自宅の近くにあった小さな空き店舗。

昨年の7月、引っ越してきた時にはすでに空き店舗になっていた場所です。

 

飲食店をするにも小さすぎるし、そもそもここは何のお店だったんだろうか・・・

と思えるほど小さな空き店舗。

 

その店舗で今年の春先から内装工事が始まりました。

 

そのお店の大きさから言ったら1ヶ月もあれば工事も終わってしまいそうだったのに、なんだか工事の進み具合もとてもゆっくりで、ちっとも進まない。

 

ある日の夜、そのお店の前を通ると、男性二人が工事の手を一旦止めて、お店の中で床に座り休憩しているのか話をしている場面も見かけたことがあります。

 

「なんだろう・・・業者じゃなくて自分達で改装してるんだろうか?それにしてもゆっくりな工事だなぁ・・・」

 

そんなことを思いながら数ヶ月が過ぎました。

 

 

そして先日、やっと内装工事が終わったのか、ショーケースが入り、お店らしくなっていました。ショーケースには何も並んでいません。

 

ここが何屋でいつオープンするのか貼り紙も無い・・・。

 

「ショーケースがあるし、このお店のサイズだと、ケーキか何かかな?」

 

お店の正体が一向に分からないことに、私はもどかしさを感じていました。

 

 

昨日のことです。

 

駅から家までの近道ではなく、商店街に用事があった私は少し遠回りな商店街から家へ向かっていると、そのお店の前に花が飾られていることに気付きました。

 

「お!オープンしたんだ!」

 

何のお店なのか、ぱっと見ではわかりません。

店名の看板はあるけど何屋なのかが全くわからない。

 

お店の入口近くには小さな看板がひとつ。

 

 

「OPEN 10:00-20:00」

営業時間を知らせるものでした。

 

 

お店のガラスドアまで近づいて覗こうと思ったのですが、たまたま店内にはお客様もいなくて、ショーケースの奥に店主さんがひとり。

ガラスドアにビタッと貼り付いて店内を覗くのもちょっと恥ずかしい・・・

 

お店の前で立ち止まり、道からキョロキョロと覗いていたら、店主さんが私に気付いて外へ出てきてくれました。

 

「今日オープンした惣菜屋です!良かったらどうぞ!」

 

とても感じの良い方でした。気さくに声をかけてくれたこと、マスク越しでもわかる笑顔に、このまま入らずに帰るのも申し訳なくなってしまいました。

そもそもお惣菜を買うことが少ない私。

 

そこで、「とりあえず中見るだけでもいいですか?」と聞いてみたのです。

 

 

すると・・・

「どうぞどうぞ!!冷やかしてってください!!」

とまた笑顔。

 

私は気持ち良くお店に入ることが出来たのです。

 

 

さて、私はこのお店で買い物をしたのかどうか・・・

 

 

続きは明日です(^^)

 

 

 

 

 

 

 

それでは、皆さんの明日に笑顔がありますように!

 

【Vol.1145】