監督:マシュー・ボーン
主演:レイフ・ファインズ、ハリス・ディキンソン、リス・エバンス、マシュー・グード
スタイリッシュな英国紳士が過激なアクションを繰り広げる人気スパイアクション「キングスマン」シリーズの3作目。第1次世界大戦を背景に、世界最強のスパイ組織「キングスマン」誕生の秘話を描く。表向きは高級紳士服テーラーだが実は世界最強のスパイ組織という「キングスマン」。国家に属さない秘密結社である彼らの最初の任務は、世界大戦を終わらせることだった。1914年、世界大戦を裏でひそかに操る闇の組織に対し、英国貴族のオックスフォード公と息子のコンラッドが立ち向かう。人類破滅へのカウントダウンが迫るなか、彼らは仲間たちとともに闇の組織を打倒し、戦争を止めるために奔走する。「ハリー・ポッター」シリーズでも知られる英国の名優レイフ・ファインズがオックスフォード公、「マレフィセント2」「ブルックリンの片隅で」の新鋭ハリス・ディキンソンが息子のコンラッドを演じた。彼らの前に立ちふさがる敵でもある怪僧ラスプーチンには個性派俳優のリス・エバンスが扮した。監督、脚本、製作はシリーズ全作を手がけるマシュー・ボーン。(映画.com)
2021年製作/131分/PG12/アメリカ
原題:The King's Man
配給:ディズニー
「過去の話だと良さがいかせんわ」
そんな声がマシュー・ボーンの周りから聞こえてきそうな作品だった。
1作目の衝撃。
というか、やりたい放題(「教会のシーン」とか「頭ボーン」とか)が素晴らしく、
続編も期待していたら、2作目はそれほどでもなく、
で、3作目に来たら普通のアクション映画になっていた。
というのが正直な感想。
キングスマンという冠が無ければスルーされてしまいそうな内容だった。
悪の組織が悪だくみ → 結果それを阻止
話の肝はこれだけなんだけど、
いままでのキングスマンはそこにハチャメチャ展開や、
面白ガジェットを持ってきて、
悪ノリのキテレツ大百科みたいなことするから好きだった。
それがどうした!?
ハチャメチャ展開もなく、面白ガジェットもなく、
マシュー・ボーンのセンスだけで乗り切ったアクション映画になってしまった。
唯一キングスマンらしさを体現したラスプーチン。
彼がラスボスかと思いきや、中盤には退場してしまう。
で、ラスボスは「あー、こいつだったのね」になるんだが、
キングスマンにそんなにミステリー要素を求めていないので、
別に衝撃もない。
で、そのままは映画は終了。
結局、キングスマンの良さが全然ないまま終わってしまった。
しかも、最後はレーニンとヒトラーが対面する演出をもってくるのだが、
それいる?
もっと、観客の見たいおまけ要素あったと思うけど。
ということで、大分消化不良を起こしてしまいました。
これがあのキングスマンかと思うと悲しいけど、
次があるならハチャメチャにやって欲しいものだ。
1作目のレビューはこちら
2作目のレビューはこちら