昨日、2月1日の土曜日、平成記念美術館において開催中の、現代童画会に所属している7人の作家が参加する「七彩展」に行ってきました。(会期 1月18日~2月28日)
参加されている7人の作家は、田中アユミさん、戸井田しづこさん、天野利恵さん、宮沢寛之さん、丁子紅子さん、至剛さん、高村泰子さんになります。
この7名の方々は、現代童画会展などにおいて、それぞれ異なる独特の才能を発揮されていますので、その7人の才能の色にたとえて七彩展としたと思いました。
会期の初日、1月18日には、会場において、七彩それぞれの色を一人ずつ作家が担当し制作をするという企画が行われ、その作品が1階ギャラリーの前に飾られていました。
平成記念美術館ギャラリーは、主に注文住宅を手掛ける株式会社平成建設が、2014年11月に世田谷支店に併設されたのことです。場所は、世田谷線の上町から徒歩10分ほどの世田谷通り沿いにあり、私は小学校まで招き猫で有名な豪徳寺の近くに住んでいましたので、小田急線の豪徳寺駅から散策をしながら現地に向かいました。
会場は、1階ギャラリーと2階のショールームに分かれており、まず、1階ギャラリーに入ると、思いもかけず、丁子紅子さんが在廊されており、お目にかかることができました。
丁子紅子さんは、私が画廊・美術館巡りを始めた頃に知り合った作家さんのお一人で私のブログでも度々紹介させていただいています。
1階のギャラリーは、7人の作家さんが現代童画展に出展した作品など、大作が展示されており、会場にいらっしゃた丁子紅子さんと、学芸員の三田村泉美さんとお話しをしながらじっくり鑑賞させていただきました。
丁子紅子さんの作品は、現代童画展の第45回記念展で現代童画大賞を受賞した「さよならでみた夢の続きを」が展示されていました。
この作品は、当時、会場にいた丁子紅子さんの写真を撮らせていただきブログに掲載させていただいた作品であり、今回初めて、私も入れて写真を撮らせていただきました。
第45回記念展の私のブログ記事はこちらです。
他の方々の作品です。
天野利恵さん、戸井田しづこさん、田中アユミさんの作品は、昨年の現代童画展の第50回記念展に出展された作品で、私の中で大変印象に残っている作品です。
「月昇る星舞う天の川」天野利恵
学芸員の三田村さんの、天野利恵さんの作品の物語性の魅力、また、作品に登場する少年から青年へと成長する男性の魅力のお話がとても印象的でした。
「最果ての虹」戸井田しづこ
学芸員の三田村さんが、戸井田さんの作品に登場する女性は、少女から女へと成長する時期の女性の魅力とお話しされていたことが、今まで私が気づかなかった視点で心に残りました。
「narcissus 」田中アユミ
大正浪漫に溢れた田中アユミさんの作品、この作品について、三田村さんは、人体表現の基礎がしっかりしているという作品とのお話をうかがい、目のうろこが落ちる思いでした。
こうした作品は、私のブログでも昨年紹介させていただきました。
宮沢寛之さんの作品です。
「夜明けの協奏曲」宮沢寛之
現代童画展で、活躍されている若手の宮沢寛之さんの作品です。
私は、これまで宮沢さんの作品は存じ上げなかったのですが、学芸員の三田村さんの丁寧なお話をうかがい多くの気づきがあった作品です。
奥深い自然の中の鳥たちを描いた作品のようですが、都市の雑踏を象徴するかのようなフラミンゴの赤い群れや、そのなかで不安定な飛翔をする白い鳥の姿、それは宮沢さんの不安を抱えた心象風景であるかのようです。今後、注目していきたい作家のお一人です。
「はつはな」高村泰子
春、藤の花が咲き始めた瑞々しい風景。
よく見ると、この作品は、絹地に、細かく刺繍された作品です。
現代童画会で、私が今まで気づかなかった魅力的な作品です。
至剛さんの作品
左から、過去、そして現在・未来を表現したという至剛さん大作です。
現代の仏教美術とも言えるのでしょうか、和歌山出身の至剛さんの小さな時から培った記憶や経験が生み出した壮大な作品です。
よく見ると、様々なキャラがいたるところに存在し、畏敬の念とともに可愛さも感じます。
以上、1階のギャラリーに展示された作品を紹介させていただきました。
次に、2階のショールームに展示された作品です。
2階のショールームは、平成建設が提供する居住スペースに飾られた状態の美術品を鑑賞するコンセプトで展示がされており、この美術館ならではの展示となっています。
学芸員の三田村さんに、大変丁寧にご説明いただき、平成建設の住宅と美術に対する熱意を感じることができましたが、以下、私が印象に残った作品を紹介させていただきます。
2階に上がるエレベータを降りたところ、いわば玄関にあたる場所の展示です。
至剛さんの作品が展示されています。
漆塗りの下駄箱の上には丁子さんの作品が展示されています。
漆には、抗菌・抗癌作用があるとのことで、調度品や壁など、住宅の中でふんだんに漆が取り入られています。
「robin-黄昏-」田中アユミさんの作品
次の展示、居間・書斎に作品が展示されています。
床の間がある和室です。
「平時」至剛
「Majolica」戸井田しづこ
囲炉裏がある部屋
「ぎゅっ!」天野利恵
「雷鳴」天野利恵
「朝に咲く」宮沢寛之
「ハチワレとスミレ」田中アユミ
「真向鏡。」丁子紅子
「春が散る」宮沢寛之
学芸員の三田村泉美さんは、漆アートの専門家で、作品や展示にかかるお話に加え、漆のかかるお話を楽しく伺うことができました。
また、2階の最後の部屋には、社員の方々の作品が展示されていました。
日展に入選された関口雄希さんの作品です。
「羽化」漆 関口雄希
以上、7人の作家さんの作品のみならず、平成建設の美術に対する熱意を感じることができた展示でした。
最後に、平成記念美術館ギャラリーのHPアドレスを掲載させていただきます。
































