今回は”推し事”ではなくて”お仕事”

つまり運営の狙っていたことを分析してみます。

内容はオタクの感想よりもビジネス寄りになるはずです。

 

題材は初の全国流通シングルとなった”SENSITIVE”について

 

初披露:6/18(きんよるライブ)

発売日発表:8/8(LIVE Infinity)

発売日:11/2

 

最初に私の妄想から。

 

8/8のライブに参加して、その場で発表された全国流通シングル。選ばれたのが何故”SENSITIVE”だったのか。今までなら6/18に初披露、8/8のライブ会場で発売という方が自然です。ライブで発表してから4か月半も遅れてシングルで発売って…11月発売ならこの日に初披露だった”Luky Number”だって良いでしょう。

 

これは何かあるのではないか?とこの時から勘ぐっていました。例えば、ドラマの主題歌に決まっているとかね。TVのスケジュールから言えば、7-9月クールが緊急事態宣言によって10-12月に延期になったのなら、この筋も十分考えられるんじゃない?って具合です。実際に事前収録だった8/9放送のインターFMのラジオでも10/12発売と言っていましたし、10月スタートドラマなんじゃないかと…

 

まあこの予想は思いっきり外したんですけども

※ Lucky Number はTV番組のEDテーマにはなりました

 

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妄想はこの辺までにして、有観客が始まった10月のスケジュールを振り返って見てみます。

 

 

画像が小さいのはお許しください。

 

とりあえず黄色がリリイベがあった日です。なお11/13,14はおまけのリリイベ扱いでカレンダーからは抜きました。

 

予定していたスケジュールの中止はスタプラフェス直前のリリイベ以外にはありませんでした。まずこれだけのスケジュール管理とメンバーの体調維持をしただけでも素晴らしい。アメシャベで言っていましたが、10か所29公演もやったそうです。

 

 

このカレンダーを見ると途切れることなく情報を出し続けていたことが分かりますが、なんとなく読み取れた狙いは、

 

「リリイベで新規ファンを増やし、スタプラフェスでシンデレラになって、シングル発売週に一気に盛り上がろう!」

 

という感じでしょうか?

 

細かく見ていくと、元々週単位ではレギュラー番組もありますが

 

月:ラジオ(アメフラっシの大雨注意報)

火:Web記事(毎週アメフラっシ)

水:関西ローカルで10月限定で番組EDテーマ

木:夕刊フジ、ガチンコスタプラ、解禁情報

金:MVや音源解禁、雑誌情報

土日:フェスかライブ

 

などなど次々と情報を投下。

 

武器となる楽曲群ですが”SENSITIVE”に含まれる4曲は毎週月曜日のラジオで徐々に放送。MVは2つ用意して、1週おきに解禁。スタプラフェス1週間前には表題曲の”SENSITIVE”を、フェスの前日には全曲をサブスク配信解禁と、CD発売までどんな曲なのかお楽しみに!というよりも、とにかく飽きず話題に事欠かないような情報出しを続けました。

 

で、10/30のスタプラフェス。

 

 

結果は…まあ読んで頂けるとありがたい。

 

このスタプラフェスを挟み、11月の第1週は、

 

  • シングル発売
  • 市川優月の生誕
  • グループ結成3周年

 

と記念日的なイベントを取り入れながら、平日だけどリリイベはラストスパート。リリイベ以外にも、地上波では横浜ローカルでありますが【関内デビル】に出演。渋谷のタワーレコードのエントランスビジョンで映像を流す。ファミリーマートの店内放送を流すなど、10月は曜日替わりでしたが、この週は毎日触れることができるような情報の出し方にスイッチ。

 

また、リリイベのレギュレーションでも新しい試みがありました。

 

  • ご新規さま撮影無料券の配布
  • 自分のカメラでライブ撮影可能
  • tiktokの動画撮影

 

8月にはメンバーが個人アカウントでTwitter もはじめました。こうやってみると、使えそうなメディアを可能な限り使って

 

【アメフラっシ】とは?

 

を新規に売り込んできたなという印象です。

 

当初の思惑にあったであろう”シンデレラ”ですが、グループを広めようというシナリオの一つとしては理想形だったとは思います。しかし、この称号がなくても本人たちの頑張りに加えて、こうした運営側の戦略的な情報提供も上手く絡まりあって、『新規ファン層を拡大しよう』という目標に対して、大きな影響はなかったと思います。

 

その結果、CD売り上げは

 

  • オリコンデイリー 2位(11/2)
  • オリコンウィークリー 7位
  • ビルボード 8位

 

につながったのだと思います。インディーズとして、これ以上にない結果でしょう。

 

各種チャートでランクインしたということで、その他メディアで取り上げてもらえることも増えるでしょうし、リスナーが楽曲リクエストする際の「誰?」というハードルも下がったのではないでしょうか?

 

その他、公式Youtubeチャンネルの登録者増加、Spotifyでの再生回数や月間リスナーの数もこれまでの1か月と比べて伸びは良いようです(数字がなくてスイマセン)

 

数字には表れませんが、最終日のリリイベ現場では”初めまして”の人は確実に増えているという実感がありました。

 

 

延期になった1月のスタプラフェスの時にも”BAD GIRL”を軸にしてZEPP HANEDAまで盛り上げていくマーケティングシナリオを描いいたと思いますが、今回はそれ以上に多方面から攻めたという印象です。

 

で、ここで気になったのが7/25にあったイベント

 

第2回 シン・魂の公開稽古

 

の存在です。この時のテーマがアイドルマーケティング活用術。講師はテレビでもおなじみの岸博幸氏です。岸氏ですが、wikiで経歴を見ると…バラエティ番組でのイメージとは異なり、ビジネス方面としてはかなり本格的な方のようですね。

 

 

 

この中で岸氏が言っているマーケティングのプロセスにおいて、自分達の強みの分析、顧客として『アメフラっシを誰に売っていきたいか?』というペルソナの設定、アメフラっシのファンになるための過程してカスタマージャニーの話など、ビジネスのフレームワークの基本をわかりやすく語っていました。

 

ちなみに、岸氏のいうカスタマージャーとはSNS時代のフレームワークと言われる

AISCEAS(アイシーズ・アイセアス)

に当たると思います。
 
AISCEASは、Attention(注意・認知)、Interest(関心)、Search(検索)、Comparison(比較)、Examination(検討)、Action(行動)、Share(共有)の頭文字をとったものです。
 
※アイドルのオタクやっていてもビジネスは学べます
…というわけで、公開稽古は真面目に稽古しているんです。
 
 
この公開稽古で言っていたことは
  • グループの売りは『歌が上手い』
  • 売り込みたい対象は若い女性
  • キーワードは『カッコいい』
上記を踏まえると、
  1. 今までに使っていなかったメディアも使い、『若い女性』にも気づいてもらうための広く情報を展開。
  2. 撮影可能のライブ画像をTwitterであふれさせたり、tiktokに出したりして参加してくれた人にはシェアしてもらいながらも、新しく気になり始めた人が検索しやすい環境をファンにも協力して作ってもらう。(例:#アメフラ意外とかわいい)
  3. 運営は売りの『歌の上手さ』が分かりやすいように、リリイベの配信をして後から検索できるようにアーカイブも残す。
  4. EP”SENSITIVE”の作曲陣を同一にして、コンセプトは『カッコよさ』の方向に振って他との違いを見せる。スタプラフェスでもこの方向はキープ。
  5. リリイベの特典会では新しい人引きずり込んで離さないものを準備する。
というのが具体的な施策だったと思います
 
ファンの拡散する情報がSNS上に多くあがればあがるほど、新規にも引っかかるし、情報の検索・比較もしやすくなる。比較の段階まで来てもらえば「なんか今までと違うアイドルじゃない?」ってフックがかかるのを狙っているのだと。ひっかけて現地まで足を運んでもらえさえすれば、特典会で沼に引きずりこむのは得意技なので(笑)
 
新規ターゲットを絞ったためなのか、特典会のtiktok動画撮影の参加条件は男女差が激しものでした。明確な狙いがあったのなら仕方なしと考えますが、もう少し差が縮まるといいかなぁとも思います。
 
惜しむらくは、CDの初回プレスが不足してしまって、リリイベ中なのに予約販売になってしまったことでしょうか。ただ存分にやり切ったと言えるリリースイベントのお仕事だった考えます。それ成果が表れているのが、当初の最終日だった11/7のリリイベ動画。
 
とてもリリースイベントとは思えない映像と音のクオリティですが、何といってもパフォーマン高さと会場の雰囲気の良さから【楽しい現場です】と伝わってくるのが素晴らしい。

 

 

こんなことを考えると、岸氏をゲストに招いた公開稽古から何かアイデアを得たのは運営だったのかもしれないとも思うわけです。
 
ただし、この手の企画は机上の構想だけは進まない。9月のはなちゃん、もえちんのコロナでお休みもあり、愛来の場合は10月前半の舞台出演、スタプラフェス1週間前には足のケガもありました。
 
このような想定外の事象があっても、しっかりと最後まで推進した運営の今回の仕事は非常に素晴らしかった。リリイベが終わったあとも多方面のメディアでの展開は続いています。グループにも良い流れが来ているのではないでしょうか?
 
これを切っ掛けに初ツアーも成功させてくれることでしょう。
 
というわけで、ツアーチケットはこちらから