入ってそうなお店なら、多分はずさないはずです。

高級な店から庶民的なお店まで色々なので、懐具合・お腹の減り具合に合わせて、丁度良いお店が見つかるはずです。


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上が、私が食べたトマトのミートボール。

下が夫が食べた牛肉のビール煮込みです。


ビール煮込みはほんのり甘く、ホロホロととろけます。肉の臭みもなく、やさしい味です。

私が食べたミートボールも、トマトのやさしい味付けで、ジューシーで美味しかった。

日本で普通に食べるミートボールより肉の味がしっかりしてて、ほんのり甘いです。

ほんのりした甘さとトマトの酸味が丁度良い感じでした。あまり塩っぽくありません。

こういう家庭料理が美味しい国っていいなと思います。


今日も、良く歩き、よく食べた一日でした・・・。

明日は、ちょっと遠出をするため、早めにホテルに戻ります。