昨日、9月7日の土曜日、銀座の画廊 SASAI FINE ARTSで開催中の「植野綾展 膨らむ心」に行ってきました。(会期 9月6日(金)~21日(土) 日・月休廊)
植野綾さんは、熊本県出身で、佐賀大学大学院芸術地域デザイン学部地域デザイン研究科を2020年に終了し、現在は、写実を標榜する白日会の会員として、活躍されている若手画家です。
私は、植野さんが学生時代の2018年頃から白日会や画廊のグループ展で作品を拝見し、同年9月に SASAI FINE ARTSの前身のギャラリーアートもりもとで開催された佐賀大学芸術地域デザイン学部の学生・卒業生の方々によるグループ展「礎展」においてご本人に初めてお目にかかり、以後、そのご活躍を注目してきました。
今回の個展は、そうした中、SASAI FINE ARTS(ギャラリーアートもりもと)における4回目の個展になります。
それでは、作品を何点か紹介していこうと思います。
「hope」15P パネル、綿布、油彩
淡い色とりどりの色合いの風船に囲まれて、若いショートカットの健康そうなモデルが描かれています。
風船には、白く明るい光が当たり、健康的な女性の姿と爽やかな生命力が溢れているように感じます。
今回の個展においては、これまで取り組んできた「膜」のシリーズから、光に着目した作品を登場させたとのことであり、この作品は、その光に着目した作品の代表的な作品です。
「静かな煌めき」15F パネル、綿布、ミューグラウンド、油彩
こちらの作品も、光にこだわった明るく、女性の生命力を感じる作品です。
植野綾さんの作品には、洋画でありながら、着物の美しい柄を丁寧に描く作品が魅力的ですが、今回の個展では、着物の作品はありませんが、この作品の背景に描かれた桜の風景は、着物の柄に代わり、ち密に描かれていることが大変、目が惹かれます。
参考に、着物の柄が見事な作品を発表した一昨年の個展について触れた私のブログを紹介しておきます。
「texture-ruby-」6F パネル、綿布、ミューグラウンド、油彩
シースルーの赤い服の上に、色とりどりの模様がある黒のレースの服を重ねて着た少女の作品。
明るい画面の中にも、二つの膜に覆われた肌の質感を感じることができる作品です。
この作品に登場するレースの服は、昨年9月の「膜」にこだわった個展に登場した作品「texture」に描かれたレースの服です。
昨年の作品との印象の違いをご理解いただくため、昨年の個展について触れた私のブログを紹介しておきます。
「あたしになりたい」6S パネル、綿布、ミューグラウンド、油彩
光に照らされた肌の質感が瑞々しさが印象的な作品。
手に持った銀色のバルーンに反射した顔や、光を反射するバルーンの質感の表現には、思わず目を見張ってしまいます。
「約束」8M パネル、綿布、油彩
透明なリップグロスを唇に塗る女性。
この作品では、瑞々しい唇が表現されるとともに、「約束」という表題から、着飾り、化粧する女性の内面が感じられます。
最後に、こちらの作品を紹介します。
「むすんでひらいて」8S パネル、綿布、ミューグラウンド、油彩
他にも、魅力的な作品が並ぶ個展でしたが、様々な挑戦を継続する植野綾さんの新たな面と、これまでの取組の融合が感じることができる作品展でした。
SASAI FINE ARTSのHPアドレス SASAI FINE ARTS
最後に余談ですが、この日は会期二日目。
私がうかがったのは昼過ぎでちょうどお客が途切れるタイミングでしたので、植野綾さんや画廊のスタッフといろいろと興味深いお話ができ楽しませていただきました。
その後、日本画家の丁子紅子さんが突然現れたり、植野綾さんにとって同じく熊本県出身で佐賀大の先輩である藤井佳奈さんがご家族と見えられたり、会場は大変賑やかになりました。
丁子紅子さんは、この日から京橋にある八犬堂ギャラリーで、黒木美都子さんとの二人展である「くろべにー手の中で愛でる日本画ー」(会期9月7日~9月14日)を開催しているとのことでしたので、画廊のスタッフの方に行き方を教わり、はじめて八犬堂ギャラリーに行き、お二人の作品を楽しませていただきました。











