月曜日にジムに行った。

 

20分以上、早く着きそうだったので、セブンイレブンでゼリー状のドリンクを買って時間をつぶした。そして、それを飲みながら、ジムに向かった。

 

飲んでいるときに、口のなかに固形物を感じて、取り出してみたら歯のかけらだった。ジムに行って、鏡を見たら、前歯が欠けていた。

 

飲み口のプラスチックを嚙んだ時に、割れたのだろうか。

 

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もともとジムの後、歯医者の予定が入っていた。右上の奥歯にジルコニアの詰め物を詰めてもらう。

 

歯医者に前歯も欠けたことを話したら、「これはすぐに直せます。もともとプラスチックが詰まっていたのが、一部、欠けただけですから。」という。飲み口のプラスチックは主原因ではなく、元々欠けていたのが、プラスチックを噛んだことで顕在化したということらしい。「そんなに簡単に欠けないですよ。」なるほど。

 

30分ほどで、欠けた前歯も治り、奥歯のジルコニアも無事に詰めることができた。

思わぬ不幸も、タイミング次第では、軽く済むことがある。

 

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月曜日は、午後から雨だった。折り畳みの傘を持っていたが、歯医者から出たあと、ふと気がついたら、傘もハンカチも持っていない。歯医者に置いてきたのだろうか?めんどくさかったので、取りには戻らなかった。

 

それにしても、雨の日に傘とハンカチを失くすなんて、どうかしている。

いいことがあると、すぐに悪いことが起きるなあ。

 

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母の友達のおばさんがいた。小学生のとき、長野駅に母と行き、このおばさんに会って、善光寺に行った。善光寺はつまらなかったが、おばさんにドラえもんの第1巻を買ってもらった。

 

このおばさんの娘さんは、僕の従兄が経営している会社に就職をしていた。娘といっても、僕よりも年上だ。この方にも東京にいた頃にはお世話になった。

 

この2人に最後に会ったのはいつだろう?ちょっと考えてみたが、おばさんとは、高校以来、会ってはおらず、娘さんとも数十年は会っていなかった。ただ、父の命日にお花を送ってもらったり、年賀状のやり取りをしたりしていた。

 

その2人に今週、会った。聞いたら2人とも命にかかわるような大きな病気を経てきたとのことだった。未だに完治はしていないというのだが、僕が会ったときには、元気そうに見えた。

 

特におばさんは相当な年なんだろうけれど、耳がよく、どんな小声でもしっかりと聞こえている。

 

11時に会って、1時間以上、いろんな話をした。娘さんからは、アメリカの大学院で勉強した話や、世界1周をしたという話を聞いた。スエズ運河もパナマ運河も通過したことがあるのだそうだ。

 

そんな話を聞きながら、俺は、つまらない生活が嫌で仕事を退職したのに、相変わらず、またつまらない仕事をしているなあ、と思った。しかも大赤字。世界の行きたいところに行くべきだと思った。

 

いろいろと自分を見直す、いい機会だった。

 

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いろいろと考えて、今月中に住民票を名古屋市に移すことにした。

 

マイナンバーカードを使ったら、簡単に転出の手続きができた。

ただ、来週は病院に行く必要があり、保険証が失効すると困るので、転出日はまだ先の日付にしておいた。

 

転入予定日は、さらに1週間先にした。

これで名古屋市民になる。どんな行政サービスを受けられるのか、楽しみだ。

 

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映画「ザ・コンサルタント」を見終わった。

パズルに常人離れした集中力を発揮する自閉症の子供が、会計士になる。膨大な資料を前にしても怯むことなく、不正を見破る力を備える。そして、銃器を駆使して敵を抹殺するという危険な能力も身に着ける。

 

そんな会計士が、ある会社に雇われる。不正会計があるのではないか、というのだ。すさまじい集中力を発揮して、不正会計を見破るが、会社からは解雇され、命も狙われる。その会社の社長自身が不正を主導していたからだ。

 

警察は、別の方向から、この会計士に迫る。マフィアをせん滅した犯人ではないかと疑っていた。

 

とてもよく練られた脚本だったけど、自閉症の子が超人になる過程がちょっとわかりづらかった。人に勧めるほどじゃないけど、それなりに面白かった。

実家の石垣はきれいになったが、玄関にたどり着くまでの階段には雑草が茂り、玄関わきの蜘蛛の巣には、ほこりが付着し、玄関の引き戸を開けると、そこにも目につくほこりが見える。

 

「掃除機でもかけたら?」

自分でもそう思うけれど、そんな気にはなれない。そんなことを、地元の銀行の人と話していたら、実家近くの清掃業者を紹介してくれた。

 

電話がかかってきて話をした。

「窓ふきがない普通の掃除だけなら、だいたい3000円くらいです。」

「1軒家を?」

「はい。」

 

詳しい打ち合わせを実家ですることになった。約束した日時は月曜日の9時30分。朝5時55分に何とか起きて、名古屋から長野県の実家に向かった。約束の時間には間に合った。

 

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ところが、その業者が来ない。しばらく待っても来ないので会社に電話をした。

「その担当は、退職しました。」という。

 

「約束していたのは、掃除ですか?見積もりですか?」

「見積もりです。」

「代わりの者が伺います。」

 

20分くらいして、その代わりの人が来た。

 

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今までの経緯を説明する。3000円くらいだと言われたと伝えたら「桁が違います。」と言われた。

 

掃除する部屋を動画で撮影する。「それほど?」ちょっと驚いた。

 

実家は、2軒の家を廊下で繋いでいる。そのうち、1軒分のしかも1階部分だけを掃除してもらうだけだ。

 

今まで、自分の実家が小さいと思っていた。ところが、業者の説明を受けたら、掃除してもらう部屋だけで、10畳が4室、6畳が1室、トイレ2か所、浴室1か所、廊下ということになるらしい。

 

10畳が4室?そんなに広かったのか。そう見えないけどなあ。それで気が付いた。俺の実家、いらない家具が多すぎる。

 

「浴室は使ってないから、掃除しなくていいよ。お湯も出ないし。」

LPガスのボンベは外してある。

 

3日ほどして見積もりが来た。浴室抜きで46,200円。とても払えないので断った。3,000円という金額はいったいどこから来たのだろう?

 

そして掃除機かけて、板の間は拭くというだけで、なんでこんなに高いんだろう。

納得がいかなかった。

 

家の周りの草の処理は、シルバー人材センターに依頼した。安いから。

 

事業は赤字で、好転することもなかなか見込めないが、こんな窮状でも自分で掃除する気にさっぱりなれない自分が一番悪いんだけどさあ。

 

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日月の休みにいろいろと用事があったので、水曜日にジムに行くことになった。トレーナーが指定してきたのは朝の8:30。

 

久しぶりに朝の東山線に乗る。通勤時間帯なので、かなり混んでいた。とはいっても、東京や長野(長野は通勤時間帯にも数本の電車しか走らないため激混みになる。)ほどじゃないんだけどさ。

 

久しぶりに会社員という人たちを見る。朝の通勤時の会社員は、みんな苦しそうな嫌そうな顔をしている。本当に仕事がつまんないんだろうと思う。これからディズニーランドに行ってきます、というような明るい顔をした人は一人もいない。

 

「日本はバカンスで行くのは楽しいが、仕事で行くのは最悪。」と動画で語っていた外国人の顔が浮かぶ。日本は、国民の大多数が、つまらないと思うような仕事をしている国だ。みんな我慢強いよなあ。

 

俺は逃げちゃった。それで今は超貧乏。日本だから仕方がない。

 

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2級建築士の勉強範囲をようやく、1周した。

未だに手も足も出ない問題も多い。とりあえず終わったという感じだ。

1周するのに約半年かかった。

あと試験まで1か月。頑張らないとなあ。

 

どこか未だに他人事気分なので、何とか立て直したい。

 

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東村アキコの漫画「かくかくしかじか」(マーガレットコミックス)を全5巻読み終わった。

進学高に入学したのに、勉強もスポーツもせず、部活動でだらだらと絵を描いて、みんなから上手だと褒められて、ぬくぬくと過ごしていた主人公が、絵画教室で出会った先生に、徹底的に鍛えられる話だ。東村アキコの自伝的な漫画である。

 

冒頭から、当時の自分について、今の自分がどう思っているかが書かれている。

ストーリーの結末は、およそ想像ができた。

 

でも、読み終わって、ものすごく衝撃を受けて、今は茫然としているところ。

「ああ、俺はこういった出会いが何もなかったな。」と寂しい思いがした。

 

自分を伸ばそうという意欲も決意もなかった。未だにあるとも思えん。

 

この漫画は、そんな若者のズルさや卑怯さも正直に書いている。

それでも、彼女には「先生」がいて、俺にはいなかった。大きな差だ。

 

もしかしたら、いたのかもしれないけれど、俺は切り捨ててきたのかもしれない。読み終わって、反省も後悔もした。

頑張らないといけないという気にもなった。

 

久しぶりに漫画で感動した。文句をつけようがない。とてもいい漫画だ。

日曜日に寝すぎた。久しぶりに何の予定もない休日だったので、どこまで眠れるものかチャレンジしてみたら、1日のほとんどを寝て過ごした。

 

年寄りになっても、こんなに眠れるものかと驚いた。

 

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悪夢を見た。

 

トンネルのなかで、車を運転していたら、天井を突き破った土砂の山が道路をふさいでいた。慌てて車を止める。目の前の巨石を含んだ山から土石流の前兆のような濁った水が流れてくる。あの巨石が一つ落ちてきただけで、車がつぶれてしまう。

 

慌てて、車から降りて逃げ出す。車のなかに携帯電話を置きっぱなしだった。「後悔するだろうな。」と思いつつ、携帯電話を取りには戻らず、トンネルにある非常口と書いてあるドアへ逃げる。2階へ上がる階段があったので、そこを登る。

 

トンネルがゆがみ始める。壁が傾く。体が押しつぶされていく感覚がある。「携帯電話を持ってくるべきだった。」と後悔する。誰にも連絡できないまま、このまま死ぬんだな。誰に連絡したらいいのかも、わからないけれど。いろいろあった人生だった。死ぬときは、こんなものなのか。

 

右手の上に明り取りの窓があった。トンネルの躯体がゆがめば、枠ごと外れるかもしれない。手を伸ばしたら、簡単に窓枠ごと窓が外れた。

 

そこから上半身を出す。トンネルの壁の外は、安全そうだった。しかし、15メートルほどの高さがある。トンネルがますます傾く。もう少し傾いたら、ここを滑り降りよう。うまくいけば、骨折程度で済むかもしれない。そう思ったときに、目が覚めた。

 

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ネットで夢占いを見る。

 

「トンネルが崩れる夢」は、心理的な不安や現状の困難、進むべき道が遮られることへの恐れを象徴している、らしい。

 

もう既に赤字経営。今さら、何を警告しているのやら。占いによると、見事、トンネルから逃げることができた場合には、「あなたが現実で危機を乗り越えたり、トラブルを回避したりする能力を持っていることを示している」らしいんだけど、逃げようと思っただけで、逃げ切れてないからなあ。いろいろと中途半端で、がっかりだ。

 

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火曜日に銀行に行って、職場で使う電話代の支払をした。その日は雨が降っていた。

水曜日に銀行から電話がかかってくる。

 

「昨日、電話代を支払いましたよね。」と言う。「はい。」

「そのときの領収書が、駐車場に落ちていました。」

「そうなんだ。連絡ありがとう。」

時間を約束して銀行に領収書を取りに行くことになった。

 

水曜日に取りに行く。火曜日は雨が降っていて風もあったのに、小さな領収書が駐車場にずっと存在し続けていたことが奇跡のようだった。ただ、現実問題として、支払の事実は、通帳に残っている。請求書部分はあるので、領収書がなくても税理士が事業の経費として認めてくれないってことはなさそうだった。だから、なくったって何とかなりそうだったけど、せっかく見つかったのだから。

 

「いつも来られる方ですね。お話は聞いています。お待ちしていました。」

いつも機械的な会話しかしない銀行の受付の女性がとても親切で驚いた。お礼を言って帰ってきた。

 

夢のお告げのトラブル回避ってこのことかも、と思った。規模が小さすぎでがっかりだった。

 

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今週はジムにも行ったが、特に何もなかった。

 

歯医者にも行った。今回は虫歯を削って型取りをしただけ。型取りは、ピンク色のぐにゃっとしたやつを噛むのではなく、3Dスキャナーだったのがちょっと新鮮だった。前回の話のとおり、ジルコニアの料金を前払いした。

 

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事業の経営は未だに先行きが暗い。

 

そして、2級建築士の勉強も法令でつまずいて、意欲がダダ下がり。今週もそんなに勉強に夢中になれなかった。

 

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映画「シンプル・フェイバー」を見た。

ママ友から、息子を預かってほしいと言われた女性。夫を交通事故で失い、普段はブロガーとして収入を得ている。息子を預かって数日経っても、ママ友からの連絡はない。

 

ママ友の夫とともに捜索願を出したところ、湖で死んだという連絡が来る。自殺らしい。遺体を確認し、葬儀も終える。

 

ママ友の夫と恋に落ちる。しかし、ときどき、死んだはずのママ友の姿がチラつく。ママ友の服を大量に捨てたところ、翌日には、すべてが元通りに。

 

ママ友は本当に死んだのか。生きているとしたら、葬儀のときの遺体はいったい誰なのか。

 

時間つぶしにちょうどいい内容で、それなりに面白かった。ちなみにシンプル・フェイバーとは、ささやかなお願い、っていう意味なんだって。なるほど。

 

ただこの映画、戸籍制度がしっかりしていて、結婚時に相手の家族状況がわかってしまう日本では、成り立たないトリックだった。

3か月に1回のペースで歯医者に行く。

 

歯医者に行く前日までに、LINEで歯医者から「何日の何時からの予定だから、忘れないように来なさい。」という趣旨の連絡が来る。

 

今回、歯医者に行く予定日は月曜日だったので、その連絡が先週の土曜日に来た。

 

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以前は、歯茎が腫れていた。歯間ブラシを使うと、毎回、ブラシに血が付く。その血は、ドブのなかにある石の裏のような臭いがした。

 

口のなかには、本当にドブのなかの石の裏で生きているような虫状の菌が生息する。そして、やつらが出す消化液だの、排せつ物だのが、その臭いの元になっている。

https://youtu.be/41jmz2Vuv2g

 

毎日、歯間ブラシやフロスで掃除すればいいのだろうけれど、そんなめんどくさいことを俺がするわけがない。

 

それで、「口腔洗浄器」というものを買って、以前は風呂に入るたびに使っていた。吐き出した水が、血でピンク色に染まった。そして、その血は臭かった。

 

何度か使っているうちに、吐き出した水に血が混ざらなくなってきた。臭いも格段に減少した。歯医者からも「歯周病は問題がないですね。」と言われるようになった。

 

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それで今でも、歯医者に行く2日前くらいから、口腔洗浄器を使って、歯茎を洗う。ときどき痛みを感じる。血が出ることもあるが、我慢して使い続ける。2日も使うと、血が止まる。歯科衛生士さんから、「歯茎の浮きは3ミリ以内なので、問題ありません。」と言ってもらえる。

 

土曜日に歯医者から来た通知を見たあと「今日から歯医者の日までは、口腔洗浄器を使おう。」と思った。口腔洗浄器で歯茎や歯間を中心に洗った。そしたら、洗浄器から噴出する水の勢いで、上の右奥の奥歯から、金属製の詰め物が取れてしまった。

「まじかあ。」

 

それが土曜日の夜。月曜日の昼の歯医者の予約時間まで、計算してみたら40時間ほどだったので、それまでは、詰め物がないまま生活することにした。

 

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月曜日の約束の時間に歯医者に行く。詰め物が取れてしまったことを話した。取れた金属製の詰め物を示す。

「これをまた嵌められたらいいですね。」

歯科衛生士の人がそう声をかけてくれる。

 

ところが、取れた詰め物の下の隠れた部分に虫歯があった。これでは再び、同じ金属製の詰め物を嵌め直すことはできないという。

 

それで、新たに何を詰めるかが課題になった。通常はプラスチックが主材料の詰め物を使うのだそうだ。ただ、今回は、嚙合わせる反対側の歯がインプラントで、とても、硬い。プラスチックは削られてしまうから使えないという(「硬さ」というのは、実は、いろいろな尺度がある。有名なのは、モース硬度計。こすり合わせて、どちらにキズがつくかで硬さが決まる。ダイヤモンドは鉄より硬いというのは、モース硬度計的な硬さ比べだ。だから、ダイヤモンドに鉄の銃弾を撃ち込んでも割れないという意味ではない。今回も、こすり合わせての硬さについて話しているんだと思う。)。

 

それで、最終的に保険適用外のジルコニアを使うことになった。

「ジルコニアって知ってます?」

「知らないです。」

知っている人がいるのだろうか?「おう、あれかあ。二酸化ジルコニウムが主原料のセラミックだよね。」なんて反応を期待されても無理だ。話を聞いたら硬くてきれいという特色があるのだそうだが、6万円もするのだそうだ。しかも前払いなんだって。

「まじかあ。」

 

来週、型取りをすることになった。

 

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ジムにも行った。

 

ハックスクワット・マシンでのトレーニングをこなした後、椅子に座ってぐったりしていたら、トレーナーが不穏な動きをしている。

「まさか、あれ?」

そのまさかだった。久しぶりのブルガリアン・スクワット。

 

緊張しながら取り組んだが、思いのほか、きちんとできた。ただ、正しい姿勢よりも少し重心が後ろ気味になっているらしい。トレーナーの指示通りに姿勢を正しくしたら、尻にキタ。今までここの筋肉は使っていなかった。ブルガリアン・スクワットって、尻の筋肉を使う種目だったのか。俺の尻の筋肉はやわやわだった。

 

それから2日間、ずっと尻の筋肉が痛かった。

 

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松本清張の短編集「黒い画集」(新潮文庫)を読み終わった。最初の作品は「遭難」。

男ばかり3人で鹿島槍ヶ岳に登り、天候の急変によって遭難。1人が死亡した。その遭難した状況が「手記」の形で雑誌に掲載される。死亡した男の姉は、その遭難に疑問を持つ。死んだ男の従兄が、かつては登山家だった。それで、その従兄が、パーティーのリーダーと冬に再度、鹿島槍ヶ岳に登り、遭難の状況を検証する。

 

5万分の1の地図なんて、随分と大雑把な地図で登るんだなあ、それから、コンパスはどうした?とは思ったが、最初の遭難は、俺が「手記」を読んだときには、十分にあり得る事故だと思われて、疑うところなんてなかった。リーダーは、変な疑いを持たれて気の毒だと思ったくらいだった。

 

登山の途中で、ザックを下ろして休ませるのは、一見、親切そうだが、かえって疲れるので逆効果、なんて話も俺は初めて聞いた。俺レベルだと、ザックを下ろして、寝転んだ方が、体力の回復が早いような気がする。

 

で、ジムのトレーナーにも聞いてみた。トレーナーは「登山はわかりませんが、寝転んじゃうと、かえって疲れる感じはありますね。」という。その会話のあと、ブルガリアン・スクワットでボロボロになった。座り込んだら、もう立てない。確かに、かえって疲れる説も、あり得るのかもしれないと思った。

 

登山の描写にリアリティがある。自分も一緒に登山しているような感覚になった。そして、まさかの結論に。

 

このほか、「天城越え」という作品でも、結末は読めなかった。こんなに人間の業が詰まった、そしてスジが予想外になる小説を今まで読んだことがなかった。

 

「坂道の家」という小説では、化粧品販売を細々とし、青春がなく、ひたすら金儲けばかりをしてきた男が、キャバレーのりえ子という女に夢中になる話だ。最初は口紅をプレゼントしただけだったが、家庭も顧みなくなり、すべてをこの女につぎ込んでしまう。

 

他の男と付き合っているのではないか?嫉妬にかられ、男は女をストーキングする。女の嘘は簡単に見破れるが、男は、見破った真実を、自分でも認めない。女が生きがいだからだ。そのハマり具合は、読んでいられないなあと思うほどだった。ここまで書くのか、小説家という人たちは。

 

こういう本と比較すると、今時の小説は薄っぺらい。この「黒い画集」はすごい短篇集だった。この中の1篇だけでも書くことができる能力が欲しい。

普段はニューヨークで働いている友達が、出張で名古屋駅に来ることになった。「久しぶりに会って、お茶でもどう?」というLINEが来た。

 

「名古屋駅周辺でお茶できるところを探さなくては。」

探していたら「私が宿泊するマリオットホテルのロビーでお茶すればいい。」とまたLINEが来た。

 

で、当日はマリオットホテルに行った。マリオットホテルに行くのも久しぶりだ。15階に行く。

 

ホテルの従業員に「マリオットのロビーで待ち合わせなんですけど、ロビーってどこですか?」と聞いたら、「ここです。」という。

 

待っていればここに来るのかな、とブラブラしていたら、「36階のラウンジに来て。」というLINE。

 

「36階?どう行ったらいいんだ?」

15階まで昇ってきたエレベーターでは、36階には行けない。

 

マリオットのフロントで「36階のラウンジに来るように言われたんですけど、どうやったら行けるんですか?」と聞く。

 

フロントの女性が、別系統のエレベーターを示して言う。

「そちらのエスカレーターで行くのですが、36階はエリートメンバー専用ラウンジですので、ルームキーがないと、なかには入れません。」

あなたには相応しくないと言われているような気がした。気持ちはわかる。

「よくわからないけれど、相手の人が、エレベーターホールで待っていてくれるんだと思う。」そう言って、示されたエレベーターに乗った。

 

「エリート(選良)メンバー専用ラウンジかあ。どうせ、俺はペザント(田舎者)メンバーだからな。」

正確には、メンバーですらない。マリオットホテルに泊まったことなんか一度もない。卑屈な気持ちになる。

 

エレベーターホールで友達が待っていてくれた。久しぶりに会った。

 

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36階のラウンジは見晴らしがよく、缶ビールも飲み放題だった。今は禁酒しているので、ペプシとトニック・ウォーターを飲んで、ナッツをつまんだ。全部無料だという。

 

彼女は、これからバンコクなどにも行き、アメリカに戻るのは6月になってからになる。いろいろと聞いていたら、素晴らしい仕事だけど、ストレスも相当ありそうだった。

 

1時間くらい、話をして別れた。彼女はこの日の夜も、仕事上の会食があるのだそうだ。

 

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今週はボイトレにも行った。

 

B‘zの「ウルトラ・ソウル」は今回で終わり。次回からはクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を練習することになった。

 

「あんな長い曲、歌うことができるんですか?」

不安しかない。

 

トレーナーは6月上旬に出産をする予定。

「妊娠前から、7キロも太っちゃって。」という。

「大丈夫ですよ。7キロの元気な赤ちゃんが生まれますよ。」

励ましておいた。

 

「これでしばらくお休みですね。」

「いえ。ぜひ、来月もお願いします。6月後半のご予定はいかがですか?」

「赤ちゃんを産んだ直後なのに、そんなことが可能なんですか?」

都合が悪くなったら、ドタキャンあり、という条件で、来月もボイトレの予定が入った。新生児は、その間、夫が見てくれるのだそうだ。

 

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ジムにも行った。今週は久しぶりにハックスクワットをした。ハックスクワット・マシンってこんなに傾いているんだったっけ?

 

負荷が大きく、とても疲れた。

 

最近、身体が膨れているように感じる。

「デブになったのか、筋肉がついてきたのかがわからない。」とトレーナーに言うと、「筋肉がついてきたんですよ。顔色も肌つやもいいし。禁酒が続いているのもいいです。」と褒めてくれた。

 

ただ、本当はどうなのかはわからない。リップサービスなのかもしれない。なんか、ウエストも太くなって、動きづらいんだよなあ。

 

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税理士と会う。

 

「本格的な赤字なので、バイトを考えてもいいかもしれない。パートタイムで行政書士事務所に勤めてみるというのはどうですか?」

という提案を受ける。募集サイトも紹介してくれる。こういうのを親身になった相談というのだろう。

 

俺としてはバイトをするなら2級建築士の試験が終わる9月以降からにしたいと思っているが、なかなか言い出せない。あなたはやりたいことが多すぎる、自営業ならもっと自分の仕事に集中しないと、と指摘されているからだ。

 

7月後半に次の面談がある。それまでに「バイト先を探したんだけど、見つからなかった。」というアリバイを作らなければならない。

 

それにしても、もうからない。

 

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歌人の斎藤茂吉が、大事にしていた盆栽に、カボチャのツルが絡みついたのに激怒して、それから一生、カボチャを食べなかったという話を思い出した。

 

この話を聞いたのは、中学生のときだった。その頃は「ふーん。変わった人だな。」と思っただけだった。

 

思い返してみて、あの食糧不足の時代に、カボチャを食べないと決めるなんて、すごい話だということに気がついた。カボチャを食べなくてもいいほど、他に食べる物があったのだろう。飢え死にしかけている人なら好き嫌いなんて言っていられない。

 

何かを嫌うというのも、ひとつの道楽だなと思った。余裕があるから嫌うことができる。それで、いろいろと考えてみたら、俺が嫌いなものについても、道楽だ、という気がしてきた。

 

楽しいから、嫌っている。「嫌うことが楽しいんだ。」ということを感じた。

 

それから、嫌うことで視野を狭めるということも考えてみた。高校時代は、現国や英語の先生が嫌いで勉強もしなかった。

 

それはそれで、楽しかったのだろうけれど、嫌わずにその世界を知ることができた方が、より人生が豊かになった。英語は取り戻すのにも苦労した。嫌いということだけで、失った世界は大きい。

 

好き嫌いは、今の仕事が儲からない原因にもなっている。例えばフランチャイザーが嫌いだとか、システムが嫌いだとか。フランチャイザーのピンハネだとか、システムの能力不足に怒るのはいいが、嫌う必要はないのではないかという気がしてきた。

 

嫌うということが、いろいろともったいない気がしてきた。嫌いだという感情は、個人のものだから大切にしていい。でも「だから門前払い」というのは、よくない。感情を、するかしないかの基準の最優先にしてはダメだ。

 

ジムにはヒップホップが流れていて、最初は「なんだ、この曲」なんて思っていたのに、今では善し悪しがわかるようになってきた。嫌いだからって、最初から拒絶することはない。本当に嫌いなのかどうかも、よく知らないと分からない。

 

いろいろと考えているうちに反省した。俺は嫌いというだけで、本当に多くのものを切り捨ててきた。これからの人生では「嫌う」ということは危険だと思いながら生活していきたい。

 

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松本清張の短編集「張込み」(新潮文庫)を読み終わった。

最近、本を読むことは楽しいということを再認識した。ただ、残念なのは老眼が原因で、すぐに目が疲れてしまう。長時間、読んでいられない。

 

俺が高校生の頃、映画を見て帰ったら、父親に「そんなもんで視神経を疲れさせてどうする!」と怒られた。要は「勉強しろ!」ということだ。その頃は「うるせえな。視神経なんか、疲れねえよ。」と吐き捨てるように答えていたが、今は疲れる。

 

特に俺の場合は、寝転がって本を読むので、そのせいもあるのかもしれない。

そんな障害はありつつも、この短編集は読み進めた。

 

ほんの数十年の違いなのに、ここで綿密に描かれている日本は、今の日本とは違う。ちょっと郊外に行くと、藁葺きの家が残っているなんていう日本はもうどこにもない。

 

警察が町の人に尋ねると、住民が真摯に答えてくれるという社会でもない。地方の新聞社がガリ版刷りの新聞で、お金を稼ぐなんてことももう、あり得ない。その仕事内容が原因となって殺された電話交換手という職業も、もはや存在しない。

 

それでも、その置かれた環境下で、それぞれの人間が悩み、犯罪を引き起こし、そして警察や新聞記者が知力の限りを尽くして、犯人を捕まえる。あるいは、逃げ切る。そんな世界がこの本のなかにある。

 

どの短編も、どうなることかとワクワクしながら読み進めた。不倫する人間、不倫の結果生まれた子供たち。そして妻にその子供を殺せと言われた父親。時代や環境は違っても、普遍的な悩みや悲しみ、人間の業が描かれている。

 

松本清張の作品がこんなに面白いとは。もっともっと読みたいという気にさせられた。ただ老眼がなあ。

今週もジムに行った。

 

脳梗塞の漫画を読んでいたら、脳梗塞後、リハビリのテストで、両手を前に伸ばして、目をつぶり、片足立ちを30秒するというものがあることを知った。

これができないと、脳梗塞からの回復途上だという。

 

やってみたら、できない。

「俺、脳に問題があるのではないだろうか。」と不安になった。

 

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トレーニング前にトレーナーにこの話をした。トレーナーも挑戦してくれた。

「30秒どころか10秒も立っていられません。」

「だよね。」

トレーナーでもできないのかと安心した。もっとも、確率的に考えれば、サンプルが2つだけだから、俺とトレーナーの両方が脳に問題ありってことも考えられるけど。

 

今もときどき、このテストをしている。不思議なことに、だんだんとできるようになってきた。30秒はまだ無理だけど。訓練次第で、できるようになるものなのかと、自分自身に驚いた。

 

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ジムのメニューは、だいたいベンチプレスあたりから入るのだが、今回はレッグエクステンションからだった。そして、そのあと、スクワット。

 

あれあれ?と思って聞いてみたら「今日は下半身トレーニングです。」という。

「下半身トレーニングかあ。」

ジムで聞く言葉のなかで「ブルガリアン・スクワット」と同じくらい嫌いな言葉だ。「お疲れ様でした。」と言って帰ろうかなと思った。

 

スクワットのあとは、レッグプレス。それもトレーナーが開発した、最初はらくちんだけど、じわじわと負荷が増してくるようなメニューで、へとへとになった。

 

着替え終わって、プロテインを飲みながらトレーナーと話していたら、突然、両足の力がストンと抜けて、転びそうになった。

「こわっ!」

「びっくりしました。」

想像以上に、追い込んでいたみたいで、よたよたしながら帰った。

 

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6日から仕事が始まった。でも、お客がいなくて暇なので、実際は休みの頃とほとんど変わらない。自主的に職場に来ているか、来ざるを得なくて来ているのかの違いだけだ。

 

5月になって、あまりに職場が暑いので、お客もいないのに冷房を入れてしまう。「ああ、冷房代が。」とは思うが「もうどうでもいいや。」と投げやりな自分もいる。

 

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その昔、「山と渓谷」という登山の雑誌があった。ゴアテックスという生地でできた高性能の雨具があるとか、エスパースという軽いテントがあるんだとか、そういうことは、みんなこの雑誌から学んだ。冬山に登るには、ピッケルとアイゼンといった装備が必要なんだということも、この雑誌で初めて知った。

 

この雑誌は今でもある。ただ高校時代には、この雑誌に、椎名誠と沢野ひとしが連載をしていた。

 

「どうせこの学校で、こんな連載を読んでいるのは俺くらいだろ。」

そう思った俺は、授業をさぼって、ほかの真面目な生徒が授業を受けている間に、高校の図書館にあった山と渓谷をバックナンバー含めて丸ごと、図書館の窓から無許可で運び出し、家に全部持ち帰った。

 

「みんな万引きしたことあるっていうけど、俺は人生で窃盗を、したことがないなあ。」なんて思っていたけれど、こうして考えてみたら思いっきりしていた。住居侵入と窃盗の牽連犯だ。迷惑をかけた人がいたらこの場を借りて謝りたい。

 

最近になって、キンドルで(アンリミテッドの契約をしているから)雑誌「山と渓谷」が無償で読めることを知った。

久しぶりに読んでみたら、沢野ひとしが「ふたたび山へ」なんて連載をしている。

 

沢野ひとしについては、酒飲みで、人の悪口をよく言い、よく不倫をするいい加減な男だという認識でいるが、山のことになるとどこか静かで頼りがいのある男に変わる。

 

山登りをしていた頃「ここで転べば死ぬ。」という思いを何度もした。山なら、危険な場所でついうっかり踏み外したり、転んだりしただけで死んでしまう。冬なら普通に歩いていただけでも、雪庇の踏み抜きなんかがあり得る。そんなわけで山登りを続けていれば、どうしたって、しんとした気分になる。

 

久しぶりに沢野ひとしの連載を読んだ。

相変わらず、山の文章ではどこか優れている感じがする。今回、連載していた話も、そこそこ、よかった。「本当はいい加減な男なのになあ。でも、そのうちに俺は単行本も買っちゃうんだろうな。」となんだか悔しかった。

 

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今週、従兄からメールが来た。コロナの後遺症(たぶん)で、自力歩行ができなくなってしまった。最近になっても体調が改善しない。

 

従兄は大きな会社を経営していた。今は顧問。それで、今もその仕事に関することについて、YouTube番組で放送している。そこでは、台本はあるのだろうが、次々と現在の経済や労働環境についての質問がされ、従兄が真っ当な答えをする。見ていて、よく必要なときに、必要なことをきちんと発言できるものだと感心してしまう。体調が悪くても、頭脳は明晰だ。

 

僕にはとてもそんなことはできない。もし僕が番組に出たら、きっと僕は間違ったタイミングで、間違った内容を話してしまう。そして放送終了後に3日間くらい「うーむ。」と悩む。苦手だ。

 

医学が進んで、コロナ後遺症やその他の病気も治らないものかと思う。能力に恵まれた人が病気になると、その能力が優れているほど、悔しいという気持ちが増す。それが、コロナ後遺症だと思うと一段と。

 

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石田夏穂の小説「冷ややかな悪魔」(U-NEXT)を読み終わった。

体脂肪率が高く、海外出張の継続を中断された女性が主人公。仕事はできるが、独身アラフォーで会社ではどこか浮いている。何とか体脂肪率を落として、国内勤務から脱却して、再び海外赴任をしなければ。それでジムに通うが、女性のパーソナルトレーナーと話が合わない。

 

たまたまジムで、男性のトレーニーが結婚指輪を失くす。それを見つけて拾ってしまい、自分の指にはめてみたところ、ぴったり。その指輪をした途端、パーソナルトレーナーとは話がかみ合い始め、会社でも「事実婚をしていたんだ。」と話をどんどんと作ってくれる。「8歳と10歳の子供がいます。」と嘘もどんどん大きくなる。

 

自転車操業なみにギリギリの嘘をつき続ける。読みながら「いつバレるんだろう。」と冷や冷やしながら読んだ。

 

読み終わって、ところで「冷ややかな悪魔」って何を指しているんだろうと思った。書評とかネットを見ると、どうやら指輪のことを指しているらしい。なるほどなあ。面白かった。

白い清潔なシートにくるまれた4枚の布団が、ベランダに干されている。真夏のまぶしい太陽の光を浴びて、布団は、温かく膨らんでいるように見えた。

 

「取り込んで、この布団で寝よう!」と思ったときに目が覚めた。

 

「寝ようって思いながら起きるってどういうことだよ。」

どこか納得ができなかった。あの布団で寝たかった。

 

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今週、銀行の人と話すことがあった。その銀行では、永野芽郁さんのポスターを貼っていた。でも剥がすことになった。理由は「報道等をされているから。」だという。

 

「そんな理由?まだ不倫したかどうかも決まったわけじゃないのに。大変だね。」

「一緒にポスターを剥がしたのは女性の銀行員なんですけど、『私の旦那が、もし、永野芽郁ちゃんと不倫してきたら、ほめる。』って言っていました。」

「ほめるんだ。」

「だって、永野芽郁ですよ。すごいじゃないですか。」

「確かになあ。」

俺も奥さんが田中圭と不倫してきても「まあ、しょうがないか。」って諦める。でも、べつにほめないと思う。俺の場合は、そもそも、奥さんがいるわけじゃないけどさあ。

 

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今週は、諸事情があって、ゴールデンウィークは休みにした(ただ、来週の6日は仕事。)。

 

だけど、毎日いつもどおりに出勤した。夜はさすがに10時まではいなかったけれど、それでも午後7時くらいまでいた。なぜそんなことをしたかというと、2級建築士の勉強のためだ。

 

午後2時からずっと勉強していたかというとそうでもない。実質は2、3時間くらいしか勉強しなかった。それでも、0よりはましだ。家にずっといると、本当に勉強0時間があり得る。

 

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気象予報士の試験勉強で、毎朝5時30分に起きていた頃、「仕事がなければ、毎日、好きなだけ勉強できるのになあ。」なんて思っていたけれど、そういう立場になって見ると、勉強しない。特に家だと、映画を見たり、漫画を読んだり、本を読んだりして、本当に勉強しない。食ってばかりということもある。

 

そういえば、東大に入った従兄に「1日、何時間くらい勉強するのか。」聞いたところ「4時間くらいかな。6時間勉強していた頃もあったけど、長続きしない。」と言われて、「生まれてからいままで1日に6時間も勉強したことないや。」と思ったのを覚えている。それが中学時代。大学浪人したときも「従兄が1日6時間も勉強した日があったって言っていたな。」なんて思い出したけど、結局、1日もそんな日はなかった。

 

考えてみたら、司法試験の受験期も、1日6時間も勉強したことなんてない。論文試験が1日6時間の日があるので、考えてみたら、この頃も試験日が一番長く勉強した日だった。落ちるのも当然だ。

 

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世の中には、短時間しか寝ないショート・スリーパーという人たちがいるが、そういう表現をするなら、俺はショート・スタディアーで、短時間勉強主義者だった。

 

長時間勉強するようになったのは、社会人になってから。それでも、6時間以上勉強した日なんて、数えるくらいだと思う。

 

そういうわけで、ゴールデンウィークはどこにも行かず、職場で勉強していた。だけど、そんなに集中はしていなかった。でも、それで十分。俺はそんなに自分のことを、すごい勉強家だなんて思っていない。

 

努力嫌いだけど、諦めが悪い。勉強に対しては、そんなスタンス。そしてそれでいいと思っている。

 

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ジェフリー・アーチャーの小説「ケインとアベル」(新潮文庫)の上下巻を読み終わった。

 

初めてこの「ケインとアベル」を読んだのは、大学浪人時代。もう数10年も昔になる。それ以来、ジェフリー・アーチャーの本を何冊読んだことか。そして、いまも彼は新作を出し続けている。

 

マーガレット・サッチャーが都庁に講演に来た時にも、申し込んで見に行った。サッチャーには興味がなかったが、その講演にジェフリー・アーチャーがついてきたからだ。

 

この小説では、ケインはアメリカで裕福な銀行の頭取の息子として生まれる。アベルはポーランドで同じ誕生日に、森のなかで母の命と引き換えに、産み落とされる。

 

普通なら決して交わらない2人の人生が、戦争を中心とした激動の時代のなかで、交差し、アメリカ経済の進展とともに、ぶつかり合うことになる。

 

この小説は、瞬間を切り取っているだけではなく、人生全体を俯瞰した物語でもある。2人はどう生きて、どこで失敗し、また成功したのか。そういう意味では、日本だと島耕作に相当するのかな。だいぶイメージは変わるけど。

 

初めて読んだときの内容を、未だに覚えているところもあった。でも当時、飛ばして読んでいた部分で、今になって響く部分も相当あった。

 

ラストシーンは泣けた。ケインとアベルの人生が終わるとき、俺のなかでも人生が終わったように感じた。この感覚は、10代の頃にはなかった。

 

また、他のジェフリー・アーチャーの本も読んでみたい。ただ、10代で読んだ時と、一番違いを感じたのは、俺の老眼だった。

コンクリートは、セメントと水、それから骨材でできている。骨材というのは、骨のことじゃなくて、砂や砂利のことだ。普通は、骨材が7~8割を占めている。

 

この骨材のことを調べていたら興味深い動画を見つけた。

 

How Singapore Conquers Land That Doesn't Exist(シンガポールは、存在していなかった土地をどのように征服するか。)

https://youtu.be/u6iqc6YF5dE

 

この動画によると、シンガポールは52年間の間に、海の埋め立てを行って25%も領土を拡大したのだという。そして、埋め立てのためにコンクリートの原料となる砂を周辺国から輸入したのだが、インドネシアはそのために24もの島がなくなってしまった。それで、周辺国は、今は砂の輸出を禁止している。24も島がなくなる前に気がつけよ。インドネシア!

 

そして、シンガポールは今後も領土の拡大を志向している。温暖化で海面が上昇するので、その上昇に耐えられる壁を海のなかに建てる。そして、その壁の内側になった土地からポンプで海水を吸い上げて、陸地にする。その陸地造成のため、さらに多くのコンクリートが必要で、シンガポールは今も、その原料となる砂を大量に求めている。

 

似たような記事を探ってみたら、砂の密輸もシンガポールでは盛んになっているのだという。そしてその密輸の相手国は、やはり国境を挟んでいることから輸入しやすいインドネシアなのだそうだ。

 

なるほどなあ。知らなかった。でもなあ。コンクリートの勉強を始めて、数分でシンガポールにたどり着いて、2時間くらい動画等を見た。もっと試験に役立つ動画見ろ!今の仕事は、全く儲からないが勉強時間はたっぷりある。でも勉強をしなければ無駄な時間だ。いろいろと反省した。

 

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以前は、しょっちゅう、記憶をなくすほど飲んでいたのに、考えてみたら今年は2月10日以降、まったくアルコールを口にしていない。この仕事の唯一よかった点だ。18歳以降で、1年間、こんなに飲まなかった年なんてない。赤字続きの仕事で、拘束が長く貧乏なので、お酒にまで手が回らない。

 

ときどき、なんとなく飲みたくなって(どうしても飲みたい、ということはない。)ノンアルコール飲料を飲むことがある。でも、空き缶の処理がめんどくさくて、それを考えるとノンアルコール飲料でも飲む意欲が減る。飲み屋に行くこともなくなった。

 

体調はわずかだけどよくなってきた感じがする。何よりも二日酔いで気持ちも悪いし、鬱にもなるしということがなくなって、その点がとても良い。飲んだ日の翌朝は、お金をいくら使ったのかもわからず、財布を目にするのも嫌だった。そう考えるとQOLが大幅に改善した。

 

アルコールって、よほどなことがない限り、飲む必要がないな、というのが今の気持ちだ。

 

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今週は、月曜日にジムに行き、火曜日にはボイトレに行った。

 

ボイトレでは、発声練習の時「声が全然、前に出てないです。」と笑われた。そのくらいひどかったらしい。喉に舌が落ち込んだ状態になっていると言われ、それからはしばらく、舌を出した状態で発声練習をした。それでも、発声しているとだんだんと舌が引っ込んでいく。

 

20分くらいかけて、ようやく声がちゃんと出せるようになった。その際、胸鎖乳突筋をほぐすことの重要性を教わった。前日に筋トレをしたせいか、この筋肉に触れると痛かった。1か月も経てば、また声は戻ってしまうと思うが、この筋肉をほぐすことは、続けていきたい。

 

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ボイトレのあと、来月のスケジュールを決めた。

そのとき、トレーナーのおなかを見たら、膨らんでいたので「妊娠してます?」って聞いたら「6月に出産する予定です。」と言われて驚いた。

 

「女性は妊娠するとムームーみたいな服着るじゃないですか。」

「私、ああいう、いかにも妊婦服っていうの、嫌いなんですよ。」

 

そういえば、トレーニングが始まる前の雑談中に「夫に産休とかいらない。もっというと、女性にもいらない。私は働きたい。だから、仕事に行くまでのタクシー代を無料とか、そういうことに税金を使ってほしい。政治と私の気持ちがズレている。」なんて言っていたなあ、って思い出した。

 

「なるほど。産休もらった男の人で『俺、まったく役立たずで、産休の間、何していたらいいかもわからなかった。男で産休もらってもなあ。』って人いたなあ。」なんてお気楽に話していた。当事者だなんて思ってもいなかった。

 

来月中旬に、次のトレーニングをすることになったけど、本当にできるのかどうかはまだわからない。

 

いきなり「産気づきました。」なんて事態になったらどうしたらいいんだろう。本人をゆっくりと寝かして、それから、救急車を呼ぶんだろうなあ。ちゃんとできるのか、少し怖い。

 

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コメの価格が上昇している。理由はいろいろあるんだろうけれど、一番リアリティがあるのが、コメが不足しているから需要が高まっているという説。

 

で、日本のコメの生産量って本当に減っているのか、ネットで調べてみた。

 

Top Rice Producing Countries (1962 - 2021)(コメの生産国)

https://youtu.be/Gx0-En4x8L4

 

1962年、中国は6688万トンのコメを生産し(世界1位)、日本は1682万トンのコメを生産(このとき世界3位)していた。

 

2021年、中国は2億2128万トンのコメを生産し(世界1位)、日本は1052万トンのコメを生産(世界12位)している。

 

この60年で中国が330%もコメの生産を増加させているのに、日本は逆に38%も生産を減らしている。コメ不足にもなるだろうなあ。

 

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今やっている備蓄米の放出が、コメの価格にどれだけの効果を持つのか、誰もわかっていない。地方自治体も国もノウハウがない。責任も感じていない。農政大臣自身が国会で、食糧法(正式名称は「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律」)には、「価格の安定とは書いていない。」と4回も繰り返しているほどだ。どう読むと、書いていないことになるんだよ。

 

コメの高騰を受けて、突然、コメの価格管理は行政の仕事って言われても、農政担当の役人も対応できないだろう。本来(食糧法によれば)行政がするべき流通の分析や管理の仕事は、今までJA全農に丸投げしてきた。俺も不思議だったんだよなあ。県の農政課に農業イベントを頼むと、いつの間にか、企画立案をJA全農が担当していることに。

 

大臣も備蓄米を放出したらあとは「すべてはマーケット(次第)」ってやる気のないことを言っているし。コメが安くならなくても諦めるしかないんだろうなあ。

 

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映画「鑑定士と顔のない依頼人」を見た。

主人公は老年の優秀な美術鑑定士。とても優秀だが、尊大で女性が苦手。そのため、独身。しかし、そんな彼に、若い女性が電話で鑑定の依頼をしてくる。

 

女性は、広場恐怖症でずっと家に引きこもっている。無理やり訪ねさせられた家には、アンティークの家具、絵画、彫刻がある。精神病と思われる彼女を応援しているうちに、自らの女性が苦手だという意識も克服していく。老年の美術鑑定士は、徐々に彼女の心、そして、自分自身の心を開いていく。

 

最後までよくできた映画で、「俺も世間からはこんな感じにみられているんだろうなあ。」なんて思いながら、この映画を見た。もっとも、俺にはロクな資産がないから、もっと悲惨だけどさあ。

 

主人公がショックを受けて茫然としながら使っていた、ヒューマン・ジャイロ・スコープ(日本ではスペース・ジャイロというらしい)。大金持ちになったら、家に1台買いたい。

老齢の最後に訪れた恋。あれは本当にすべてが嘘だったのか?すべてを奪われた主人公は悩むだろうが、見ていただけの俺も悩んだ。あれが全部嘘なんてあり得るのだろうか。あり得るし、それが普通なんだろうけど。いただき女子にやられちゃった推しおじさんたちも、こんな気分だったのかなあ。

 

ラストシーンは、プラハの「ナイト アンド デイ」というカフェ。内装に、時計があふれている。いつかプラハに行った時には、行こうと思った。

で、ちょっと調べてみた。

本当は、こんな内装ではないのだそう。あれは、廃人になった主人公の妄想だという説もある。

(これが本当の内装なんだって。)

 

考えさせられる、そして、恋愛の残酷面を示したいい映画だった。

知り合いの大学生が、今年、大学を卒業して某金融機関に就職した。今は半日が研修で、半日が実務。研修では試験もあるのだという。

 

歓迎会を開いてくれたそうなのだが、その歓迎会では新人たちは椅子に座ることが許されず、立ちっぱなしで、先輩たちのグラスが空くたびにお酌をさせられた。

 

そして、その歓迎会の会場となった店はその金融機関のお得意様。食事を残せないということで、新人たちは先輩たちが残した食事をタッパーに詰めて持ち帰らされた。それなのに、会費は他の人たちと同じ4000円だった。

 

「全然、歓迎じゃないじゃん。行かないって選択肢もあったの?」

「ない。全員強制参加。そして支店長が退職するから、記念にネクタイをプレゼントすることになって、ほとんど会ったこともないのに、私たちまでその記念品代を払わされた。」

 

世の中では、就職して数日で退社する人が増えていると聞いていた。「根性なしが多いんだな。」と思っていたが、確かにこんな会社だったらやめたくもなる。俺?俺だったら、研修の試験で高得点を取ることに燃えそうだけど。

 

そんなことを考えていたら連絡が来た。

「明日、研修で試験がある。でも、いままで研修のとき、ストレスで体調が悪くて、いつも居眠りしていた。勉強全然できていない。このままじゃ0点。今日は徹夜になる。もう辞めたい。」

「そうなんだ。」

 

翌日、ちょっと心配になったのでLINEで聞いてみた。

「テスト終わった?いろいろとうまくいくといいね。」

「100点とったWWWWW」

 

どう反応したらいいのか、よくわからなかった。

 

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先週の日曜日の午後、雨が降っていた。雨を見ているうちに突然、体調が悪くなった。体調というよりも、精神的に、どっときた。理由はわからない。今さら赤字経営が気になって精神が病むなんてこともないだろうからなあ。

 

それからずっと、ぐったりしていて、夜8時に寝て、翌日の月曜日は朝7時に起きたのだが、それでも眠くて仕方がない。朝食として豆腐を食べたが、消化されず、いつまでも胃に残っているような気がした。

 

月曜日は午前中にジムがあった。行く気は全然わかなかったが、パーソナルジムなので行かないわけにもいかない。

 

ゆっくりと準備をしていたら、遅刻しそうになった。

「もう暖かいから、自転車で行こう。」

バスに乗らず、有料の電動自転車で駅に向かった。アパートの目の前にそういう駐輪場がある。

 

遅刻を恐れて、自転車をつかったので、バスを待つ時間がなかった。それで、この日もジムには15分前に着いた。

 

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「今日の体調はどうですか?」トレーナーに聞かれる。

「気分が沈んでいて、胃の調子もいまひとつ。」

「そんな気分を筋トレで吹き飛ばしてしまいましょう。」

 

とてもそんな気にはなれなかったけれど、トレーナーに限界まで追い込まれているうちに、だんだんと気分が明るくなってきた。余計なことを考えられなくなることがいいらしかった。

 

この日は5つの器具を使って体を鍛えた。最後のトレーニングでは、1ミリも足が持ち上がらないほど追い込まれた。

 

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帰りにランチを食べて帰ることにした。よく行くお店の前まで行ったら、お店のお姉さんが「ようこそ。貸し切りにしてお待ちしていました。」と声をかけてくれる。

「そうなんだ。ありがとう。」

「いつものでいいですか。」

「はい。」

食事をして、外に出たら、本当に気分が明るくなっているのを実感した。「キツイ運動と美味しい食事って大切なんだな。」と思った。

 

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ピスタチオをよく食べる。キロ単位で買って、暇があると食べている。ピスタチオの欠点は、殻と皮が散らかることだ。

 

その日もピスタチオの殻を、食べ終わったアイスクリームのカップに投げ捨てながらネットフリックスでドラマを見ていた。

 

「そろそろ、部屋もきれいにしないとな。」と以前から思っていた。特に来週は、ダスキンに部屋の清掃をしてもらう。外部の人に清掃に入ってもらうと、自分でも部屋をきれいにしようっていう気になるから、僕はときどき、清掃業者に部屋を掃除してもらうことにしている。今回は8か月ぶりくらいになる。

 

ネットフリックスに飽きて、立ち上がろうとした。そのときにピスタチオの殻が山盛りに入っていたアイスクリームのカップを蹴っ飛ばしてしまった。

 

「ああ。めんどくさい。」

ピスタチオの殻を拾い集めて、ついでに掃除機をかけた。そして他のところの掃除も始めた。

 

整理整頓は、「まずゴミの処理、次に衣類、そして本と食器。」と心に決めている。大体、これらが原因で部屋が散らかる。

 

その順で、整理整頓をした。もう使わない冬服も実家に持ち帰るようにバッグに詰めた。掃除機も家全体にざっくりかけた。いろいろな場所を経由してきたのだろう。ピスタチオの皮がトイレのなかにまであった。去年の12月頃にスイッチを入れたホットカーペットが、もうとっくに温めることを放棄して、ずっと電源ランプが点滅していることに今さら気がついた。慌ててコンセントから抜いた。やっぱりたまには掃除しないとなあ。

 

掃除をしていたら、かなり部屋がきれいになった。来週のダスキンで、ますますきれいになる。楽しみだ。

 

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建築法規の勉強をゆっくりとではあるが進めている。勉強すればするほど、建築法規が不自然なほど、わかりづらいことがわかる。

 

例えば、建築基準法の28条の2第1項1号には、「建築材料に石綿その他の著しく衛生上有害なものとして政令で定める物質(次号及び第3号において「石綿等」という。)を添加しないこと。」と書いてある。

 

それで、じゃあ、政令で定める物質とは何かを調べるために、政令を見ると、建築基準法施行令20条の4に「(略)政令で定める物質は、石綿とする。」と書いてあって、ずっこける。

「そうか、「石綿等」って書いてあるけど、建築材料に有害だから添加しちゃいけないことになっているのは「石綿」だけかあ。」

 

そう理解したら間違いで、建築基準法施行令20条の6第1項1号に「建築材料にクロルビリホスを添加しないこと。」って書いてある。

 

両方まとめて「建築材料には石綿とクロルビリホスを添加しないこと。」って条文にできなかったのだろうか。

 

解説した本によると、石綿はどんな建物にも使ってはいけないが、クロルビリホスは居室以外であれば使っていいことになっているため、こういう区分になっているらしい。でもなあ。とにかく「わかりづらい!」。

 

建築基準法施行令43条第2項には、「地階を除く階数が2を超える建築物」という表現がある。なぜ「3階以上の建物」って書かないかなあ。不自然だろ。

 

まあ、解けなくて八つ当たりしているんだろ、と言われれば、その通りだけどさあ。

 

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改正建築基準法の施行が今年の4月にあった。今年の建築士の試験は、この改正された建築基準法から出される。で、今俺は「建築基準関係法令集 2025年度版」(TAC出版)っていう法令集を使っているんだけど、ネットに出回っている情報と、この法令集がリンクしなくて、おかしいなあ、って思っていた。

 

それで、調べてみてわかった。この法令集は、今年の4月の改正に対応していない!今から依頼をすれば、法改正情報の「追録」を5月30日に(遅い!)送ってくれるんだって。帯にある「令和7年建築士試験向けの法改正に対応!」ってそういうこと?現状では対応してないじゃん。よくわからないなあ。

 

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トム・べレンジャーの映画「山猫は眠らない」を見た。

もうずいぶんと前に(大学生の頃かなあ?)見たけれど、内容はほとんど忘れていた。見ながら思い出したのは、水の中に半身を漬けて、立ったまま眠るときに「おしっこをするな。虫が尿道を遡ってくる。」と新人兵がベテランに助言されるシーンだけだった。

 

ストーリーは、新人兵を狙撃の現場に同行させたベテラン狙撃手の話。新人兵は使えないが、地位的には、ベテランの上司にあたり、最悪の場合には、ベテランを殺してもいいという許可をもらっている。暗殺の責任も、この新人兵が負う。

 

どこまでも使えず、ベテランを殺そうとまでする新人兵には手を焼くが、最後の最後に、この新人兵が成長してベテランを救う。教育ってこういうものかと考えさせられる映画だ。続編を見るかどうかはわからないけれど、少なくとも、この1作目はなかなかいい映画だった。

 

 

***おまけ***

 

〇電卓のスイッチの使い方

 

電卓には、プロ仕様のものと、千円足らずで買えるおもちゃみたいなものがある。僕も以前はプロ仕様のものを使っていたけれど、人にあげちゃったので、今は、数百円で買ったおもちゃみたいな電卓を使っている。

 

このおもちゃみたいな電卓で、簿記3級の試験も受けた。このレベルなら、それで十分だ。

 

プロ仕様の電卓には、上にスイッチが付いている。カシオの電卓だと、左側にF、CUT、UP、5/4というスイッチがあって、右側に4、3、2、1、0、ADD2というスイッチがある。

ある人から、このスイッチの意味がわからないと言われたので、説明する。

 

そういえば、昔、会計検査院の職員が、会計検査の時に、俺たちが貸した電卓を使い「この電卓は間違った答えが出る。」と大騒ぎ。見たら、スイッチがズレていた。そのくらい自分で気づけよ、とも思ったし、会計検査で必須になる電卓を人に借りているんじゃねえ、って俺は頭に来た。

 

いかん、いかん。会計検査院の話になると熱くなってしまう。憲法上、要請されている組織だから、つぶすわけにはいかないけれど、やつらのズルさや効率の悪さときたら。いつか、やつらの会計検査をしてやりたい。

 

いや、そうじゃない。スイッチの話だった。

 

まず左側から。FはFlowの略で、小数点以下の桁数を制限せずに表示するモード。

「2÷3」を計算すると、0.6666666666という表示になる。

 

CUTは切り捨て。小数点以下の桁数を、右側のスイッチ分だけ表示する。

CUTモードにして、右側のスイッチを4にセットして、「2÷3」を計算すると、0.6666という表示になる。

 

UPは切り上げ。小数点以下の桁数を、右側のスイッチ分だけ表示する。

UPモードにして、右側のスイッチを4にセットして、「2÷3」を計算すると、0.6667という表示になる。

 

5/4は四捨五入。小数点以下の桁数を、右側のスイッチ分だけ表示する。

5/4モードにして、右側のスイッチを4にセットして、「2÷3」を計算すると、0.6667という表示になる。

5/4モードにして、右側のスイッチを4にセットして、「4÷3」を計算すると、1.3333という表示になる。

 

というわけで右側の数字のスイッチは、CUT、UP、5/4モードの時、小数点以下何桁までを表示するかの指定になっている。

 

右側の最後にあるADD2は、100セントが1ドルになったり、100ペンスが1ポンドになったりする通貨の時に使う。ADD2モードで123と打つと、小数点キーを打たなくても、1.23(1ドル23セント、または1ポンド23ペンス)になる。だから基本的に、このモードは日本では使わない。

 

って、手元にプロ用の電卓がない状態で書いてるから、違ってたらすまん。

月曜日に長野の実家に帰った。いろいろとしなければならないことがあった。

 

とりあえずは、冬の間に履いていたスタッドレスタイヤから普通タイヤに交換する。実家近くのガソリンスタンドに、朝9:30にタイヤ交換の予約をしていた。だから早起きする必要があった。

 

目覚まし時計を使って起きたのは5:55。

 

考えてみたら、以前の仕事では、僕はだいたい毎朝5:55に起きていた。12時過ぎまで飲んでいても起きる時間は変えなかった。5:55に目覚まし時計をセットするたびに、頭のなかにシャルロット・ゲンズブールの曲「5:55」が流れる。英語交じりのフランス語で何を歌っているのかさっぱりわからないが、印象深い気怠い曲だ。

 

https://youtu.be/YphYOAEooSc

 

今は基本的にはもう目覚ましも使わず、好きなだけ寝て9時頃に起きる。14時からの勤務だから早起きなんてどうだっていい。

 

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実家に着いてから、普通タイヤを車に積み込んでガソリンスタンドに行く。待っている間に、建築士の問題集をパラパラめくっていたら、ガソリンスタンドのスタッフから「オイルとエレメント、それからエアコンのフィルタも交換した方がいい。」と言われる。

 

月曜の午前中。田舎のガソリンスタンドは暇そうだった。だから、言われたことを全部してもらって、さらに車の掃除もしてもらった。

 

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それから実家に戻って、履き替えたスタッドレスタイヤを物置にしまい込む。ついでに先々週に大工の友達に頼んでいた、石垣のモルタルも見てきた。水抜き用のパイプもセットしてあって、安心した。切ってくれと頼んでいた木も3本とももうなかった。

 

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市役所に行く。今までの健康保険は、年会費が高すぎるので退会した。それで、国民健康保険への加入を申し込んだ。事業が大赤字なので、無駄な出費は抑えないと。

 

保険証がマイナンバーカードに変わったというのに、役所の手続きは相変わらず書類がメイン。システムがIT化されたのに、手続きはアナログだなんて。

「ここの欄にですね。マイナンバーカードの番号を書き写してほしいんです。」

「わかりました。」

せっかくデジタルにしたのに、こんなものまで手書きなのか。こんな指示をしなければならない職員も虚しい気分だろうなあ。見ていて気の毒に思った。

 

保険証はもう渡されない。資格情報のお知らせという紙をくれる。マイナンバーカードが書き換えられるのに1週間くらいかかるらしい。その間に、何かあれば、この紙とマイナンバーカードがあれば診察をしてもらえるという。よくわからないけれど、きっとうまくいくんだろう。お礼を言って市役所を出た。

 

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帰りに名古屋の環境事業所に寄った。ちょうど、午後の清掃トラックが出動するタイミングで、10台以上の清掃トラックが駐車場に滞留していた。なんとかスペースを見つけて、来所者駐車場に車を突っ込んだ。

 

古いパソコンなどを小型家電回収ボックスに入れるつもりだった。回収ボックスの隣におばさんが1人立っていた。このセンターの職員なのだろうか?数珠つなぎになって出口に向かう清掃トラックに向かって手を振っている。数あるトラックのどこかに彼女の夫がいるのかもしれない。

 

回収ボックスにパソコンや、いらなくなった小型家電を入れながらそのおばさんに聞いた。

「何をしているんですか?」

よく見たら、ヤクルトのおばさんだった。

「だいたい、私が帰る時間と、この清掃トラックの出動時間が重なるんです。このトラックがいなくならないと、駐車場から出られないので、見送りをしているんです。」

「ああ。なるほど。」

特にロマンスがあるというわけではなさそうだった。

 

そんなふうに、雑多なことをして、僕はまた名古屋のアパートに帰ってきた。

 

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翌日はジムに行った。前回、開始時間ぎりぎりだったので、早めに行ったら、15分前には着いてしまった。それで、入口で「どっしようかなあ。」って思っていたら、トレーナーが来て入口のドアを開けてくれた。

 

トレーナーは花粉症で大変なようだったが、僕自身は、ここ数年で一番、花粉症の症状が軽い。それが筋トレのおかげなのか、禁酒のおかげなのか、老化で、花粉症を起こすほどの免疫力もなくなったのかはわからないけれど。

 

今回、トレーナーが時間の配分を間違えたのか、下半身トレーニングが1セットだけだった。でも、その1セットで、自分のなかで下半身の感覚が変わった。しっかりと筋肉がついてきたっていう実感があった。

 

そんなことをトレーナーに言ったら、来週からトレーニングがますますキツくなりそうだから、絶対に言わないけど。

 

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建築士の勉強では、建築法規のセクションに入った。法規の勉強をはじめてから、試験の際には、普段使っている法令集を持ち込んでいいことを知った。持ち込む法令集には条文にアンダーラインを引いたり、マーカーを塗ったりしてもいいらしい。ふーん。いいんだ。

 

TAC出版の「建築基準法令集」を買ったら、条文への模範的な線の引き方を示した「線引き集」というものをダウンロードできることになっていた。それで、見てみたら、5色くらいのペンを使ったものになっていて心が折れた。何10ページも5色の塗り分けをするなんて、とても引く気にはなれん。塗ってあるものを売ってほしい。

 

建築法規で、どうしてこんなに線を引くのかというと、わかりづらいからだ。民法とは比べ物にならない雑多さがある。思いついた順に、作りましたって感じだ。もっと体系だった素直な条文にできなかったのだろうか?建築「基準」法なんだからさあ。

 

条文は、1つの条文のなかにかっこ書きが「いくつも」あったり、かっこのなかにかっこがあったりする。なかには、かっこ書きの方が本文より長い条文がある。そんなことってある?

 

問題集の問題の方が、素直に意味を理解できる。法文を、わざとわからなくしている、としか思えない。体系的にもあちこちの条文を追わないと全体像がわからないように作ってある。

 

おそらく、こんなわかりづらい体系で、わかりづらい文章でできた法律だと、仮に翻訳できたとしても、外国人にもわからない。外国の建築家がこれを読んでから設計しようとしたら、万博の建物だって期限までには建てられないだろう。

 

日本の国際化を阻害しているのは、こうしたわかりづらいルール(法律)も一つの原因だ。日本のルールを守りたいと思っても、日本のルールがさっぱりわからない。ルールが一般の国民に分かりやすいどころか分からないように作ってある。建築は特別ひどいのかとも思うけれど、あらゆる分野を対象として、誰でもわかる文章にするよう法律を見直すべきだ。それこそAIに作ってもらえばいい。100倍わかりやすい文章になると思う。

 

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仕事の方は、先行き不透明どころか、超透明。誰が見たって赤字一直線。事業をしていればしているほど赤字が増える。本当にやめたいが、やめると赤字幅が一気に拡大するのでやめられない。

 

ただ、暇なので勉強はできる。勉強のために金を払っていると自分をだますしかない。飲みにも行けない環境だから健康にはいい。3年くらいの懲役刑を食らったと思えばいいのかもしれない。

 

失敗続きの人生だからなあ。これも罰ゲームだ。

 

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映画「バトル・クルーズ」を見た。

主人公は女性。疎遠にしていた父親が遺してくれたのは豪華なクルーズシップ。まだ引渡される前に、バーで知り合った男性をこのクルーズシップに引き込む。

目を覚ますと船が動いている。武装集団が、このクルーズシップに隠された大金を盗みに来たのだ。

 

っていう、アクション映画。高校生くらいなら、大満足の映画じゃないかなあ。

 

俺としては、ダイ・ハードみたいに逃げ場のない環境から、反撃して大逆転っていうのを期待したんだけど、期待し過ぎだった。親子の断絶と和解ってのもテーマなんだろうけど、断絶の描写がないからよくわからなかった。

 

まあ、面白かったけど、いろいろと中途半端なアクション映画だった。