7月17日、連休三日目は、今日から7月22日(土)までの会期で銀座の画廊SASAI FINE ARTSで開催される「宮崎優 新作オリジナル木版画 完成披露展示」に行ってきました。
5年前、宮崎優さんはアダチUKIYOE大賞受賞記念として出版された「花ざかり」の第2弾として、今回、新作オリジナル木版画が完成しました。
以前から、この企画が進んでいることを伺っていた私としては大変楽しみにこの日を待っていました。
今回発表された作品はこちらになります。
「櫛にながるる黒髪」宮崎優 木版画 35.2×24.0㎝(制作 株式会社 アダチ版画研究所)
夏、湯上りの浴衣姿
長い黒髪を右手でまとめ、つげの櫛で髪をとかす女性
髪に目を落とす、静かな眼差しに、
この時だけ日々の様々な思いをふっと忘れ、髪をとくことに集中していることを想像させます。
浮世絵の伝統を現代につなぐ大変魅力的な作品です。
なお、5年前の作品を参考に掲載します。
「花ざかり」という作品です。
第1作が「春」、そして今回の作品が「夏」‥‥今後、秋、冬と続くことを期待するところです。
会場には新作の作品として、次の日本画が展示されています。
「風の音」 宮崎優 20P(72.7×53.07㎝) 天竺綿着彩
こちらも夏をテーマとした日本画で、抽選販売になっていました。
また、こちらの作品は、2019年8月、山種美術館の日本画アワードの入選作品です。
「逆説」 宮崎優 80P(145.5×97.0㎝)
この作品が、山種美術館に展示された際、宮崎優さんのアーティストトークを聴きに行ったことを思い出します。
このほか、画集の販売や、宮崎優さんのアクリル画の展示がされていました。
猛暑の中、銀座のこの「SASAI FINE ARTS」には、涼しげな夏の風景がありました。