新型コロナウイルスの感染判明数が再び増えています。
そりゃ、コロナウイルスにかかってるかどうか検査(PCR検査など)している数が増えているから当然、という声も公私ともに聞かれます。
じゃあ、大きな問題ではないのか?
コロナウイルスの感染判明が増えることで、単純で確実に困ることがあります。
「ベッドの数」です。
無症状の方や軽症の方を「隔離」する施設の受け入れ人数も含め「ベッド数」と分かりやすくお伝えしますが、検査で「コロナウイルス陽性」と分かったら症状があろうがなかろうが「入院」(隔離施設含む)になります。
そして、「陰性」が確認できるまで「ベッド」を使うことになります。
「検査数が増えたから感染判明者が増えた、当然」の話ではなく「ベッドの埋まり具合」は早くなります。病院の負担が大きくなっていくわけです。
どうも、このシンプル過ぎる話抜きに「感染判明数」の話だけニュースで取り上げ、この基本的な問題が語られていないように思います。
感染が広まると、重症化しやすいお年寄りの方や僕のように基礎疾患を持っている人が感染するリスクも高くなります。
それと同じく、病院が大変になると「コロナ患者が増えすぎて診察できません」という状況が発生しかねないのです(持病薬をもらうだけになる)。
お年寄りや基礎疾患持ちはこの「二重のリスク」にさらされています。
もうひとつ、「検査数が増えたから」では説明できないこともあり、そちらもあまり報道されていません。
検査を増やせば、特に感染が広がってなければ「陽性になる率」は下がります。しかし、実際には「陽性になる率」は下がっていないのです。
やはり、感染は広がっているのです。
これもニュースなどでは報道されず、Yahoo!の特設サイトで知りました。
ニュースでは時間の都合などでこういった細かい情報は扱われません。確かに、「陽性判明者が増えています」に「危機感」をセットに伝えると「なんとなくヤバそう」というニュアンスは伝わると思います。
だからといって検査数を減らせというのもおかしいです。
また、これをもって「自粛」というのもどうなのかな?とも思います。
「緊急事態宣言」のときのような生活は繰り返したくありませんよね。
「GoToトラベルキャンペーン」の最初の4連休が終わります。その「答え合わせ」は1週間くらいかかると思います。
感染者が激増するのか、案外そうでもないのか。
どちらにしても、「経済優先」でもなく「感染対策優先」でもなく「両にらみ」で走っている日本社会。この4連休の結果として出てくる「数字」の意味を正しくとらえて、「自分を守る」「大切な人を守る」「他に広げない」次の一手を各自で考えていく必要はあると考えています。
なんだかんだいって、自分の身を守るのは自分です。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
轟コンサル
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