ちょうど今日は兄弟子と一緒に、中国に向かうところです。飛行機の中で、いろいろ話をしました。できれば、この記事は香港で投稿するつもりです。
「師弟よ、最近フェイスブックを頑張っているじゃないの!」と兄弟子は切り出してきました。
「ちょっと疲れるけど頑張っていますよ」と私。
「この前の縁の話は面白かったぞ〜」
「え、いつから日本語を読めるようになったの?」と聞き返します。
「そんなのは、日本語の中の漢字だけを繋げると、読めるじゃないの」
「特に、この前の縁の話はいろいろ聞きたいという人が多いですね。縁には何種類かあるから詳しく説明しょうと準備中で〜。」と言い終わらないうちに、兄弟子が話し出します。
「天が決めた縁とよく言うだろう!」
「よく言いますね〜」
「あれはねー、天が決めたんじゃなくて、前の世で自分で決めて来たことなんだよ」
「そう、そう。神様がそんなことを決めるわけないんですけどね‥‥。でも、人は何か、そんな不思議な縁があると待っているのですよね。」
「そう、そう思い込んでいる場合もあるし、やっぱり本当に前の世から持ち越してきた縁もあるよね。天命註定だね。四柱推命で言うと、こちらの日支と相手の日支と月支の三つが、三方局の合になっている時が天命註定だよね」
例えば〜
女性 日元
◻️ ◻️ ◻️ ◻️
◻️ ⬛️ 🔲 ◻️
男性 日元
◻️ ◻️ ◻️ ◻️
◻️ ⬛️ 🔲 ◻️
と命式を並べた時、互いの⬛️と🔲、つまり互いの日支と月支が次の関係になった時に縁が深いと判断!
◆寅、卯、辰
◆亥、子、丑
◆申、酉、戌
◆巳、午、未
女性 日元
戊 癸 丁 辛
午 酉 酉 未
男性 日元
◻️ ◻️ ◻️ ◻️
◻️ 申 戌 ◻️
女性の日支は、酉で月支も酉です。
相手の男性の日支は申で月支は戌なので上述の ◆申、酉、戌の三つが揃います。
十干十二支の概念のない方には、理解が難しいかもしれませんね。
このように揃うことは、そうは滅多にあるものではありません。いわゆるゾロ目みたいなものですか。
もしも、こういう二人が出会えば、凄く深い縁で結ばれていると言えましょう。
縁には、いろいろな変化があります。
『平妖伝・平凡社刊』という本を随分前に読んだことがあります。30年以上も前ですが‥‥
その中のある話しを今でも鮮明に覚えています。
‥‥‥‥‥‥
聖姑姑とその娘の胡媚児が華山(道教の聖地)巡礼の旅に出た。
途中、道教の廟でしばらく泊めてもらうことになったが、そこの道士の賈は、胡媚児を見て一目惚れしてしまい、修行どころか何もかも手に着かない状態となってしまった。
結局、明けてもくれても胡媚児のことばかりを思い、しかしその思いは叶えられず、とうとう重い病気になってしまい(〜こういうのは中医学では胸が詰まり、心臓の病気と診ます)ます。
それでも胡媚児を想う気持ちは強く「媚児よ、来世では必ずや夫婦となろうぞ !!!」という強い誓いの言葉を残して亡くなってしまった。
時は移って、胡媚児は、胡員外という商売人の娘に生まれ変わっていた。
胡員外は、焦という家の息子と縁談を取りまとめ、娘を嫁に出してしまうことにした。
ところが、この焦の息子は、一人で着替えや食事も出来ない阿呆であった。
この阿呆の息子は、実はこの胡媚児のことを思い過ぎて亡くなった賈道士の生まれ変わりであった。
‥‥‥‥‥‥‥。
ま、前後はいろいろありますが、片方の強い念によって、「縁」が生まれてくるものだなぁ、と当時は鮮明に思ったものです。
物語りのなかでは、一つの縁ではありますが、片思いなので永く続かない縁として、扱われています。
しかし、これもある意味で、「天が定めた縁」と言えるでしょう。
残念ながら、この物語の縁を四柱推命で二人の縁を確認することはできませんでしたが……。


