最近、この記事がよく見られている。
日本シリーズは11月21日に開幕!今年も三井住友銀行が特別協賛(ベースボールキング)
これは、このニュースがアップロードされたからだと思う。
今年の巨人は優勝したとしても日本シリーズは東京ドームではできない。
だけど、日本シリーズには色々と言いたいことがある。これを機に2つ言いたいことをこのブログで書いていく。
それは試合の時間と視聴率についてだ。
まずは、試合の開始時間についてだ。今の日本シリーズは試合開始時間が遅すぎる。
平日はテレビ東京以外の放送局が全国ニュースの時間を18:15まで(テレビ東京は17:00頃まで)なので、試合開始時間が18:30頃になってしまう。
土日も18:00から始めようと思えば始められることが多いがこの時間帯はアニメ枠が多いためか、18:30や19:00以降に中継開始ということが多い(日本テレビの土曜日、フジテレビの日曜日、テレビ東京の日曜日など…)。
そのため、普段は21:00~21:30頃までかかる試合がさらに終わる時間が遅くなる。
また、イニング間の時間は地上波テレビのCMの時間に合わせて動いているのでさらに時間は伸びてしまう(イニングの間は普通1:30なのだがそれが2:00や2:30になる)。
そうなると、さらに中継が終わる時間が遅くなって次の番組を繰り下げて放送することになってしまう。
平日は仕方ないとしても、土日はデーゲームの方が良いと思います。
デーゲームにすれば、後の番組への影響も少ないし、系列局外への放送ができます(日本の民放は47都道府県全てで見れる訳ではない)。後は、ナイトゲームで中継しても視聴率取れないんだから…
次は視聴率についてだ。日本シリーズはかつて、視聴率30%~20%を連発していた。しかし、前回の日本シリーズの視聴率は散々なものだった。
ここで2019年の日本シリーズの視聴率を見てみる。(北部九州地区の視聴率は判明次第書きます)
第1戦
TNCテレビ西日本・フジテレビ系
関東地区…8.4% 北部九州地区…%
第2戦
RKBテレビ・TBSテレビ系
関東地区…7.3% 北部九州地区…%
第3戦
日本テレビ系
関東地区…9.7% 北部九州地区…%
第4戦
日本テレビ系
関東地区…11.8% 北部九州地区…38.5%
(第5戦は日本テレビ、第6戦はKBCテレビ・テレビ朝日系、第7戦はTVQ九州放送・テレビ東京系で放送予定だった)
この第2戦の視聴率は歴代最低視聴率を記録してしまった。それぐらい、日本シリーズに価値がないということだ。後は、関東地区でこんなにもひどい数字を出してしまうのは巨人の人気のなさが大きいだろう。巨人球団はこの事実を重く受け止めてほしい(巨人ファンで悔しいというのもあるが…)。
ただ、視聴率で測るのはナンセンスという意見もあろうだろう。今は視聴率が全てではない。だが、それはシーズン中のみの話だ。
日本シリーズは地上波とCS放送でしか放送されない。DAZNやパリーグTVでの配信はない。ネット配信は、フジテレビだったらFOD、日本テレビだったらHulu、テレビ東京とTBSテレビだったらParavi、テレビ朝日だったらAbemaTVでしか配信されない。
そのCS放送への加入率への加入率は2割ほどだ。HuluやFODなどに加入している人も少ないだろう。なので、「視聴率が低くても大丈夫」という考えは生ぬるいと言わざるを得ない(日本シリーズは特に)。
後は、この低視聴率はラグビーW杯やワールドカップバレーと重なったことが大きい。このような世界的イベントと重なる場合は日程をずらしてほしいと思っている。
この低視聴率は、贔屓チームのファン以外は見ないからなのではという意見がある。しかし、日本シリーズがそんな存在で良いのでしょうか。日本シリーズはどの野球ファンも見るべきイベントだと思います。ちなみに私は物心が着いた頃から巨人が出なくても毎年日本シリーズを見ています。
私が小学2年のときに巨人が西武に負けて悔しかったこと(2008年)や小学3年のときに巨人が日本一になった(2009年)とき、小学4年のときにロッテと中日が延長15回の試合をした(2010年・試合が終わったのは24時近く)ことをよく覚えている。
出場チーム以外の10球団のファンは羨望の眼差しで見なければならないイベントだと思います。
この羨望の眼差しという言葉を使ったのは下の動画から。これは2016年の「文化放送スポーツスペシャル・日本シリーズ中継」のオープニングからとってきたものだ。
ーーーーーここから文字起こしーーーーー
(タイトルコール)
こんばんは。斉藤一美です。空がどこまでも高く青く澄み渡る分、頬をなでる冷たい風はどこか遠慮がちに柔らかく吹き抜け、次なる季節の訪れを今日に限っては申し訳なさそうに告げていました。
穏やかな秋の原風景を見るにつけ、愛するチームに寄り添う日々をさらに1か月間与えられる幸せは決して当たり前ではないことを思い知らされます。
2016年、その他大勢から羨望のまなざしを向けられる存在は陽気なメロディーに合わせて男女別々に声を張りあげる者と、深紅のユニフォームを着て客席で立ったり座ったりを繰り返る者だけになりました。今、彼らの声援を一心に浴びる相手は日々、この上ない喜びを感じているに違いありません。野球界の頂を極めんとするこの短期決戦は、献身的な奇才・栗山英樹監督にして、「自分の頭の中身がどうなっているのか毎試合問いかけられる分、野球がうまくなるチャンスなんだ」そう言わしめるだけの重みがあります。ここまで4戦2勝2敗、予想通り勝負のあやががあちこちで絡みあいました。10年ぶりの一押しまでもう1歩、32年ぶりの悲願成就までもう1押し。今宵、勝者が王手を懸けます。国内最高峰のゲームは文化放送でご堪能ください…
(両チームのスタメンを紹介した後、スポンサーを読んでCMに入る…)
ーーーーーここまで文字起こしーーーーー
このオープニングは斉藤一美アナウンサー。選ぶ言葉がすごく良い。今は夕方の報道番組をやっているため野球実況はしてないが、野球実況をしているときは熱い実況をしていた(YouTubeに載っています)。
日本シリーズは、最高峰のゲームでなければならないし、10球団のファンに羨望のまなざしを向けられるようなものでなければならないと思います。そんな試合が視聴率1ケタで良いのでしょうか。