最近、癌関連で炎上したこの件をご存じですか?
ご存じでなかった方は、この顛末の経緯をこちらのニュースからご覧ください。
この元になった映画はこちら↓
この映画の元になった実話はこちら↓
私はもう癌患者歴が長いので、原作者の遠藤和さんのことは見聞きしたことがありました。
(本は読んだことはないけど)
癌患者内ではそれなりに有名人のような気がしてました。
だから、今回のこの映画化も「ああ、今、映画化されるんだ」と思った程度です。
でも、この映画を厚労省がタイアップして、AYA世代の啓蒙キャンペーンの一環として全国の病院やクリニックに大々的にポスターを貼られる、、、といったところから、SNSで大炎上しました。
当のAYA世代の当事者たちを中心として癌患者たちは猛反発。
それはそうでしょう。
「この世にいなくならないために今つらい治療を頑張っているのに」
「いなくなった後を美談としている」
「治療よりも出産を優先した生き方を推奨している」
などなど。
まったくごもっとも、、、という気持ちです。
私は、同じ癌患者ではあるものの、出産を終えた40代で罹患しているし、もう癌患者歴も長いので、こういった癌患者のお涙モノは「はいはい、またですか」という気持ちでうんざりスルーするようになっています。
厚労省もセンスないなぁとは思いますが。。。
私は、本当に日本のメディアにクソとしか思わないですね(笑)。
癌への恐怖や不安をあおるような表現しかしないし、
お涙モノとして視聴率が稼げるのでしょうかね。
でも、実際は、癌になったって、普通に過ごしている人はたくさんいるんですよ。
つらい治療を受けつつも、毎日の日常は過ごしている。
死への恐怖やこの世への心残りなどたくさんの想いを抱えて、毎日生きているんですよ。
私たち癌患者の毎日は、日常なんです。
本当にもうやめてほしい。
癌患者にフォーカスした美談ドラマはもう結構。
水泳の池江璃花子さんとか、テニスの小田さん国枝さんとか、癌を乗り越え素晴らしい活躍をした人・・・
という話も、癌視点からの切り口はいらないんですよ。
癌患者は普通でいいの!
なにか特別なことをなさないといけないとか言われてるようでもう面倒くさい!(笑)
アメリカの有名ドラマ「Sex and the City」ではメインキャラのサマンサが途中で乳がんになり克服したというストーリーがありました。
サマンサはバリキャリで仕事に恋に貪欲だったけど、乳がんになり悩みはするものの、その意欲は衰えず、という展開が好感を持てました。
障がい者問題でもそうだけど、癌患者だからって何か美談にならなきゃいけないようなメッセージはもううんざり。
癌患者だって当たり前だけどただの人間です。
好きにしたっていいじゃない。
だらしなくたっていいじゃない。
わがままでいやな性格だっていいじゃない。
もう許して~~~!って、今まで何度も思ったわ。
まだ娘が小さいとき、
私は自分が癌だということを隠してなかったし、
まあ娘もあんまり理解してなかったから、
家の中ではただのおかあさんだったわけだけど、
ある日テレビで「はなちゃんのみそ汁」というドラマがたまたま流れちゃって
「やばい!」と思った間もなく、
娘はテレビに見入りました。
私も黙って一緒にみてました。
そして、娘は見終わって一言。
「ママもあんなふうに死んじゃうの_」
と聞きました。
やっぱりそう思うよね~~~。
画面の中の「はなちゃんのおかあさん」は脱毛しててノーメイクで帽子をかぶっている、まさに抗がん剤治療中の私と同じ姿だし、ドラマの中に頻出する「乳がん」という言葉は、娘も知っている言葉だし。
これまでにない真剣なまなざしの娘に、私は
「確かに乳がんは死ぬ人もいる病気だよ」
「でも目の前のママを見てごらん」
「私は死にそうに見える?」
と言いました。
そうすると娘はやっと笑顔になって「ううん!全然死にそうじゃない!」と答えました。
そうだよ、目の前の私を見てよ。
これが癌患者の真実だよ。
大丈夫、私は生きるから!
強い決意をした出来事ではあったけど、もうさ、こういうの作らないで。
癌患者が普通に日常にいるようなドラマを作って。
主役にしないで、脇役でいいのよ。
もうさ、私に「娘にみそ知るの作り方を教えなきゃいけないのかな」と思わせないで!!!



