小売店などで商品アイテムを減らすという時があります。
商品が多く、店内の棚ぎっしりに並べるというのもひとつのスタイルですが、アイテム数が多くなれば在庫管理も当然大変になるし、良く聞く「売れ筋」「死に筋」といったように商品を分けることも多くなる。
売れない商品の在庫を抱えるのも大変なこと。
商品の見直しを図って、アイテム数を減らしていこうとするとき、店から商品を下げることになります。
「商品が少なくなったらお客様はがっかりするんじゃないか」
「商品が少なくなったら売上も下がるんじゃないか」
といったような当然出てきます。
商品を減らすわけだから、不安になるのは当然です。
今お仕事で訪問しているある店舗でもまさに今その商品の見直しを行い、少し商品を減らしていくという取り組みをしています。
もちろんそれはただ単に縮小していくという意味ではなく、お客様により価値のある商品をという意味。
でも実際に売場へ立つスタッフさんからすると、少し寂しさも感じるのだと思います。
そんな中、ある一人のスタッフさんからこんな言葉をもらいました。
「今後商品を減らしていく中で、減らすという感覚ではなくセレクトするという感覚でやっていこうと思いました。
とてもステキな言葉です。
「減らす」という言葉はどうしてもネガティブになりがち。
これまであった物を無くすという「減らす」となると、気持ちが下がるのも当然。
でも、「セレクトする」という言葉に置き換えるだけで、気持ちはポジティブになります。
「セレクト」という言葉は、「選択する」「選抜する」「よりぬく」といった意味があります。
「減らす」というマイナスではなく、「セレクトする」=「より良い物を選ぶ」というプラスに捉える。
お客様にとって、商品が少なくなることはマイナスなことではない。
価値の高い商品をお客様に伝えられるチャンスがこれからやってくるんだ!
こんな風に思えたら、お店の商品見直しもきっと楽しいものになるんじゃないかと思っています(^^)
来週の出張で、様変わりしたお店を見られると思うので「セレクト」された商品たちを見てこようと思います。楽しみ!
では、皆さんの明日に笑顔がありますように!
【Vol.1816】