昨日からの続き。
医学は進化しているという話。
『オリゴメタ転移』という新しい概念です。
昨日までのブログで、何人もの方から『オリゴメタ転移』に関するさまざまな情報を提供くださいました。
本当にありがとうございます!
そして改めて『オリゴメタ転移』は定着しつつある概念なんだなと知り、うれしく思っています。
今回もまた『オリゴメタ転移』に関する情報で、以前にフォロワーさんから紹介された本についての感想です。
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腫瘍内科医、総合内科医として、セカンドオピニオン専門であるナオミクリニックの院長をなさっている岡田直美医師の著書です。
岡田医師の「このまま死んでる場合じゃない!」の中の一文に大注目です。
ゲームでは、叩いても叩いてももぐらが出てきますが、現実はゲームと違います。叩けばその分だけ、確実にもぐらは減っていきます。
「もぐらは叩けばいなくなる」が私の信条です。
(このまま死んでる場合じゃない!72ページ)
「もぐら叩き」はアリなんだ!
私のやり方は間違ってはいなかったんだ!
だから私は今まで生き延びているんだ!
「あぶりだす」という表現もされていて、叩いて叩いて叩き続ける中で、出せるものは全部出させてあぶりだし、最後はその残ったがんを局所治療で治せばいい、という考え方です。
ただ、岡田医師の局所治療は放射線治療だけではありません。
抗がん剤も使います。
その使い方は癌の状態や全身状態によって使い方はアレンジされるようです。
「このまま死んでる場合じゃない!」の共著者でもある善本考香さんに対しては、副作用を考慮しながらチビチビ投与する方法にされたそうです。
専門家ではないのですが、一種の休眠療法的な扱い方なのかなぁと思いました。
(詳しくは「このまま死んでる場合じゃない!」の57ページ参照)
それと、次には動注塞栓療法という方法も採用されています。
がんに栄養を運ぶ血管を閉じて、がん内部に抗がん剤をとどめるような治療法なのかなと私は理解しました。
それだと全身を抗がん剤がかけめぐらないし、副作用も少なくて済むんですかね?
そこらへんはちょっとわかりませんが。
でも、がんがあるその局所に効果的に効きそうな印象はあります。
(詳しくは「このまま死んでる場合じゃない!」の60ページ参照)
さらには、その上で残ったがんを外科手術で取りきったそうです。
この手術はとても大変だったそうですし、手術の後遺症もまだ残っていらっしゃるそうです。
それよりも、よく転移患者の転移癌を手術してくれる医者をみつけたなぁと感心しました。
普通は転移していたらもう対処しようがないと手術適用はなしになるはずなので。
外科医でも普通じゃない医師はどこかにはいるんだな、とこれも心強くなりました(笑)。
(詳しくは「このまま死んでる場合じゃない!」の68ページ参照)
そこまでやり切った後に、さらに転移がみつかったそうです。
患者さんもお医者さんも、この時点でよくぞあきらめなかった!とまたまた感動しました。
ここからは、再び動注塞栓術と重粒子線で局所治療をされたそうです。
ラジオ波焼灼術も候補にあげられていたようですが、動注で対処されたみたいです。
(詳しくは「このまま死んでる場合じゃない!」の75ページ参照)
それで、善本さんの癌はすべてあぶりだされ今も元気にお過ごしのようです。
このお話は2011年頃のお話なので、もう13年ほど前?
それにしても、局所への治療法はたくさんあるんだなぁと改めて思ったわけで。
私の行ってきた放射線治療の他に、
・抗がん剤治療(副作用コントロールあり)
・動注塞栓術
・外科手術
・ラジオ波焼灼術
・重粒子線治療
探せば他にもあるのかな?
転移したら全身療法一択(抗がん剤)になるものだと思っていましたが、局所の対処方法もちゃんといろいろあるもんだ。
ただし、問題はこれらがいわゆる保険診療になるかどうか、なんです。
上記の治療法は、いわゆる民間療法といわれる似非療法ではなく、確立された治療法なので怪しくはないです。
だけど、保険診療はエビデンスのあるガイドラインに則った治療のみに適用されるから。
使うときの利用条件に当てはまるかどうか。
癌の状態とか癌の部位とか治療経緯とか治療回数とか・・・
私の場合はあてはまるのか…
それが保険診療ガイドラインというもの。
仕方ないですね。
でも、いわゆる標準治療をはずれているので、「普通」の医者は拒否します。
やりたくないですし、否定してきます。
「もう転移してるんだからあきらめろ、何やっても意味ないよ」と。
いやいやいや~!
だから自由診療になっていくんですよね。
お金はかかるよね(泣)。
自由診療というだけで「怪しい民間の似非治療」というレッテルを貼られがちですが、治療法そのものは確立された治療法。
なんでそんなに否定すんねん!!!
『オリゴメタ転移』を知って
いろいろな局所療法があることを知って
お金はかかりそうだなぁと思ったとき。
なんとガイドラインが改定されていることを知ったのです。
・・・この話も長くなりそうなので、また明日にします。