今日は、仕事の帰りに職場の近くにある、横浜石川町にある画廊、ギャラリーARKにおいて開催されているアグライア展に行ってきました。

(会期 6月1日(月)~6日(土))

出展作家は、飯田文香さん、伊藤みどりさん、島崎良平さん、新宅和音さん、外田千賀さん、高橋まやさん、寺野葉さん、徳田明子さん(五十音順)の方々になります。(作品展が中止になった、松本実桜さん、松本亮平さんの作品も展示されていました。)

 

このギャラリーARKに前回伺ったのは3月末であり、コロナウイルスによる緊急事態宣言のため、休廊になっていましたが、ようやく展示が始まりました。

久しぶりに画廊の濱田さんに目にかかり、積もる話をしながら、作品を拝見させていただきました。

 

作品は、お一人2点の展示のようですが、私が気になった作品を順次紹介させていただきます。

まず、徳田明子さんの作品です。

「秋桜」 徳田明子 水彩 F6

秋桜の花を、慈しむように見つめる女性の眼差しが、懐かしい思い出にふけるような優しさにあふれています。

包み込むような淡い明るさにつつまれて、穏やかな時がゆっくり過ぎていく、そんなことが感じられる作品ではないでしょうか。

 

徳田明子さんの作品は、美人画ボーダレスの出版記念展で初めて拝見し、降る雪を見上げる女性を描いた作品が大変印象的でしたが、この作品も印象に残る作品です。

(→美人画ボーダレス弐、同出版記念展について

 

会場には、もう1点、雪にまつわる作品が展示されていましたので、こちらも紹介させていただきます。

「ゆきおんな」 徳田明子 水彩F4

 

次は、寺野葉さんの作品です。

「思う」 寺野葉 雲肌麻紙・岩絵具 M6

私のブログでも何度か取り上げてきた、独自の画風を持った若手日本画家の寺野葉さんの作品です。

 

寺野葉さんの作品は、花や生き物などが、箱根細工のように散りばめられ、あたかもおもちゃ箱のように懐かしく感じます。

この作品は、赤い花の背景、赤い服、そして赤い唇が、肌の色との対比が印象的な作品です。

引き続き、寺野さんの作品を注目していきたいと思います。

 

次は、島崎良平さんの作品です。

「女子麒麟図」 島崎良平 和紙・墨・アクリル・顔彩 32.5×61.5

中国神話に登場する伝説の霊獣にまたがる、女子高生風のおんなのこ。

勢いのある水墨画の世界の中に、伝統と超現代を調和させた島崎良平さんらしい見事な作品です。

 

このほか、次のように、それぞれの作家の独創的な作品が展示されています。

「レッドロビンⅡ」 飯田文香 日本画 F4

 

「風が通り過ぎるとき」 伊藤みどり 油彩F3

 

「いのりのかたち」 髙橋まや ミクストメディア S3

 

「illusionistic view」 外田千賀 

 

「魔術はさいなむ1」 新宅和音 油彩 SM

 

今回の作品は、新型コロナウイルスによる活動自粛の中、じっくりと描かれた印象がする質の高い作品が展示されているように思いました。

こうして、久しぶりに作品を拝見できることが幸せと感じる作品展でした。

雑駁で恐縮ですが、以上です。

 

最後に、ギャラリーARKのホームページのアドレスを紹介させていただきます。

http://ark.art-sq.com/