今読んでいる本がなかなか面白いです。
その本は・・・『仕掛学』(松村真宏著)です。
『仕掛学』という言葉を知ったのはテレビ番組。
所ジョージさんの番組「所JAPAN」です。
たまたま観たその仕掛けが面白くて記憶に残っていました。
先日、次の予定までの時間が少し空いたので時間潰しに書店に入ると・・・
この本が目にとまったのです!
早速読み始めていますが、うんうんそうそう!と頷きながら読むところもあれば、思わずクスッと笑ってしまうところも。気づきも沢山あります。
私自身が元々『仕掛け』を考えるのが愉しい人間なので、愉しく読み進めらています。
「仕掛け」と言えば、前職の時にある「仕掛け」を作ったことがあります。
前職では秋になると建設機械や資材、電動工具などの展示即売会を開催していたのですが、会場内でどこをどう歩いていいかわかりづらいということもあり、お客様が歩きやすくなるように工事現場などで良くみかける歩行者マットを敷いていました。
ある日、私は急に思いつき、赤のビニールテープを手に歩行者マットの上に矢印と文字を下書き無しで切っては貼ってを繰り返していきました。
展示即売会で大人気だった「モツ焼」コーナーへの誘導として作ったのですが、ただ作るのは面白みがありません。
そこで「あと10歩」と歩数を示してみたのです。
実際に作ったのがコレ
↓
すると・・・お客様はもちろん、出展してくださっていたメーカーさん、社員もみんな10歩数えながら歩き出すのです。
いい大人が「いち~に~さん~」と声を出しながら歩くのは、歩く方も見ている方も楽しくなります。
人によって歩幅は違うので当然誰もがきっちり10歩にならなかったりするのですが、帳尻合わせで最後2歩くらいはすごい大股になっていたりするのもまた笑えるのです。
実は、私には「モツ焼」コーナーへの誘導が一番の目的だったのではなく、人と人との間に「会話」と「笑顔」を生み出すことが目的だったのです。
お客様同士、ご家族で来場されている方にとっては家族、そして社員とお客様、社員同士、社員とメーカーさん、メーカーさん同士と、いろんな組み合わせが考えられました。
大人も子供も、たった10歩歩くだけなのに沢山の会話と笑顔が生まれていました。
社員同士やメーカーさん同士でも
「俺は足長いから8歩だ!」とか、「お前は12歩いるだろう~(^^)」などと声を掛け合い、そして笑い合う。
お客様との会話ももちろん大切ですが、お客様を迎える社員とメーカーさんが愉しそうにしていて雰囲気が良ければお客様も心地良くなるんじゃないかとも思っていました。
私はそんな光景を見ることが出来て、一人心の中で「よしっ!」と思っていました(^^)
もちろん10歩先では美味しいモツ焼きを鉄板でジュージューと焼いているので、お客様は音と香りに心が動きます。
「食べていこうか!」となれば、席に座っていただける。
となれば、お客様とお話する時間も増えるというわけです(^^)
仕掛けを考えるって本当に愉しかったな~と思い出しながら笑顔になった私でした。
自分が経験してきたこと、得てきた学びをこれからも活かしていこうと思います(^^)
【Vol.1219】