一昨日開会した第94回白日会展については、既に紹介させていただきました。

第94回白日会展(於 国立新美術館)に行ってきました。

 

今日は、その他、私が素晴らしいと思った作品を、引き続き、何点か紹介させていただきたいと思います。

まず、会場入口の風景です。

この写真の正面奥に、いの一番の作品が見えていると思います。

ここに展示されるということは、この作品に対する主催者の思いがあるといえるのではないでしょうか。

次の作品です。

 

「さかのうえのまち」津絵太陽

ご覧の通り、一見写真と見間違うような作品です。

でも、写真では、この女性の強い意思を感じられる視線、鼻筋、口元、そして存在感は難しいのかも知れません。

津絵氏は、若手作家であり、この作品は、白日賞を受賞し、会友への推挙がされています。

 

「春の奏で」大友義博

内閣総理大臣賞の作品です。

暖かい春の日差しの中で、寛ぐ女性が描かれています。

白い椅子や地面には木漏れ日が描かれ、背景の緑や花は明るく爽やかです。

大変上品で、こうした作品を拝見するとほっとします。

 

「宵の月」小森隼人

重厚な写実絵画を描かれる小森隼人氏の作品です。

一見、派手さは感じませんが、暗い背景に浮かび出る女性の衣服の精密さ、女性の表情、手の表情に驚かされます。

 

「葵」金沢湧沫

この作品は、飾らない身近な女性が、自然な感じで描かれており、私にとって印象に残る作品でした。

 

「狭間にて」米村太一

米村太一氏の作品は、つい最近拝見したばかりで、今、私が注目している若手作家のお一人です。

彼は、様々な表情見せる、変化の狭間にいる女性を描いているとのことで、少女が見せる表情の意外性におもしろさがあるのかも知れません。

この作品、一見みて、モネの日傘の女を思い浮かべる作品です。

モネの作品を気取って、赤い傘を差す女性の少し気取った様子を描いているのでしょうか、一度、その心をご本人に聞いてみたいところです。

 

「青のバレリーナ」服部知子

この作品、見落としてしまいそうな、少し狭くなったところに展示されていました。

でも、この少女のバレリーナの心を描くような作品に大変惹かれてしまいました。

 

「茜さす」朝日夏実

この方のお名前を何処かで聞いていて、若手の方と思いますが、はじめて作品を拝見しました。

とても爽やかな印象がある作品で、注目したい方と思いました。

 

「I need you」植野綾

植野綾さんは、最近そのお名前を聞く機会があった若手の作家さんです。

そして、この作品を拝見して、そのインパクトに驚きました。この画風の是非はさておき、描写力は確かと思いますし、インパクトも大切ですので、今後注目していきたいと思います。

 

さて、ここまで全て女性を描いた作品でした。

もちろん作品の中には、風景や静物の作品もあり、目を引くものが数多くありました。

 

特に、この作品は凄いと思いました。

「捧げもの」三輪修

ご覧の通り、古い木箱の上に、カボチャが二つある、そんな驚くべき作品です。

 

そして、最後にこの作品を紹介します。

「椅子の主」牧野明美

 

以上、2回にわたって、今年の白日会展の作品を紹介させていただきました。

他にも素晴らしい作品が数多くありましたが、私の好み、主観で紹介させていただきました。

 

以上です。