8月の読書 | ゆきんこのブログ

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我が家の犬猫、保護犬、そしてゆきんこのブログです。

8月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:733ページ
ナイス数:14ナイス
8月は三冊でした。なにしてたんだろう。年末大掃除とカレンダー作りかな。今月はもう少し読めるかな。

飼猫ボタ子の生活と意見飼猫ボタ子の生活と意見
飼い猫ボタ子から見た著者の生活を描いた内容。脚色も多いとは思うが、曾野綾子さんの生活はこんな感じなのだろうと思った。 海外支援をされているようでアフリカの話は興味深いものもあった。 ボタ子は家で生まれた四匹のうちの一匹で、誰にも貰われなかった猫。不妊手術もせずに生まれた子と思うと不信感もあったが、ボタ子自身は不妊手術がされていると書かれいていてそれはよかったと思った。 そのボタ子が著者の日常生活を語っているのだが、概ね辛口に描かれていた。それが著者の本音なのだろう。
読了日:08月19日 著者:曾野 綾子

毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記
2012年4月13日に100日の裁判を経て、死刑判決になった木嶋佳苗の女性目線で書かれた裁判傍聴記。 婚活サイトで出会った男たちに率直に「資金援助」を求め、ほとんどの男性はそれに応じ、そして最後には睡眠薬で眠らされ練炭でそのまま死に至った男性、三人以上。罪を問われたのは三人の殺害と詐欺であるが、それ以外に不審死をした佳苗と関わった男性もいる。 佳苗はマスコミでも不美人であることが強調されていたが、女性のこの著者から見ても何か佳苗独特の男性を惹きつける魅力があるようだ。そしてこの事件、凄惨さがあまり感じられない。殺された男性も殺されたことさえ知らずに幸せな気持ちで死んだ感じだ。佳苗自身は男性を喜ばせるコツを知っていて、男性からお金を引き出し、用がなくなったら死んでもらった。殺人は認めていないが全く悪気がないように感じられる。世間とは全く違う価値観で生きているようだ。9歳から売春もしていて、窃盗事件も犯している佳苗。「毒婦」と称されるような女になるような家庭には育っていないように思われるのにそうなったのは生まれ持ったものだろうか。
 読了日:08月14日 著者:北原 みのり

ショージとタカオショージとタカオ
布川事件の冤罪で犯人とされて、1967-96の28年間獄中生活を送ったのがショージさんとタカオちゃん。著者の監督に依るこの事件の自主制作 ドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」が2011.3に公開された。その撮影過程や、二人のことを著した本。 確かに二人は真っ当な生活を送っていたとは言えないが、だからと言って殺人犯にされる云われはない。自白による逮捕だが、自白のさせ方がひどすぎる。タカオちゃんは手錠を掛けられ、椅子に縛られて、自白を強要されたことは忘れられないという。警察、検察が作った筋書き通りに二人共自白させられたようだ。弁護士、支援者のおかげで無実が証明され、無実が証明されたのは2011年5月。それまでに二人共、伴侶を得られたのはよかったと思う。二人共、長い獄中生活、試練によって良い方向に変わった感じも受けた。タカオちゃんがもし刑務所に入っていなかったら「ヤクザになっているか殺されているか」と言っているので、冤罪が晴れた今はこちらの人生の方がよかったかもとも思う。人生、何がいいかわからない。
 読了日:08月04日 著者:井手 洋子

2012年8月の読書メーターまとめ詳細
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