今日は、昨日6月26日(火)~7月2日(月)の会期で、そごう横浜店美術画廊で開催されている「若き才能が描く バレエアート展」に行ってきました。

この展示は、選ばれた若い画家が、2年にわたり牧阿佐美バレエ団に密着取材して、完成した作品30点あまりが展示されています。

出品作家は、大河原典子、古河原泉、坂本藍子、染谷香理、中島健太、福井江太郎、山本大貴、トッド・ハインデルの各氏になります。

 

今回の展示ついては、会期の前日、準備中の会場の前をたまたま通り、写実絵画の山本大貴氏の作品を見かけたため、是非とも拝見したいと思い、本日、仕事帰りに見に来ました。

まず、いただいたチラシを、掲載させて頂きます。

 

まず、チラシの表に掲載された作品が、山本大貴氏の「The Sugar Plum Fairy」(参考出展)です。

失礼して、チラシを少し拡大してみます。

モデルのバレリーナは、牧阿佐美バレエ団の顔とも言える青山季可さんです。

The Sugar Plum Fairyは、くるみ割り人形の、シュガープラムの精の踊りの場面になると思います。

 

この作品には、本当に目を奪われてしまいました。

バレエという女性美を最大に引き出す舞台芸術の第一人者を前にして、写実絵画の山本大貴氏の才能がいかんなく発揮されてできあがった作品と言えるのではないでしょうか。

山本氏の作品は、このほかに、若手バレリーナの阿部裕恵さんを描いた「Kitri」が出展されていました。

牧阿佐美バレエ団のホームページを拝見すると、阿部裕恵さんは、ドンキホーテの主役キトリとして出演されており、それを題材にされた作品と思われます。此方も、また素晴らしい作品でした。

 

参考に、山本大貴氏の今年の白日会展に出展した作品を再度紹介させて頂きます。

「ふたり」という作品

第94回白日会展(於 国立新美術館)に行ってきました。

 

今回参加の作家の方々のうち、もう一人写実絵画の若手の方がいらっしゃいます。中島健太氏です。

中島健太氏の作品は、男性バレエダンサーを描いた作品「TOUGHNESS」、そして、稽古場の風景を描いた作品「稽古場の踊り子」の2点が展示されていました。

 

この二人の作家以外の方は、トッド・ハインデル氏を除き日本画家の方々になります。

どの方も、それぞれ特色のある作家の方々ばかりですが、その中でも、福井江太郎氏の作品は傑出していました。

 

画廊の方から伺った話では、日頃はほとんど人物を描かない福井江太郎氏は、若いときにバレエを本格的にされており、この企画に、ベテランでありながら、ご自分から参加されたとのことでした。

その作品は、バレエについて全く知識のない私には正直窺い知ることが出来ない世界ですが、バレエのプロから見ると、流石という出来映えとのお話しでした。

 

バレリーナを描いた作品は、ドガを初め素晴らしい作品が数多くありますが、今回の作品展は、バレエの世界にも接することが出来る大変興味深い作品展でした。