一昨日の夜の情熱大陸を観て、『カニが食べたい!』と思った人、結構いるんじゃないかと思います(^^)
今回の情熱大陸は、鳥取にあるカニ料理専門店「かに吉」の店主・山田さんでした。
元々海無し県で育った私なので、カニ料理を食べることってなかなかないんです。
もちろん番組で紹介されていたカニ料理に目を奪われたのはもちろんですが、私は山田さんの想いや、山田さんが悦びを感じることについてのお話がとても印象的でした。
厨房には山田さんと、山田さんのお母様と奥様の3人だけ。
そして、実際に客席でカニをふるまうのは山田さんただ一人です。
カニっていうと、自分で身を取って食べることが多いので、私の中のカニを食べる時のイメージは、「とにかくみんな黙る」ということ。
でも「かに吉」さんでは、食べる直前までお客様がカニに触ることはほとんどありません。
あとは口に運ぶだけ。最高の状態で提供してくれるのです。
山田さんはこう言っていました。
「俺のカニ」
山田さん自身が、カニの一番のファンなのです。
お客様に出す前のカニの姿の美しさに「キレイだな~」と言いながら笑顔で写真を撮っていてとても幸せそうでした。
そして、お店への予約の電話も山田さんご本人が直接受けるようにしていると言っていました。
「自分のカニを食べてもらう人がどんな人なのかわからなかったら、どんな料理を用意したらいいか分からないだろう?」
そう言う山田さんの予約リストには、予約日時や人数、コース内容や金額ではなく、電話の向こう側から感じられる『この人はどんな人なのか』が書かれていました。
提供しているのはカニのお料理。
だから最高のカニを用意して、最高のお料理を出すというだけでなく、「誰に食べてもらうのか」が大切で、その「誰」が分かって始めて山田さんの料理は完成しているのだなと感じました(^^)
自分が用意したカニ料理をお客様がどんな動作をしながら、どんな表情をして、どんな言葉を発するのか想像し、その様子を実際にシュミレーションしている様子からは、厳しい顔をした料理人という感じではなく、目の前の人に悦んでもらいたいという山田さんの純粋な想いが伝わってきました。
お客様のことを想像することで自分の気分を高揚させていく。
そして想像した動作や表情が見られて、想像した言葉を耳にした時のなんとも言えない可愛い(可愛いなんて言ったら失礼かもしれませんが・・・)表情につられて、私も微笑んでしまいました。
「かに吉」さんはミシュラン2つ星、食べログ4.4のお店。
ついついこういった情報の方が目立ってしまいます。もちろん美味しいカニを食べたいという気持ちはありますが、私が行きたいと思った大きな理由は「山田さんの笑顔を目の前で見たい!」ということ。
番組を見終わった後すぐに、東京~鳥取のアクセスを調べた私でした(^^)
いつかは行きたいお店です(^^)
それでは、皆さんの明日に笑顔がありますように!
【Vol.941】