昨日の夜テレビで『風の谷のナウシカ』が放送されていました。
宮崎アニメの中で一番好きな映画です。
ちなみに私の中の宮崎アニメランキングはこうです。
1位 風の谷のナウシカ
2位 もののけ姫
3位 天空の城ラピュタ
『風の谷のナウシカ』は1984年に公開された映画。
35年も前です。
それから約2年に一度の割合でテレビで放送されています。
ストーリーはもとより、何度も観ているのでセリフまで覚えてしまっているほどです。
今、この時代に観ても古い映画という感じはしません。
それは35年前も今も、私たちが考えなければならないテーマだからだと思うのです。
こんなシーンがあります。
ナウシカが腐海から採取した植物を、深い深い腐海の底から汲み上げた水を使い、地下で育てていました。
しかし、風の谷に敵が進軍し、人質として敵軍へ行かなければならなくなったナウシカは、やむを得ずその井戸の水を止めることに。
ナウシカの理解者でもあるユパにナウシカは泣きながら言います。
「キレイな土と水なら毒を出さないのに・・・」
歳を重ねてから何度も何度も観ていると、このナウシカの言葉はそのたびに違った気づきをくれます。
つい土の上に生えている植物だけを見てしまいがちです。
毒を吐き出す植物などと言ったら、なおさら近づくことを恐れてしまいます。
そして、この植物はあってはならないと思う。
でも、土と水が違うとそこから生える植物も変わる。
今までは環境破壊がテーマの映画だと思いながらずっと観ていました。
もちろん、それをテーマにして観ていてもこの映画は考えさせられることが多いです。
でも昨日は少し違う気づきがありました。
この植物の話は、会社でも同じなのではないかと思ったのです。
会社でも土と水が大切。
ついつい、土から生えている部分だけを見て判断しがちです。
それは、今やっている仕事だけを見ている。そんな感じです。
でも良い土で、会社や仲間からのキレイな水が加わると、毒を出さなくなるように、それまで見ていたその人とは全く違った人財に生まれ変わることもあるのではないかと思うのです。
以前、私もそんなシーンを自分の目で見たことがあります。
とっても真面目でコツコツと仕事をこなす、仕事はもちろん完璧!という仲間がいました。
でも今までとは違った土と水がある環境に浸かり出してしばらくすると・・・
すごい!こんな才能あったんだ!
と新たな才能を開花させている場面を見ることができたのです。
この人にはこういう仕事。
そんな風に思いこんでしまっていたら、そんな姿は見られなかったかもしれない・・・とそんなことを思い出しました。
それにしても『風の谷のナウシカ』は深いです。
今度観る時はどんな気づきがあるだろう?と愉しみになりました(^^)
それでは、皆さんの明日に笑顔がありますように!
【Vol.232】