代官山にある画廊、Gallery 子の星において、6月24日から6月29日の会期で開催されている、稲場未来個展「可惜夜~あらたよ~」に行ってきました。
稲場未来さんは、日展、日春展を中心に活躍されている若手日本画家で、猫や豹、山羊や羊などの動物を写実的に描きながら日本画の技巧を駆使し、心象風景的な要素も溶け込ませている作家さんです。
私は、過去、日展、日春展に出品された猫や山羊の稲葉さんの作品を、ブログで紹介させていただいていましたが、一昨年に開催された「稲葉未来・中園ゆう子・宮崎泰裕『あまつちのかたわら』」で初めてお目にかかり、また、昨年開催された初めての個展「稲葉未来個展「天満月(あまみつつき)」を拝見し、作品に魅了されてしまいました。
今回は、福岡県久留米市在住の稲葉さんの東京での2回目の個展になります。
それでは、気になる作品を紹介させていただきます。
「可惜夜」 雲肌麻紙、岩絵具、金箔、青金泥410mm×318mm
今回の個展のテーマである「可惜夜~あらたよ~」を題とした作品です。
可惜夜(あたらよ)とは、 明けてしまうのが惜しいほど、美しい夜。を意味する古語とのことであり、稲葉さんは、画廊のHPでこのように説明されています。
『忙しなく過ぎる一日の終わりに、静かに絵と向き合う私にとってなくてはならない時間。
穏やかな夜の中で、生き物の儚さや力強さ、美しさに想いを巡らせながらひとつひとつの作品を描きました。
そんな”可惜夜”の時間から生まれた作品たちをどうぞお楽しみください。』
そうした穏やかで美しい夜を象徴するこの作品、羊の穏やかで優しい表情にも表れていると思いますが、何よりも、羊の角の根元の奥深く複雑な色合いから、先に向かうにつれて明るい金がかったオレンジへの変化が、そうした夜が明けていく様子を描いているようで、大変美しい作品です。
現に、私が会場にいる間に訪問された方がネットでこの作品を見て、是非とも現物を拝見したい思い来客した方が何人もいらっしゃいました。
「赫夜」 雲肌麻紙、岩絵具、銀箔、硫黄、青金泥360mm×140mm
前回の個展で、ユキヒョウの作品を出品をされていましたが、今回はクロヒョウに取り組んだ作品です。
クロヒョウと言っても真っ黒というわけではなく、黒い色彩の中に複雑な模様に目が惹かれますし、また、猛獣らしい精悍な顔つきも魅力です。
動物のスケッチを徹底的にされるという稲葉さんらしく、動物の本質をとらえようとする作品ではないでしょうか。
今回も、ユキヒョウの作品も出品されていました。
「月華」 雲肌麻紙、岩絵具、金箔、青金泥 333mm×242mm
「幻夜」 雲肌麻紙、岩絵具、金箔、青金泥242mm×333mm
今回の個展では、羊や豹、猫の作品が複数展示されている中、この馬の作品が一点出品されていました。
この作品のモデルは、名馬オグリキャップの血筋を引いた馬で、美しいことで有名な馬とのこと。
稲場さんは馬も好きと言っていましたが、稲葉さんの馬の作品を拝見するのはこれが初めてです。
美しい馬と言われているモデルの馬の美しさを見事にとらえた作品ではないでしょうか。
「たからもの」雲肌麻紙、岩絵具 242mm×333mm(少し写真がピンボケで申し訳ありません)
稲場さんの愛猫を描いた作品です。稲葉さんの猫の作品はこれまでたくさん拝見してきましたが、写実に優れた稲葉さんの猫の作品は猫の可愛さに加え、ふてぶてしさを感じていましたが、この作品もその例外ではないと思います。
参考に私が最初に拝見した稲葉さんの猫の作品を紹介します。
「ひだまりの午後に」稲葉未来(2018年4月第2回新日春展)今回はこの作品の展示はありません。
以上、少し駆け足になりましたが、稲葉未来個展の中から気になる作品を紹介させていただきました。
今日は、6月29日(月)、会期の最終日の午前中になりますので、とりあえず、これでブログをアップしようと思います。
なお、画廊のHPアドレスはこちらになります。
Gallery子の星・代官山 – 東京・代官山駅徒歩4分のアートギャラリー









