今日は春分の日にもかかわらず、雪。

その中、私は、今日初日(東京展の会期:3/21~4/2)となる第94回白日会展を観に、国立新美術館に行ってきました。

 

本日購入した、図録によると、白日会は、現在、「平成14年(2002)に会長に選出された中山忠彦を中心に、先達の精神をさらに確かなものにしつつ、伝統的な技法や表現の尊重、対照への真摯な姿勢、新時代に向けた自己に根ざす誠実な取り組みにより、見えるものを通して、見えないものを描くべく、日ごとにその研鑽に励み作家それぞれが新しい「写実」を追求しています。」と記載していることを紹介しておきます。

 

今回の白日会には、私が最近、ブログで紹介する作家が数多く出展していますので、私がこれまで取り上げてきた方を中心に、取り上げていきたいと思います。

まず入口です。

そして、受賞者の表示です。

 

最初に、白日会の会長である中山忠彦氏の作品です。

「M.H嬢立像」中山忠彦

衣裳を華麗に描き、自然で上品な写実に感服します。

 

私が日頃から取り上げている4名の作家の方々の作品です。

「無限の狭間」小木曽誠

 

「バジリカータの夏」木原和敏

 

「風のように水のように」福井欧夏

 

「ふたり」山本大貴

 

以上、素晴らしい作品ばかりで、興奮です。

さて、何点か、初めて拝見する作家の方の作品を紹介します。

 

「君のそばに」長田ユミ

この女性の表情も素晴らしいですが、これを見上げる猫の表情も絶品です。

 

そして、こんな作品もありました。

「游魚図」堀井聰

金魚好きの私も、思わず目を見張りました。

 

そして、この作品。

「wakana」(恐縮ですが顔だけ掲載しました。)河野桂一郎

この作品を、私の横で見ていた年配の方が、「この子、裸を皆にみられてかわいそう」と言っていました。

思わず、そこに生身の女性がいるかのように感ずるこの作品に、私も感嘆せざるを得ませんでした。

 

次は、最近お目にかかった若手の伊勢田理沙さんの作品です。

「ニュートラルなひととき」伊勢田理沙

若い女性の顔、手、足、その自然な表情を見事に切り取った作品です。

さすが、若手で注目されている作家さんだと思います。

 

そして、藤井佳奈さんの作品もありました。

「乙女論」藤井佳奈

彼女の小さな作品は一度拝見したことがありますが、本格的な作品を拝見するのは、これが初めてです。

でも、一目見て、彼女の作品と分かる個性的な作品です。

 

そして、まだお目に掛かったことはありませんが、作品を拝見したことがある小野彩華さんの作品です。

「LIMBO」小野彩華

見事な大作、力作で、一般佳作賞、関西画廊賞を受賞されていました。

レダと白鳥(ゼウス)を連想するような作品ですが、大変、明るく美しい作品です。

 

そして、こんな作品もありました。

「女」宮本絵梨

宮本さんは、若い作家さんだと思いますが、全く私が存じ上げない方です。

しかし、この作品の力強さには目を見張ります。

この作品は、会友奨励賞、アートもりもと賞を受賞しており、今後注目していきたいと思います。

 

このほか、数多くの注目する作品がありました。

他の方は、別の機会に紹介したいと思います。

 

今日は以上です。